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星神の器

「…さて、早速ではあるが…優星の星神器を発現させないといけないな」

「えっ!? そんなにすぐできるものなんですか!?」


 握手を解くと、李土はすぐさま切り替えていく。驚く優星をよそに、話が進められていった。その傍らでは、愛美が自らの星神器であるペンデュラムで、なにやら陣を描き始めている。その間に、李土が説明を続けた。


「まず星神器には、『変形型』と『融合型』に分かれる。愛美や俺のように、普段身に付けているものから武器へと変化させるタイプが変形型」


 そう言って、持っていた杖を解除すると、彼の手には、飾りの付いたシンプルなペンが握られている。これが、愛美のものはイヤーフックになる、ということだろう。再び杖へ変化させると、今度は水琴と火弥を見やる李土。


「あの二人は、星神器を体の(なか)にしまうことができるんだ。その特徴に、体のどこかに星型の痣がある。ただ、地星界では痣があっても不思議なことに見えないんだがな」

「一部では、地星界には霜星力が無いからじゃないか、という説もありますよね」


 陣を描き終えたのか、愛美が説明の補足をする。地面には、白銀にも黄金にも見える不思議な光で、魔法陣らしき模様が浮かび上がっている。愛美の補足に頷きながら、李土も説明を続ける。


「水琴はその痣が両手首にあったかな。火弥は…」

「私のはココよ」

「えっ…って! 火弥先輩、何してるんですか!?」


 優星が驚くのも無理はなかった。火弥がスカートの裾を軽くめくりながら、大胆にも太腿を出して見せてきたのだ。さすがの李土も、彼女のその行動に戸惑っているのか視線を逸らしている。一緒にいた愛美は、「女の子がそういうことをしちゃいけません!」と言いながら火弥の手を抑えている。しかし周囲のそんな反応を見ても、当の火弥本人は動じていない。


「こういうのは実際見せた方が早いでしょう? こんなことで戸惑っていたら、いざ実戦となった時には敵の思うつぼよ」

「それとこれとはまた違うでしょう…」

「…まあとりあえず、星神器にはこういったタイプがあるということだ。これから優星の星神器も、名前とタイプをはっきりさせようって訳だ。他に質問はあるか?」

「えっと…その名前って、どうやって決めるんですか…? 全然思いつかないんですけど…」

「それは問題ない。何しろ、星神器の名前はもとより既に決まっているんだ。今から行うのは、それを発現させるだけだ」


 仕切り直した李土は、愛美が描いた陣に歩み寄り、優星を手招く。それに対し、優星も恐る恐る近づき、李土の隣に立った。他のメンバーも、静かにその様子を見守る。


「さ、陣の中央に」

「…っ」


 李土に促され、ゆっくりと陣の中央へ歩みを進めていく。中心に立ち、李土の方へ向き直ると、愛美が星神器を構えていた。そして振り子をゆらりゆらりと回し始める。

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