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開かずの塔のダンジョンマスター  作者: てぃる
魔物の襲撃と街の危機
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新キャラ追加。

そろそろごっちゃになりつつある。

 オレはメインスクリーンをそのままの画面に、一緒に画面を見ていた二人に顔を向ける。


「魔物の襲撃だってさ」


「我が主のダンジョンに攻め込もうとは、命が要らないようですね」


「私も同意見です。鬼や豚など根絶やしにしてしまえばいいのです」


 ウチの側近は過激だ。


『でもお前ら二人とも戦闘向けの魔物じゃねえだろ? ウチの戦闘要員はコロ以外は屋敷の防衛戦力だぞ』


「あ…」


「そういえば…でもフィルは進化しましたし、私も強化されました。野良の魔物程度など…」


「そもそもお前達を危険な目には合わせる気ないぞ。フィルはオレ達の世話係だしミリアは神殿の管理係だ」


「歩様!」


「我が主!」


 感動する側近二人。


「何をするにしても敵の情報が欲しいなぁ」


「偵察の魔物を出しましょう」


「コア様とリンクさせればモニターで確認も出来ますよ」


 そんな機能があるのか。


『あたし、まだ強化されてないから出来ないぞ』


「強化すればいいのか? 何DP」


『1000DPだ』


「安いっ」


「歩様、序盤で取る機能ですよ」


「このダンジョン、まだ序盤だから…コア、取って」


 ダンジョン外にいる魔物とコアをリンクさせて、ダンジョンの外の様子を確認できるようになる機能だそうだ。指令室のランクが高いから結構遠くまで繋がっていられる。


『取ったぜ。それでどの魔物を偵察に向かわせるんだ? コロか?』


 偵察用の魔物が必要、そりゃそうだよな。


「空が飛べる魔物で、出来れば敵に見つかりにくい魔物がいいな」


 自分の召喚出来る魔物のリストを開く。


「鳥型の魔物少ないなぁ」


 水系統が多い。


「人間は空を飛べませんからね」


 人間を鼻で笑うミリア。


「私も飛べませんよミリア」


「それは失礼」


 たまに二人が仲悪くなる。


「ダンジョンショップの方を見るか」


 今回は側近候補ではなくていい。DPで買える魔物の亡骸を探す。


「おおー、こいつは高いけど有能そうだな」


 偵察向けの空を飛べる魔物のリストを眺める。


「スピードのある魔物か、遠くを見通せる魔物か…偵察なんだからなるべく倒されない魔物がいいよな」


『気づかれにくくて空を飛べる魔物なら元々出せる奴でいるぞ?』


「え? ほんと? 」


 コアがメインモニターに1匹の魔物を表示させる。


 半透明の体の宙に浮くクラゲが表示された。


「レビテーションジェリー?」


『だな。見た目に反して空を泳ぐスピードは鳥型の魔物に負けない速度だ』


「体が半透明ですから敵にも気づかれにくいですね」


「いいね、こいつにしよう」


 結局元々出せる魔物をDPで獲得。


「西って言っても広いから、4匹出して広範囲の調査をさせるか」


「北のダンジョンの位置も確認したいですね」


「東の人間の要塞も気になります」


「はいはい、じゃあ全方向に4匹づつ。計16匹だすよ」


 オレは指令室で魔物を召喚。思ったより大きくてびっくり。


「触手を合わせると3m以上あるんだな…お前達は偵察が任務だ。それぞれ担当の空域に移動開始すること」


 数が多いのと、フィルへの名付けであまり魔力が残っていない。それでも魔力を与えると、みんな元気に進化を開始。


 体が更に大きくなり、触手をゆらゆら揺らしながら並んで喜びのダンス。


「あれはなんて種族に?」


『キナップジェリー。空中から獲物を触手で捕まえて捕食するのを得意とする魔物だな』


 偵察用の魔物が戦闘用魔物に!


『まー、基本性能が上がってるんだから偵察も出来んだろ』


「それもそうか。お前達、頼んだぞ」


 クラゲ達を限定空間魔法で屋上に移動させる。


「歩様、監視の為のサブ指令室を作成致しませんか? コア様お一人でモニターを監視するには負担が大きいです」


 それはオレも思っていた。あとコアは聞かないと答えてくれないから細かい報告が出来ない。


「監視モニター専用の魔物とその魔物達を統括するリーダーが必要だな。リーダーはまた側近候補を取るか」


「我々が教育をすればDPの節約になるのですが…」


「今は時間がありませんからね」


「どの種族がいいかな? 天使? 魔族? それ以外?」


 80万DPのメンバーを眺める。


「天使に、適性のある者はおりません」


「魔族はいるのですが…外れが…」


「情報参謀となると…あいつか、あいつか…」


「上位魔族は? 一人いるみたいだけど」


「絶対ダメです!」


「賛成しかねます!」


「お、おう」


 どんなヤツなんだ。


「取りあえず呼んで、サブ指令室はそいつと話し合うか。コア」


『はいよー、ポチっとな』


「ボタンを押す方式なのか…? てか指ある方で処理してんのか」


『気分だ』


 とか話していると扉が作られ出てくる魔族。


「じゃじゃーんですっ! 呼ばれちゃったですよー! ノイはいい子です! 役に立つです!」


「「 ああ、ノイか… 」」


 フィルとミリアが口を揃える。


 現れたのは女の子だ。魔族って人間と見た目変わんないな。


 赤毛でツインテールが特徴的な小柄な…小柄な…オレと同じくらい…。


「フィーちゃん! ミリミリ!」


「やっほー」


「…よう、まず歩様に挨拶を」


 ノイと呼ばれた女の子は目を光らせてこちらを見る。


「ノイは魔族のノイです! ご主人! 命令をちょうだいです! 侵入者を殺すよですっ!」


「わお、この子も物騒だよ!」


『侵入者を殺すのはダンジョンの魔物としては健全じゃねーか?』


 この日、ダンジョンに仲間がまた加わった。


『マスター、またレベル上がったぞ』


 85になったらしい。

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