第二十話 惑いの音色
【人物】
・仁 元の名は鎮。白髪の少年。現在は平家の長男。
・千鶴 呼名は千寿。平家の現当主。
・桜 呼名は咲。仁と同じく平家の長男。
・真白 無口な美少女。千鶴と風優花を常に気にかけている。
・林之助 呼名は凛。刀治道を一番心得ている真面目な次男。
・風優花 呼名は福。平家の末っ子。
・夜雀 闘人の最中現れた雀の面を被った男。姿形は海道。
あの後仁は長谷の様子を確認する為に放っていた影赦を呼び戻し、小豆と弟達の無事を確認した。
「小豆が林之助や真白を援護しているお陰であちらは大丈夫みたいだね。まああの周辺の影赦は初日に結構片付けていたし」
「そっかよかった。ありがとう」
仁は自分の影赦を影に収めると桜の隣に座り込み、彼の袖を捲り上げて怪我を診た。
「うん。だから僕らはひとまずここに留まって怪我の治癒に専念しよう。桜もそうだけど、千鶴も体力を完全に回復できてないでしょ?」
「そうね。そうしましょう」
千鶴は周囲を見渡し、この近辺に影赦や人間の気配が無いことを確認すると静かに目を閉じた。
(仁の言う通り体力の回復に努めよう。それに…)
千鶴は未だに震えている指先を隠すため袖を伸ばし膝を立てて刀を抱え込む。
【解】の呪文で発動する解影術を使ったのは初めてだった。
-2年前…移魂術法同様、父さんからまだ自分以外には使いこなすことができないが伝授だけはしておくと言われ教えられた術。
そういえばあの平家襲撃の少し前辺りから、稽古の内容が厳しくなっていた気がする。
「千鶴」
その言葉と同時に頬を手で包まれ、千鶴はハッと目を開けた。
「仁…?」
「眉間に皺が寄ってたよ。ちゃんと休みなって」
千鶴の頬を両手で挟んだまま仁はそう言い立ち上がる。
頬に残った温もりは乾いた風に撫でられても消えずにじんわりと染み込む。
その安心感からか徐々に眠気を感じた千鶴は、目元をこすりながら仁を見上げた。
「大丈夫。僕は結構気絶してたからその時に十分体力回復してるよ。見張りは僕に任せて、ほら目を閉じて」
千鶴の言わんとしていたことを感じ取ったのか、仁は再び彼女の前にかがみ込みその目元に手をかざした。
遮られ、真っ暗になった視界。
その途端、千鶴は強烈な睡魔に襲われ意識を失うように眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
突然瞼を刺すような鋭い光を感じ千鶴は目を開けた。
いつの間にか夜は開け、東の空は雄黄に染まり小鳥の囁く声も聞こえる。
この廃都と化した街には日中問わず濃い煙のようなものが漂い、空は雲に覆われていたため朝日など滅多に感じることがなかった。
頭は冴え、体力も完全に回復したようだ。
千鶴は隣で寝ている桜にかけられた衣を確認しその持ち主を探した。
辺りを見渡すと、ガサガサと草木の擦れる音がし咄嗟に頭上を見遣る。
「あ、起きた?」
木の枝の上に座り込んでいたその人物は、千鶴と目が合うと刀を鞘にしまい飛び降りる。
「ありがとう仁。おかげで大分良くなった」
「それは良かったよ」
「やっぱり、仁も長屋に帰ったら仮眠をとって」
千鶴が仁の目元のクマを指先で撫でながら言うと、彼は「そうだね」と一言答え桜の元へと歩み寄った。
そして桜にかけていた衣を羽織り、彼を背負う。
千鶴は靄を刀で斬り払い周辺の様子を確認した。
朝がきて薄明るくなり、視界も良くなった。
そして今日は珍しくどこからか飛んできた鳥の囀りまで聞こえる。
しかしいつもよりも清々しい朝のはずなのにどこか違和感と緊張感の入り混じったようなものを感じる。
「じゃあそろそろ…」
「待って!」
千鶴が振り返り声をかけると、仁は突然そう叫んだ。
「どうした?」
千鶴はすかさず刀を構え警戒態勢に入る。
すると先ほどまでは無かった音が微かに聞こえ、それは徐々にこちらに近づいてきていた。
(…足音?それと、この音は…)
「笛の音がする」
笛は笛でも、ただの笛じゃない。
この音に聞き覚えがあった千鶴は笛の音を突き止める為に記憶を探った。
「草笛だ…」
突如背後から声がし2人は同時に勢いよく振り返る。
「桜!?」
「いつから起きてたの?」
驚いた様子で仁はおぶさっている桜に問いかけた。
「今起きた。おい仁、お前、絶対痛くないように俺の肩をはめろ」
「傷は大丈夫なの?」
あまりにも無理なその頼みに苦笑いを浮かべる仁をよそに、千鶴は昨夜の傷を確認するため痛がる桜の腕を掴み袖を捲り上げる。
辛うじて血は止まっていたもののその痕はくっきりと痛々しく残ったままで、下手に動けばまた傷口が開いてしまいそうだった。
「まだ治りきってないじゃないの」
「そんなこと言ってられっかよ。こんなのもう少しすれば治る。俺の治癒力舐めんなよ」
「わかったよ。手短に済ませるね」
その後も謎の草笛の音は消えずだんだんとこちらに近づいていた。
(この都にいるのは私達含めた武家の人間だけ。つまりこの草笛を鳴らしている人物はきっと…)
"……"
「何?!」
微かに、けど確かに聴こえた。
千鶴が叫んだと同時に、仁と桜も周囲に目配せする。
ひとつじゃない、複数ある…甲高い…そして、幼い声。
" フフフフ "
" ハハハハハ "
「姿が見えないな」
「そうだね」
「いったい、どこに隠れているのかしら」
笑い声も徐々にこちらに近づいてきている。
けど、辺りの家や木々の影を見ても笑い声の主がどこにいるのか全くわからない。
(流石にここまで何も捉えれないなんて。もしや本当に…姿が無いんじゃ…)
- 「みっけ」
声が聞こえたと同時にハッと顔をあげ、頭上に振り下ろされる刀を即座に受け止めた。
飛び降りてきた時の勢いも合わさって凄まじい力が千鶴の体と刀に押しかかり崩れるように倒れ込む。
「「千鶴!?」」
「大丈夫!」
仁と桜にそう叫んだ後、自分の上に馬乗りになって刀を押し付けてくる相手を睨みつけた。
「あれ?仁ちゃんやっぱり生きてたんだ…おっかしいなぁ。出血量的に放っておいても死にそうだったのに。ねぇチズ姉、どうやって生き返ったか聞いた?」
「教えない」
千鶴が力を集中させじわじわと刀を押しながらそう言い放つと、夜雀はつまんないと言わんばかりにわざとらしくむくれてみせた。
「夜雀…あなたの目的は武家の滅亡って言ったわね…その末に一体何を望んでるの。あなたが望む時代というのは…どんなものなの」
夜雀はじっと千鶴を見据えながら、後方に飛び退き距離をとった。
その間に仁と桜は千鶴を守るように前に立ちはだかる。
「何故そんなことに興味がある?まさか、俺と意志を通わせようとでも?」
夜雀は刀を担ぎ、ニヤつきながらそう告げた。
「そうよ。武家を滅亡させて、どうするつもりか聞いてるの。答えなさい」
千鶴は、前で構える2人をかき分け夜雀に向かって駆け出す。
「あ!ちょ、千鶴!」
「何してっ…?!」
引き止める2人の慌てた声と共に先程も聞こえた草笛の音が今度はハッキリと聞こえた。
もう、すぐ側まで来ている。
「私達は国を守護する義務がある!武家を皆殺しにするということはこの国の治安維持はどうなるの?」
(夜雀…海道の心はどこにあるの…)
大きく振りあげた刀を夜雀に迷わず振り下ろす。
刀身越しに、夜雀の口端が更にグッと引き上がったのが見えた。
(どうせ、受け止めるんでしょッッ)
- 「姉さんやめて!!」
「な…!?」
突然夜雀が発した声にたじろぐも、刀は時既に夜雀の目と鼻の先まで振り下ろされていた。
「っ!!」
すんでのところで僅かに角度を変え、刀は空気を斬るように夜雀の肩を掠める。
突風が巻き起こり砂埃が舞い上がった。
流れるままにしゃがみこんだ千鶴はそのままがばりと顔を上げ、夜雀を見上げる。
(どういうこと…?)
夜雀は戸惑ったように瞳を何度も瞬かせ、震える手で千鶴に切先を向けていた。
「どうして俺達が戦わなくてはならないんだ…」
千鶴は冷静に、夜雀の意図を図ろうと揺れる瞳の奥をじっと見つめた。
「海道!お前今更何言って… 」
- 「姉さん!?」
背後で桜の叫び声が聞こえた直後、前方の靄の奥から別の叫びが聞こえた。
「サク兄まで何言ってんだよ…俺達、家族だよな?折角再会できたのに…どうして…」
後退りしながらそう零した夜雀の背後から、先程の叫びの主が姿を現す。
微かに差した陽光に照らされたその表情は困惑と憤りに満ちていた。
「何やってるんですか…兄さん達」
「林之助!無事だったのね!」
千鶴が立ち上がりそう言うと林之助は夜雀を自分に引き寄せ抜刀し、こちらに向かって青眼に構えた。
「ちょっ、お前!何やってんだよ林之助!」
「だから!!兄さん達こそ何してるんですか!?」
駆けつけた桜がそう叫ぶと、林之助も間髪入れずに言い返した。
確かに、数年ぶりの再会をした海道に姉が刀を向けているなんておかしな状況だ。
前と違って今の夜雀は面もつけてないから、その容姿は海道そのもの。
困惑するに決まってる。
「林之助、これはね!」
「リン…」
仁が言葉を選びながら林之助に声かけようとするも、彼の瞳は隣で怯えたように自分の名を呼ぶ夜雀との間で揺れていた。
「僕、ずっと見ていたんですよ…!まさか姉さん達と海道だと思わなくて!でもさっきの叫びで、もしかしてと思って…一体!どういうことなんですか…!」
林之助の刀を握る手に力が入り、こちらを見据える目からは敵意さえも感じられた。
(どうする…夜雀の正体が海道だったなんて言っても今の林之助は信じてくれるか…それにしても…)
「ねぇ、なんだか夜雀の様子おかしくない?」
心を覗かれていたかのように、ちょうどそう思った瞬間仁が耳打ちをしてきた。
「…実は本物の海道だったのか…はたまた林之助の気を引くため、この場を錯乱させるための夜雀の演技なのか」
「いや、前者は違うわ。さっきも言ったけど、夜雀は身体は海道だけど、中身は別人よ」
千鶴が即座に答えると仁は「うん」と小さく頷いた。
彼が今それを敢えて聞いてきたのは、きっと先程のやりとりの確認もあったのだろう。
-「仁!!あの子はたぶん – 偽物よ。でも身体は海道なの!だから殺してもだめ!」
-「…根拠は?」
-「…」
-「わかった。君がそう言うなら信じるよ。それも踏まえて、ここは僕に任せて欲しい」
根拠はどうしても言えないけど、夜雀は海道であって海道ではない。
その身体は海道のものだが、中身は別人だ。
仁の冷静な物言いに、熱くなっていた頭が冷えていくのを感じる。
「それなら答えはただ1つ。奴は海道のふりをして林之助を混乱させ、僕らの連携を崩そうとしている」
「…そうね。細かい説明は後でするとして、今はとりあえず林之助を夜雀から遠ざけないと」
千鶴は仁に目線で合図し、自分は刀をしまった。
(冷静に…冷静に。焦ったってしょうがない)
「お前には後で説明してやるから!とりあえず…!」
「桜!黙って!」
苛立った様子で叫ぶ桜の肩に手を置いて制し、林之助の目を真っ直ぐ見つめた。
その力強い眼差しに林之助は僅かに切先を震わせる。
桜は有無を言わせぬ千鶴の態度を見て諦めたのか黙って引き下がった。
「林之助。そこにいるのは海道じゃない!夜雀よ!」
その言葉に林之助は目を見開き、自分の隣に立つ人物を凝視した。
「そ…そんな、馬鹿な!!」
「本当よ!だからひとまずその場を離れて!」
「どういうこと…?全然…意味わかんないですよ!」
林之助は混乱しているのか、千鶴が訴えかけるもその場から動こうとしない。
今は怯えたふりをしている夜雀も、形だけとはいえ一度は仁の命を奪った。
いつ反撃してくるかわからない。
早く林之助をあの場から遠ざけないと。
「はぁ。邪魔が入ったみたいだな」
ゆっくりと瞳を閉じた夜雀がそうポツリと呟く。
その瞬間時が止まったかのように体が芯から震えた。
微かに空気の揺れを感じる。
雲に覆われたかのようなこの都の街に漂う無数の殺気のようなもの。
ようなものであって、殺気ではない。
まるで、それを当たり前かのように纏っている何か。
そして…それが、この場所に集まっている。
夜雀とはまた違った何かを心に宿らせたもの。
もう夜は開けている。
流浪影赦は基本的に夜間にしか活動しないから違う。
「林之助!こっちに来て!!早く!!!」
千鶴が叫んだと同時に夜雀は刀を鞘に収め、目線だけで辺りを見渡す。
「おい海道!お前逃げる気か!!?」
違う…今は夜雀に構っている場合じゃない
「平 千鶴。そして、この場にいる者全員に告ぐ」
じっとこちらを見つめる夜雀の瞳には、もう先程の怯えた色は欠けらもない。
やはり小芝居だったのだろう。
「俺は国なんてどうでもいい。とにかくお前達を全滅させる。例え今まで殺してきた者達に怨まれようとも…構わない。それもどうでもいい」
そう言い放った後、夜雀はこちらに背を向け反対方向へ歩み出した。
「…本当に海道じゃないんですか」
すれ違いざまに林之助は夜雀に問いかける。
その声は落ち着いていたものの、物凄い怒気が込められていた。
(まずい、林之助が…)
「そうだと言ったら?」
声をかけられ、素直に立ち止まった夜雀は視線を動かすことなく言い返した。
「許さない…その姿は海道のものです…お前は、一体何者だ!!」
林之助は行く手を阻むように夜雀の前に立ち塞がりその喉元に刀を突きつけた。
「俺より弱いリンに答える義理はないよ?」
「軽々しくその呼び名で呼ぶな!!!」
反撃するかと思った夜雀は微動だにせず、喉元に浅くくい込んだ刃からは血が線のように伝っていた。
「千鶴!」
「待って、今動いちゃ…」
「どうしてだよ!?あいつ、このままじゃ」
(この気配、2人は感じていないんだ)
焦る2人を引き止めるも、桜が痺れをきらすのは時間の問題のように思えた。
にしてもどうして夜雀は動かないの?
反撃しそうな気配は感じられない。
どちらかと言うと、あの状況を楽しんでるように思える。
(本当、何を考えているのか読めない。核も朧気だし…)
「海道の居場所を知っているのか!?あの子は何処にいる!?」
「そいつなら多分ここにはいないよ」
「なに!?」
「あーあ、そんなに押し当てたら頸動脈切れちゃうよ?いいの?この体を殺しても俺は死なないよ。海道って餓鬼は死ぬけど」
「そんなの…口から出任せだ!!お前は海道に化けてるだけなんだろ!」
口論は激しくなり、林之助はもう冷静な判断が出来なくなっているように見えた。
「あぁ、そうか。じゃあ殺れよ」
夜雀は林之助の手を掴み、自分の喉元にあてがわれた刃を更に食い込ませた。
「なっ…何を…」
夜雀は生気を失ったような冷たい表情でたじろぐ林之助をじっと見つめる。
- 「ー ッッ!?」
その瞬間、林之助がやってきた方向から微かに声が聞こえた。
靄の奥を凝視する。
「はぁっ…兄さん!いきなり走ってどうした…の…」
靄の奥から出てきた風優花と真白は目の前で攻防する林之助と夜雀の様子に言葉を失っていた。
真白は林之助と奥に構える千鶴達を見遣る。
そして何かを感じ取ったのかすかさず風優花の前に立ちはだかり、防御体制をとった。
「2人とも…無事だったんですね!!」
突如現れた2人を見て驚いた林之助は夜雀から視線ををずらしてしまう。
「お兄!?危ない!!」
その瞬間夜雀は帯刀を抜き、仁の時と同様心臓を貫こうと狙いを定めた。
「「「 林之助!!! 」」」
風優花の叫びが辺りに響き、同じく気を取られていた千鶴達もそれに気づき、慌てて名を呼ぶ。
林之助は仁のようにこんな土壇場で移魂術法を使えるほど器用じゃない。
全ての動きが鈍重に見えた。
林之助の心臓を見据えながらニヤリと笑う夜雀。
自分の心臓に向かって伸びる切先をみつめる林之助の瞼の動き。
走り出す千鶴が巻き起こした風でこの場にいる全員を包む靄が揺れる。
地を踏む足が震えて暴れ出しそうで興奮がおさまらない。
心臓がもたない。
さっきのような奇跡は起きにくい状況。
林之助も私も油断していた。
足を早め手を伸ばすも2人が立つ場所にはまだ届かない。
「待って!!!」
(間に合わない!)
そう心が叫んだ瞬間黒い影が2人の間に立ち塞がり、繰り出された突きを林之助の代わりに体で受け止めた。
「な…!?」
「グッ…お前…」
黒い影は林之助の両肩に手を置きしばらく立ち尽くした後、体に突き刺された刀をそのままに崩れ落ちた。
なぜか刀を貫いたと同時に苦しみの声を漏らした夜雀もその場に倒れ込む。
風優花の手を引き、駆けつけた真白が苦しむ夜雀に刀を向けた。
「小豆…?」
仁がそうぼそりと漏らす。
「そんな…!?」
千鶴は呆然と立ち尽くす林之助を桜達に任せ、倒れ込んだ影赦の側に屈んで気配を探る。
(…いや、違う。これは…そんな…そんなまさか…)
「千鶴さん、その影赦は…」
真白は千鶴に声かけようとするも、その場にへたり込む風優花の姿を見て口籠もる。
「…やだ…お兄…」
風優花の頬をゆっくりと伝った雫は漆黒の影に溢れ落ち、その体に染み入って消えた。
最後までお読み頂きありがとうございます!
作者の紬向葵です。
このお話が面白いと思った方、
続きが気になると思った方は
ブックマーク、評価お願いします!!
【武家が使用する気術】己気をつかい繰り出す術。
・移魂術法 己気を刀に全て注ぎ込む事によって
一時的に自らの体に与えられるダメージを
無効にする術。だが、その術の最中に刀を
折られると、己気ごと主の魂は死滅てしま
うリスクの高い技。




