告白
「あの…皆さんどうしたんですか…?」
優星は三人の様子を見て急に不安を感じ、動揺を隠せなかった。愛美と樹は、不安な表情で互いに目配せし、愛美が一歩前に歩み出た。
「銀条くん…そのペンダントは、いつから持っているの?」
「え…? えーと…すみません、俺もはっきりとは…でも物心ついた時には、もう持っていた気がします」
「…やっぱり君は…」
「えぇ…そのようね…」
「銀条が…」
「ちょっ…! ちょっと待ってください! このペンダントがどうしたんですか? 俺には何が何だかさっぱり…そもそも、白金さんと先輩方は初対面じゃ…」
優星の答えに、三人は確信を得ていた。しかし優星本人は当然、話の筋が見えず見事に置いて行かれている。その状況に耐えられず、思わずベッドから飛び出し反論した。それに対し、愛美が落ち着いて話す。
「いいえ、私たちは、彼女がここに転校してくる以前からお互いを知っている仲なの。私たちに限らず、まだ数人この学校に在学しているけどね」
「…っ何で…」
「銀条…ごめんなさい。本当は巻き込みたくないと思っていたのだけど、あなたにはちゃんと話さなければならないわね…」
「白金さん…?」
そう言いながら、沙月は優星の側に行き、ベッドに腰掛けた。その眼には、戸惑いの色が見える。一呼吸置いて、彼女は言った。
「私たちは、この世界の人間じゃないの…そして銀条、あなたも」
「…え?」