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異世界の存在と計画 2

 沙月は優星が怒っていることに疑問を抱いた。「何故あなたが怒る必要があるの?」、と平静を装い言おうとしたが、次の彼の言葉に目を見開いた。


「あんなに…明星を誰よりも心配している白金さんが…! どうして明星を消そうとする計画に巻き込まれてるんですか!! 現に苦しんでるじゃないか!」

「…っ!」


 涙がこぼれそうになる。まさかそんな風に気にかけてくれていたとは、沙月は思いもよらなかった。出会って間も無く、異世界から来たと突然暴露されれば、動揺して落ち着かなくなるのが普通だろう。しかし彼は、最初こそ動揺していたが、今ではそんな様子も見せず、自分のことを気遣ってくれている。胸の内を理解してくれていたことに、嬉しさのあまり溢れんばかりの涙を浮かべた。

 愛美と樹が何も言わず聞いている中、優星は続けた。


「明星って人だって、何か理由があってこっちに来てるわけでしょう? それに…白金さんが心配している人なら、ちゃんと話し合える相手なんじゃないんですか? 同じ人間なのに戦うなんて…!」

「僕たちだって好きでこんなことをしているわけじゃない!」

「! え…」


 しばらく口を閉ざしていた樹が、声を荒げた。唇を噛みしめるような、悔しさが表情に表れている。


「僕たちだって…それくらいわかっているさ、沙月ちゃんを苦しめていることも…! でも命令なんだ! 逆らえば、今度は僕たちが目を付けられるんだよ!」

「樹…」

「…ごめん…ついカッとなってしまった…」

「いえ…俺の方こそ、生意気言ってすみません…」

「いや、いいよ。君がそう言ってくれなければ、今頃情を抑えて淡々と任務に赴いていただろうから」


 互いに反省し、椅子に座り直す二人。ふと、沙月は優星に声をかける。


「そういえば…さっき倒れた時、苦しそうだったけど、体は大丈夫なの?」

「え? あ…うん、今はなんともないよ。ありがとう」

「それなら良かった…では銀条くん、もうひとつ本題ね」


 そう言いながら愛美は、優星のもとへ歩み寄る。そして、彼が着けている剣型のペンダントを手に取り、まじまじとそれを見つめた。

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