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柔らかいシーツに良い匂いがする大きなベット。ああ、学校に行かなきゃ…うん?柔軟剤変えたっけ?
目を覚まし起き上がった。
そうだった…ここは俺の部屋じゃない。異世界だ…。
「はああ…」
溜め息が出る。バスケをしている最中に俺は消えたのか?チームメイトは驚いただろうなぁ~両親も弟も俺を探して心配しているだろう…。
「おはよう御座います」
侍女長が挨拶をして、朝の身仕度を手伝ってくれる。
「おはよう御座います」
「朝食はリゼル様達と一緒で御座います。お嫌いな物など御座いましたらお伝え下さい」
「分かりました」
準備が整い食堂へ向かった。
「おはようアル」
「おはよう御座います」
「食事をしたら邸内を案内するよ」
爽やかな微笑を向けて優しく抱き上げて膝に乗せられる。
「あ!俺が乗せたっかのに!」
リディックが抗議するけど、リゼルは無視して俺の口にパンを千切って入れてくる。次々、スープやスクランブルエッグ、ウインナーなどタイミングを見て入れてくる。
俺達と会話しながら、器用に面倒をみてくれるんだよなぁ。
モグモグ…俺の席と思われる場所に食器とカトラリーが用意されているようだが、ここで食べさせられるらしい。
「ふふふ、アルは良い子ですね」
食事が終わり、邸内の図書室、執務室、ラウンジ、貴賓室、敷地内の庭園や騎士舎、修練場等いろいろ案内される。
3歳の足では疲れるだろうと抱っこっだ。
何だか全然歩いていないな…俺はアスリートなんだが。小さい頃はどうだったっけ?体力…憶えてないな。
「あ!あれは何ですか?」
騎士が何かを呟き、手から投げたものが的を破壊している。
うん?なんだ??
ナイフじゃないし…銃じゃないよな。
「あれは空気砲だよ。ほら、あっちの騎士は詠唱して炎を出しているだろ。魔術を使える奴は剣だけでないんだ」
へええ~魔法が使える世界なのか。落ち込んでいたけど少しテンションが上がってきたかも。
「誰でも魔法が使えるんですか?僕も使えますか?」
わくわくして、素直に聞いてみた。
「皆ではないな~魔法が使える奴は魔力を持っている者だけ。それを学び、練努を上げてレベルを上げていくんだよ」
「兄上は火と風魔法。私は氷と雷と治癒魔法が使える」
「アルは魔法を使いたいの?」
リディックが頭を撫でてくる。
「うーん、僕にも魔力あるのかな?もし魔法が使えるなら、やってみたい」
さらにテンションが上がってきて、満面の笑顔になった。
「「うっ!!」」
胸を押さえるリディックと耳を赤くして顔を叛けるリゼル。
ぷるぷるしている…。
「うわあ~リゼル様達が悶えているよ…」
「おい!大きい声を出すな!」
「お前も顔赤いゾ…」
「はああ~可愛い」
周囲の騎士達が鍛練を止めて、こっちを見ているし。




