表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
拾い物と湖の井戸
68/235

68

釣りなんて何年もやってない

「これで完了っと」


 ケレンセリッシュ様が無事に帰ったので改めて屋敷と神殿を4Fに移動させた。


 3日待ったよ。


 神殿をおしゃれにするため、湖の中に小島を作ってそこに設置。


「うん、なんか大分神聖感が出たな」


「神聖感ってなんだ神聖感って」


 横のコアが呆れたような声を出す。


「えー? よくねぇ?」


「別にいいけどな、早速釣りしようぜ」


「釣り具は…ドワッジに作らせるか」


 あいつら今は各種族達の生活必需品ばかり作ってるし。


「えーDPで出そうぜー、すぐじゃん」


「それもそうだな」


「餌はDPじゃ出せないんじゃ」


「出せるぞ、魚のご飯だからな」


 ご飯カテゴリーで出せるらしい。


「おぉ、木製のリールなんかあるんだ」


「趣味アイテムらしいけどな、あたしの場合こっちしか出せない」


 釣り竿も木製だ。


「釣り餌も付けて、良し」


「アユム様」


「どーした? シヴィーもやるか?」


「いえ、エルフィンとオロボスを」


「「 あ 」」


 オレとコアの声が重なる。


「えーっと何人だっけ…オロボスを1人とエルフィンを10人か。コア、頼んだ」


「はいよー」


 コアが手を振ると、光が現れて合計11人の魔物が現れた。


「出て来たなー。お前達、しっかり働けよー」


「「「「「 畏まりました!! 」」」」」


 白衣姿の研究員、美男美女揃いの色白エルフことエルフィン軍団。


 同じく白衣姿、エルフィンよりも体の起伏のはっきりした女性型のオロボス。


 馬面っぷりがやべぇ!


「オロボス、お前は魔法薬や魔道具の作成の陣頭指揮を行ってくれ」


 オレは怪我の治療薬と魔力回復薬をオロボスに渡した。


「このエリア内で採取出来る物でこれらの薬の再現と改善をして貰いたい。特に味な」


 オロボスは渡された薬の入った瓶の臭いを嗅ぎ分けている。


「必要ならもっと数を出すから、その時は言ってくれ。エルフィン達も遠慮せずに言うように」


「「「「「 ありがとうございます! 」」」」」


「ブヒヒン! よろしくお願いします!」


「あと魔道具も作れるんだよな? リリア達…エルダードリアード達に話を聞いて彼女らが欲している農具やら採取道具を作ってやってくれ」


「農具ですか…あの、マスターの防御アイテムなどは宜しいので? ブヒヒン」


 防御アイテムか。


「防御アイテムはまずコロ用かな?」


 ウチの最初の関門だ。


「研究棟へ連れていきますね。リリア達に引き継ぎしてきます。アユム様、あまり遠くへ行かないで下さいませ」


「釣りしてるから動かないよー」


 一瞬で全員を魔法で運ぶシヴィー。


「戻りました」


「早いな」


「リリア達に引き渡すだけですから」


 じゃあ改めて釣りをしよう。


 オレは既に釣りを始めていたコアの横に座り、釣り糸を湖に垂らす。


 浮島の神殿からミリアが飛んできた。


「おー、ミリアが飛んでるの初めてみた」


 天使なのにね。


「我が主、リーサとラッシーセルキー達が渡れません。あと移動する場合は事前に教えて下さい」


 あ、ミリア達には言ってなかった。


 ミリア、ちょっと怒ってる?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
面白い! 続きが気になる! もっと書け! と思った方はブクマ&評価よろしく!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ