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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
ダンマス達の夜会、前哨戦
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ご指摘頂きました通り

セルキスの「シエル」が「シエラ」と間違っているか箇所が多数御座いました。

ごめんなさい。

随時直して行きます。見かけたら生ぬるい目でスルー頂ければと思います。

 屋敷の準備も終え、コアの調子も戻った翌日。


 初参加者のみの夜会の開始時間が刻々と迫って来た。


「ぬう、困った」


 そう、困ったのだ。


 別にケレンセリッシュ様が帰らなくて困っている訳じゃないよ?


『2人だもんなぁ』


「そうだよなぁ」


 プチバッフォは夜会での知識も十分にあり、神々への対応も完璧だ。


 時間の許す限り、その知識をミリアとシヴィーへ伝えて貰おうと思って2人と勉強をしていたのだが。


「ぷしゅー」


 天使って耳から煙出るんだね。


「申し訳御座いません斎川様」


 オレに謝るプチバッフォ。


「いや、オレが悪いんだ。フィルやノイに前もって確認が出来たのに、それを怠ったオレが」


 この天使、勉強が出来ない!


「神々や神殿関連の話の覚えは良いのです、それはもう驚くほどに…………ですが、夜会関連の話となると……」


 マスターは人間から魔物まで様々だ。それらの種族の友好関係から敵対関係まである程度把握しようとすると、相当な量の知識が必要になる。


 プチバッフォはその知識をミリアとシヴィーに詰め込もうとした。


 ミリアも、オレの役に立つため一生懸命勉強をした。


 めがねをかけてハチマキをするほど頑張った。


 机には空になったポーション瓶がいくつも転がっている。


 センター試験直前の一夜漬け受験生が出来上がっている。


「それで、どう?」


「やめておいた方がよろしいかと。半端に知識を付けた結果間違えて覚えている項目もあるでしょうし」


「はうっ!」


 プチバッフォの言葉にダメージを受けるミリア。


「じゃあシヴィーと二人で行くか」


「うう……」


「よろしいのですか? 満足に従者を付けれぬと侮られかねませんよ」


「アユム様を侮る輩には死を」


「シヴィー…………」


 お前も勉強、一緒にしてたよな。


「こう見えて、シヴィー様はご理解なされておりますよ。こちらでご用意した試験も難無く突破なさいました。何より種族を問わず言葉を理解できる異能は夜会での交渉の場において強力な武器になります……が、問題はミリア様です。これなら下手に勉強をさせずに、神々の話だけにしておけば良かったです」


 溜息をつくプチバッフォ。


「まあ知識が必須という訳ではないですから、ミリア様以外の方をお連れいたしませんか? チム様などは威圧感もありお勧めですよ?」


「チムが来るとチュムとチェムもセットなんだけど」


「一応1匹扱いですので。三つ首の獣などもそれぞれの頭が独立しておりますが1匹ですから。ああ、でも施設によっては中に入れないサイズですね。あの方は小型化出来ますか?」


「どうだろ? 聞いてみる?」


 聞いてみた。


「出来ないって」


「残念ですね。そうなると、あとはリビングガーディアンかウィザードガーゴイル辺りを護衛専属となさるのが……」


「わん!」


 威勢よく声を上げる1匹の魔物。


「おお、コロ! お前が来るか?」


「わん! わんわん!」


 頭を撫でてあげる。うん、癒される。


「コロ様はアシューモンスター。いえ、この輝きは違いますね?」


「え? アシュードッグだよ?」


「鋼鉄の光沢では御座いませんね。コロ様は、いえ。分かりませんね。小生よりも上位の魔物という事でしょうか」


「わん!」


 室内犬です。


「魔鋼鉄ですか? オリハルコンやエルニウム、アダマンチウムではなさそうですし」


「わん?」


「そうなると、ジェレッドドッグですとかジェレッドハウンドでしょうか? コロ様のご様子から見るに、ドッグが正解でしょう」


 いつの間に進化したのでしょうか。


『昨日だな』


 ゴース様からの加護ですね! てか教えてそういうのは! 銀ちゃんの時もあったでしょ!?


「そうなると、だ。コア、モニターを」


『ほいほい』


「コロに似合う素敵なスカーフかリボンの手配だ。きっとチムなら間に合う」


『む、それは大事だな』


「コロの体はグレースケール色だ、配色には存分に気を使いたまえ」


『そうなると単色だな。チムと相談してくる』


「頼んだ。あ、でも洋服はやめろよ? あれは着させられている動物側は実は嫌がるって聞く」


『コロなら問題ないと思うけど、まあ知らない場所でひっかけたり汚したりしたらコロ凹むだろうしな。了解した』


「うむ、手早く美しく頼む」


『時間ギリギリ使って可愛く仕上げる』


「あ、そっちのがいいね」


 指摘すると怒って拗ねるけど、コアは可愛いモノ好きだから任せられる。


 中に入れてくれないけど、私室はピンクピンクでヒラヒラでフワフワらしいし。


『それと、マスターがダンジョンの外にいても連絡の取れる【ダンジョン端末】が作れる様になったんだ。作っていいか?』


「おお、今回のバージョンアップでか?」


『そうそう。今回のスーツに合わせて作るから』


「わかった。任せる」


『了解』

間違え謝ったばかりなのに90話を89話と間違えて投稿しましたよっと。

だめだー

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 夜会に入ってからテンポ悪すぎ どうせ夜会自体もテンプレなんだから夜会集合前とかダラダラ描写しても意味ない。 夜会初めてだから他より前に呼びました辺りから嫌な予感してたけど、普通にダンジ…
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