第22話 お姉さんの朝(お姉さん目線)
カーテンから少し差し込む朝の日差しで私は目を覚ます。外では鳥が鳴き声などが聞こえてくる。まさに朝って感じだ。
私の名前は雪森雫。27歳でイラストレーターをやっている。そして……私の胸に顔を埋めて寝ているのが私が大大大大好きな彼氏の大塚和樹くん。26歳でIT関係の会社で働いている。
いつもは恥ずかしがって全然、私の胸で寝てくれないけど無理やりそうさせると、ほんの数分で静かになって寝てしまう。そこがたまらなく可愛い。今も私の体にしがみついてぐっすりと寝ている。
「やっぱり、世界一可愛いなぁ君は。ずっと見ていたい」
こうして私の朝は彼の可愛い顔をじっくり見ながら、頭を撫でながら始まる。少し経ってから、悔しいが朝食のため、彼から離れなきゃいけない。
「く〜離れたくない〜でも和樹くんのためにも朝ごはん作らなきゃいけないし、あ〜」
これを毎日やっている。よく和樹くんも起きないもんだ。
そうして10分後
「くすん、じゃね、和樹くん。お姉さんは今から朝食を作るという壮絶な戦いに行ってくるね…必ず帰ってくれるから…待っててね!」
(さっさと行け)
寝室のドア越しにそう言い残し、私は身だしなみをし、朝食の用意に取り掛かる。
基本的には冷蔵庫にある物を見て、決める場合が多い。
「んー。どうしようかな?」
本当だったら、毎日和樹くんの好きな物作ってあげたいけど、彼から「そんなに気にしなくっても良いよ。雫の作る物だったらなんでも美味しいから」と言われた。
バンバン!
「もーー和樹くんったら優しいんだから!!お姉さん惚れちゃうよ!(もうベタ惚れです)」
和樹くんの優しさにテンションが上がってしまい、気が付いたら冷蔵庫を叩いていた。
ゴホン。と我に帰り、再び冷蔵庫を開ける。
「あ、そうだ!コーンスープにしよう!和樹くん好きだし朝にも優しいし!」
コーンスープの用意と他のアイテムの用意もする。
今まではただ、自分で食べるためだけに作っていたが。今は和樹くんの喜ぶ顔や美味しいと言って食べてくれる事を想像しながら作ると凄く楽しいし、以前よりも料理も上手になった気がする。愛情を捧げて作るとはまさにこの事だ。
「よし、出来た。そろそろ、和樹くんを起こしに行こうかな」
朝食の準備も終わったので、寝室で寂しく寝ている和樹くんを迎えに行く。
「は〜い。和樹くん、起きて、朝ですよ」
「んぅんー」
ふふ、うにゃうにゃしてる和樹くん可愛いな。そう、私の彼氏さんは朝が苦手なのです。ですから、お姉さんが少し相手してあげなきゃ起きてくれません。だから、
「はい。お姉さん、和樹くんの隣に来ました」
こうしてベットに入り、彼を甘やかして、目覚めの良い朝にしてあげる。
「こっちおいで。よし、ぎゅー」
朦朧としている彼だが、それでもちょっと私の元へと来てくれる。いつも、こんな風に素直に甘えてくれれば良いのに。
彼を目一杯抱きしめ、頭を撫でてあげ、そろそろ起こす。
その後は彼と一緒に朝食を食べ、会社に送る。
「じゃ、行ってくるね」
「うん。気をつけてね。後、寄り道しちゃダメだぞ?」
早く帰って欲しいのでそう言うと、
「うん、もちろんすぐ帰ってくるよ」
「えへへ。じゃ、行ってらっしゃい」
ちゅっ
「今日も一日頑張ってね。お姉さん待ってるから♡」




