第12話 雪森さんは俺の事…
スーパーで散々イチャイチャし、買い物も終わり、家に帰った。
雪森さんは買った食材たちを俺の冷蔵庫に入れ、
「じゃ、私はこれで帰るけど、お仕事、頑張ってね!」
「はい、今日は色々とありがとうございました」
「むー、なんで過去形なの?また、夜来るもん」
「はは、そうでしてたね」
「お姉さんをからかったら、めっだぞ?」
そんなこんなで雪森さんは帰って行った。すぐ、隣だけど。当たり前の事ながら、俺の自分の家に一人残された。雪森さんがうちに来て、1日も経ってないのに、なぜこんなにも静かだと感じてしまうだろう。今まで以上に家が暗く感じ、自然とテンションが下がってしまう。
「カップ麺食べながら、仕事終わらそう…」
そう言いながら、カップ麺の用意をし、仕事部屋へ入った。なんとも寂しい部屋だ。うちは会社から支給されたマンションで結構広い。絶対に一人暮らしようの家じゃない。現に隣には鈴木さんは3人家族で住んでるし。
俺の仕事部屋も寝室並に広い。だが、俺は仕事ようの机しか置いてないので、もっと広く感じてしまう。
パソコンを起動して、カップ麺を口に含む。
「あれ?カップ麺ってこんな味っだけ?雪森さんのご飯の方が…」
たったの2回しか食べてないのに雪森さんの手作りのご飯が恋しくなる。だが、そんな事言えるわけがない。仕事に集中しよう。家でも仕事するのもこれで最後だし。
「ふ〜、終わった」
オフィスチェアに座りながら、伸びをし、終えたばかりの仕事を見つめていた。よし、っと心の中で言い、パソコンを閉じた。携帯を取り出し、時刻を確認する。
ー午後4時32分ー
雪森さんは夜に来ると言ったからまだ少し時間がある。少し、がっかりし、その間何をしようと考えていると、
ピンポーン
ん?誰だ?こんな、微妙な時間に?まさかね……
「お仕事終わった、和樹くん?♡」
「ゆ、雪森さん…どうして?」
「もう終わったかなぁって思って、クッキー焼いてきた!」
「あなたはエスパーですか?(小声)」
「あれ、和樹くんちょっと泣いてる?」
「泣いてないですよ、仕事は終わりましたよ」
「じゃ、一緒に食べようね!お邪魔するね?」
本当にこの人、俺の思考が読めるのか? てか、こんなにもしょっちゅう家に来てたら、もう半同棲じゃね?多分、周りから見たら、もう付き合ってるか、もう付き合えよお前ら、って感じなんだろうか。
でも、雪森さんは俺の事どう思ってるんだろう。ただ甘やかしたり、からかうのが好きなのかな?
こんな美人が俺の事を好きになるわけが…
そうだ、今までそうだったじゃないか。誰も俺の事なんか気にかけないし、興味もない。そんなの痛いほど知ってる。俺なんかが温かな幸せを得る事は許されない。願っちゃダメなんだ。
でも、
もし、
許されるなら、雪森さんとこのままずっと………
俺はリビングに向かう、雪森さんを見ていた。
こんにちは、こんばんは、青空零です〜
今回も「誰もそばにいない?お姉さんがいるじゃない、甘えたっていいんだよ?」ご愛読ありがとうございます。
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