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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
ダンマス達の夜会、前哨戦
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どうやって歩いてるかって? すり足さ!

「……こ…………こ……、ち……」


「ゴース様、聞こえませんよ」


「ゴース様、もっとはっきり声を出して下さい」


 2mほどの杖の首に本が付いており、その上に杖の先端に良くわからないけど、悪魔のような獣のような生き物の頭蓋骨が乗っかっている謎の神様と、金髪と銀髪の短髪の女神様が2人。


 秩序の神ゴース様だよな? 神殿に像が安置されているからお姿は知っていたけど。本当にこんな生き物、生き物? なんだ。


 とりあえず神様だ。オレは跪いて、お三方に頭を垂れる。


「ようこそおいで下さいました、ダンジョンマスターの斎川歩と申します」


「……よ、……、……く」


「ゴース様はよろしくとおっしゃっております」


「あ、あ、あああ……ま…………、あぇ……」


「頭を上げてよいと、ゴース様はおっしゃっております」


「は、有難うございます」


 なんか個性的な神様だ。


「きょ……、しゃ…………。す……うがあああああああああああああああ!」


 杖が左右にギュルギュル回転しながら回り奇声を上げる。


 ひい! 何この神様!?


「えと、とりあえずテラスにご案内いたします」


「キミ、抱っこネ」


 普通に歩かせると歩みの遅いウサギのケレンセリッシュ様が、シエルに抱っこを求める。


「はい、では失礼致します」


「プチバッフォも同席を頼む。なんかどうすればいいかわからない……」


「いえ、大変ご機嫌なご様子ですよ?」


「え……」


 あれで?


 怖いけど、とりあえずテラスに移動。


 シエルはテーブルの上にケレンセリッシュ様を置くと、屋敷に戻り茶色い布の入った籠を持ってきてケレンセリッシュ様のウサギボディをそこに入れ椅子へ移動させる。


「ご苦労ネ」


「いえ、別荘の者たちから聞き及んでおりましたから」


 何がすごいって準備しておいたのがすごい。


「お飲物のご準備をいたしますね」


 今までオレ達が飲んでいたものをシエルが片づける。


「ご……、あ……、よ…………」


 傘立てのような物に腰掛け(?)るゴース様。


 ん? ゴース様?


「えと、秩序の神ゴース様でよろしいでしょうか?」


「ぅ……、よ…………、た…………………、い…………る」


「アユム様、ゴース様がご挨拶をされております。フィルの事もよろしくと」


「これは失礼いたしました。ゴース様は神界にフィルがいたとき指導をして頂いていたとお聞き及んでいます。フィルには大変助けられています、有難うございました」


「こ、……こ…………も……な……も…………」


「「 申し訳ございませんでした 」」


 何故か金髪と銀髪の女性二人が頭を下げた。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 秩序の神さまなのに秩序とは相反する姿のような、そうでないような……。
[気になる点] どんな姿なんだ…イメージ的には『干』みたいなシルエットになってるのか?
[良い点] 異形の神様ってステキです。 [一言] 神様って悪神じゃなくても人型に限りませんからね。
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