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異世界の存在と計画

 彼女の突然の告白に、優星は再び動揺する。


「え…え? "この世界の人間じゃない"…って? てか…俺、も…?」

「私たちも驚いたわ…あなたが"その"ペンダントを持っていなかったら、どんなに良かったか…」

「とりあえず銀条君、座って話をしようか…あ、少し長くなるけど、家の方は大丈夫かい?」

「あ…多分大丈夫…です…」

「じゃあ続けようか」


 優星は呆然としながら、沙月の隣に腰を落とした。愛美と樹も、側にあった椅子に腰掛ける。まず最初に口を開いたのは愛美だった。


「まず銀条くんには、私たちのことと、こことは別の世界のことを話しておかないとね」

「別の世界…」

「そう。ここ…"地球"は、私たちの間では"地星界"と呼ばれているの。そして私たちは、この地星界の遥か上空に存在する世界…"天星界"の人間なの」

「て、テンセイ界…? そんなこと、今まで一度も聞いたことが…」

「それはもちろん。この二つの世界の存在を知っているのは、天星界で暮らす極一部の人間しか知り得ない事実だからだよ」

「え…?」


 樹が引き継いで言った。優星は半信半疑で聞くしかなかった。


「それで、さっき君が沙月ちゃんと屋上で遭遇した化け物たち…"飢幸餓"と言うんだが、あれも元々天星界の産物で本来地星界には現れない筈なんだ…」

「それが最近、何故か地星界でも多数目撃されるようになってね。その討伐も兼ねて、私たちが派遣されたの」

「討伐……ん? じゃあ白金さんの言ってた"メイセイ"って人を捜しにきたってわけじゃないのか…」

「! 沙月ちゃん…!」

「すみません…つい…」


 優星の言葉に、愛美が沙月を見る。沙月はばつが悪そうに俯き肩を落とした。しかしそれにも動じず樹が続ける。


「いや、いずれ銀条君も知ることになることだから、この際話した方がいいと思うよ。いいね、愛美」

「え、えぇ…そうね…」

「銀条君、今言ってくれた"メイセイ"のことなんだが…まず僕たちが地星界(ここ)に派遣された理由は、一つは飢幸餓の討伐のため、そして…」


 一つ間を置いて、樹は言い放った。


「"反逆者・明星(メイセイ)を見つけ出しその存在を抹消する"ため…」

「!? はっ!?」

「……っ」

「詳しいことはまた追い追い話すけど…天星界にとって彼…明星は邪魔な存在として長い間目を付けていたんだ。しかし突然、明星は天星界から姿を眩ました。そしてようやくこの地星界にいることが判明した。何故異世界である地星界に来たのか、何を企んでいるのか…彼には謎が多くてね。何かしでかす前に止めようってことさ」

「そんな…!」


 優星は愕然としながら、沙月と樹を交互に見やった。以前として沙月は俯き黙っている。その彼女の様子を見て、優星は黙っていられなかった。


「じゃあ…! じゃあ何で白金さんまで巻き込まれてるんだよ!! 」

「え…っ」


 優星の叫びに、沙月は顔を上げ彼を見た。困惑と怒りと…複雑な思いが彼の(なか)で渦巻いていることが、その表情から見て取れた。

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