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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
魔物の襲撃と街の危機
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ぬるぬるでうねうねでツヤツヤな話

「と、言う訳でノイには監視モニター室の責任者になって貰いたい」


「お役目頂いたです! ご主人っ! ノイはがんばるですっ!」


 翌日、通常のDPと水の神様の滞在DPで300万DP近く入った。


 魔力も回復したので、改めてノイと話をする。


「監視モニター室ですっ! こちらに作成なされるんですっ!?」


「そうだな。この部屋の横に作る。どんな部屋がいい?」


「どんな部屋…です?」


「我が主はノイの使いやすい様に部屋を作成して下さると言っているのよ」


「歩様の優しさに感謝するがいい」


「おおーう! ご主人男前ですっ!」


 そう言いながらオレに飛び込んで抱き着くノイ。


「はいはい、ありがとう」


 サイズ的には同じだが、小さい子供に懐かれるのは嬉しい。


「こら、我が主から離れなさい」


「羨ましいですので離れて下さい」


 オレから引きはがされるノイ。


「監視用の魔物はどれです?」


「まだ決めてないよ。どれでもいいなら適当に呼ぶけど」


「んー、漠然と監視できるっていうだけの魔物だと役に立たないかもです。ある程度知識があって、かつ

集中力があり遠隔で報告が出来る魔物…です」


 リストをポチポチしながらオレとフィルとノイでリストを眺める。


「ホムンクルス、ヴァンパイア、エルダーリッチ、ウッドマン、天使、リザードマンに妖精、堕天使にスケルトンウィザード…この辺りか」


「ホムンクルス、ウッドマン、スケルトンウィザードはダメですね。自分で考える力が弱い」


「妖精とか集中力無さそうだけど…」


「妖精の種類にもよるです。ここのメイドのセルキー種達も妖精の一種です」


 あれって妖精なんだ。


「イービルアイズッ! 良い子がいたですっ」


「イービルアイズ?」


 モニターにその魔物を表示する。


「…蛸」


「歩様、見た目はそうですが。悪魔です」


 悪魔。そりゃあいるよな悪魔。


「こいつは優秀ですっ! ご主人っ! この子がいいですっ!」


「確かにイービルアイズは優秀です、1匹で30もの瞳を持つため1体で監視が行えます。頭の大きさの脳もある為非常に知識があり、触手の数だけモニターの操作が出来ますね」


 モニターには蛸であれば体…あそこに脳みそが詰まっているらしい。


 いくつもの微妙に飛び出した瞳が周りをギョロギョロみながら足をうにょうにょ動かしている。キモい。


「念のため2体呼び出しておけば監視に穴が出ないのは間違い無いですっ! 口で言葉は操れないですが、念話での情報交換は行えるですっ」


 優秀らしい、キモいけど。


「こいつがいいか? キモいけど」


「確かにお勧めです。強力な闇の魔法も扱いいざという時にも役に立ちます。キモいですけど」


「この子いいですっ! 最高に優秀ですっ。キモかわいいですっ」


 決定らしい、キモいけど…まあいいか。ノイの部下になるんだし。


「じゃあこいつらか。こいつらとノイが生活しやすい内装のサブ指令室にするか」


「ここの指令室と同じような内装でいいです。使い方が同じ方がやりやすいです」


 じゃあ監視部屋として新しい松本部屋を作ろう。相変わらず屋敷には合わないけど。


「コア、監視室頼む。ダンジョンショップ以外の機能はほとんど同じで良い。メインモニターは同じだけど、壁全体にサブモニターを表示出来る様にしてくれ」


『はいはーい、ざっくり4万DPね! イービルアイズは1体8000DPだよ』


 この魔物は以前に街から回収した亡骸からデータが取れている為普通にDPで獲得出来る。ただ、単品で呼ぶ魔物の中ではコロの上を行った。過去最大だ。


「うげぇ」


 出て来たイービルアイズ2体、とてもヌルヌルでツヤツヤだ。


「良く来たです。ノイと一緒に仕事するです」


 うねうねと動く2匹。


「監視開始です」


 うねうね。


「えーっと、とりあえず任せるわ」


 うねうねと返事? をする2匹。


 うん、呼んでおいてアレだけど…ごめん。仲良く出来る自信がない。


 一応魔力を与えたが進化はなかった。


 明日はノイにもあげないとな。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] イービルアイ、いわゆる悪魔の目玉タイプじゃないんだ。
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