9・4チーム
エリック、ギルバート達は順調に勝ち進め、上位にまで上り詰めた。
このまま行けば決勝はエリックとユリアナのチームと俺とシャーニツドのチームが当たるだろう、そうギルバートは思っていた。
この準決勝が始まるまで。
『さぁ! この大会も残すところあと三試合! 残っているチームは四つだー!』
この準決勝からは解説がつくらしい……やたらとテンションが高いが、やはりこういう大会には適任なのだろう。
『一つ一つ、チームを紹介して行くぞ!
魔法と剣の華麗な連携プレーで敵に隙を与えないで倒し続ける、エリック、ユリアナチーム! 現在残っている中では唯一の女子生徒がいるチームだ!』
紹介に応じて、エリックとユリアナは一歩前に出てエリックは、国への忠誠の礼を。ユリアナは普通にお辞儀した。
『二組目は!
おおっと、なんとフードを被って顔が見えない! それに二人一組ではなく、一人での出場! 戦い方も一瞬で終わらせるために謎だらけ!
アンノウンチーム、これはチームと呼んでいいのか‼︎』
アンノウン(不明)と名乗る男はゆっくりとお辞儀をする。……やはり顔はフードで見えない。
『三組目は!
剣と剣の素早い攻撃、凄まじいコンビネーション、そして魔法!
オールマイティな戦い方をするギルバート、シャーニッドチーム』
他のチームに気を釣られているうちに、いつの間にか自分達の番が来ていた。俺はシャーニッドに習って大急ぎ一歩前に出てお辞儀をし、改めて観客席をみる……と、自然とシャノンとアイリスが目に入った。
小さく、本当に小さく彼女達に手を振り、元の位置へ戻る。
『さて、最後のチーム!
おおっと! これは驚きだ!
なんと双子の魔法使い! 連携は勿論、相性も抜群!
カシキ、ミナヤチーム!』
少年のようなあ顔立ちの二人のよく似た魔法使い達は、同時に一歩前に出て、同じようにお辞儀をする。
……彼等が次の相手か。そう思うとどうしても観察してしまうのは仕方ないだろう。
『さて! ここで一旦休憩を入れます! 試合開始は30分後! エリック、ユリアナチーム対アンノウンチームとなっています!
観客の皆様は時間に遅れないようにしてくださいね!』
……まぁ、取り敢えず、エリック達の試合を見よう。ギルバートはそう思った。




