第三十三章:もう一つの記念日<愛すべき者達>【後編】1
待っている人がいると信じて、、、
お待たせしました! なんとかこうして更新することができて感無量50%です。え、なぜ100じゃないのかって? それはですね、、、、、、言いづらい、、、、
でも勇気を振り絞って先に言います。
サブタイトルを見て「あれ?」と思った方もいると思いますが、【後編】の横に1と書いてありますよね? なんでわざわざ1と書いたかというと
実はこの【後編】今回で完結していません。。。文字数が多すぎちゃってどうにか一旦区切りを付けたっていうのもありますが、続きはまだ書き終えてないというのが現状でして・・・
そんなわけで後編なんだけど前半だから、、、【後編】の前半。いやいやいや、それ変でしょ、、と思ったので数字で1と書いてみました。これが謎の真相? です。。。嗚呼、ごめんなさい~
というわけで、、、このエピソードは完結していません。すみません。すみません。すみません・・・・・・
≪只今より会場の全ゲートを封鎖する。地上警備隊は、場内にいる者を全員ゲートの前に誘導せよ≫
駐機場所に向かう途中、イヤホンからその声を聴いた(※頭部を守るヘルメットにイヤホンが内蔵されている)。本部からの指示だった。ようやく動き出したようだ。外部からの侵入を防ぐためだろう。さらに場内にいる者の身体検査をするという。
だがそれだけでは反乱を阻止することはできないだろう。空から攻撃する者もいる。それも青い機体だけとは限らない。“No ID's”の零号士は他にもいるだろう。となれば、もはや誰が味方なのかもわからなくなってくる。反乱を起こそうとしている者が、いったいどれだけここに存在しているのか……
「――?」
走っているオレの頭上を轟音が駆け抜けて行った。白い機体がその後を追う。オレは足を止め、その背中を見送った。
始まったか。
次は自分が“彼ら”を追わなければならない。“青い機体たち”を。
遂に“その機”が来てしまった。
ここで立ち止まることは許されない。
オレは
――――――防衛パイロットだ!
「……っっ」
オレは瞳から零れ落ちそうになる熱いものを、瞼の奥に封印した。天を仰いで気を鎮める。
そして決意を固めると、再び駆け出した。
滑走路を要しない宇宙空間対応飛行機(MECA)の駐機場所はシステム管理室のコンピュータに指定された場所で、機体にそのデータが送信されてくる。MECAには個体識別番号(※MECA IDの頭文字を取ってⅯIコード)というものがあり、零号機も含め個体のデータは皆、そのコードで管理されている。ⅯIコードはカルテのようなもので、製造年月日や修理記録なども登録されている。そのデータは機体に内蔵されたハードディスクに入っているので、旅客機などにペイントされている機体記号とは異なり、ボディには表記されていない。コンピュータはそのデータをもとに、その機体に最も適した駐機場所を割り出す。パイロットはデータを受信後、モニターに映るガイドラインの枠内に機体を収めて駐機完了になる。携帯端末から位置を確認することもでき、駐機した場所を音声案内もしてくれる。ちなみに規模が狭い場所への移動の場合は、とくに指定されない。
広大な敷地に駐機された防衛組織の白い機体は膨大な数に上り、まるで群れを成す白い鳥の集団のようだった。オレは携帯端末を片手に“ガイド”に従い歩を進める。おおまかな場所を把握してはいるものの、さすがにその中から迷わず自機を見つけ出すのは困難だった。優秀なガイドのおかげで無事再会を果たすと、オレは駐機していた自機に搭乗した。
≪響≫
エンジンをかけるとすぐに霧島マネージャーと回線が繋がった。
≪自分が呼ばれたことに困惑してる?≫
「いえ、大丈夫です」
≪そう≫
心の動揺を見抜かれたのかと思い、一瞬ドキッとしてしまった。霧島マネージャーが言葉を紡ぐ。
≪ずっと黙ってたんだけどあなた、私の知らないうちにいつの間にか零号士になってたわね≫
やっぱり気にしてたのか。今までそのことについて、何も言われないのがずっと不思議だったが――
≪だからあなたは呼ばれたのよ≫
「?」
オレが問いかける前に霧島マネージャーは言った。
≪零号士は有事が発生した場合、無条件で出動しなければならない。それも経験や実力には関係なく、要請が来たらそれを断る権利は零号士には与えられていない。零号士になるというのはそういうことなのよ≫
それを聞いてオレは、はっとした。要請が来た時にそのことに気付かないなんて、オレはまだ零号士としての自覚が足りないようだ。オレが要請ばれたのは、選ばれたからじゃない。
――これが“零号士になるということ”か……
防衛組織に夢を見てはいけない。組織は戦争否認主義を掲げる火星コロニー政府に雇われている戦闘集団だ。零号士は、その中の特攻隊と同義なのだ。
≪撃墜命令が出た逃走中の零号機のパイロットは、いずれも高ランクのエリートよ。経験も技能もあなたより遥かに優れている。追跡しても反撃されて死ぬだけかもしれないわ≫
「……」
≪それでもあなたは行かなくてはならないし、ただのマネージャーでしかない私に、それを辞退させる権限もない。でも……≫
霧島マネージャーはそこで言葉を切った。含むような間が、重たい沈黙を刻む。
≪でも、これだけは約束してほしいの≫
「約束?」
オレがそう問うと、霧島マネージャーは静かに言った。
≪必ず、“生きて帰ってくるって”≫
接触すればどちらかが負傷するか、死ぬ。もしくはどちらも。きっと無傷では済まないだろう。
「はい、努力します」
オレはそう答えた。
≪ありがとう。健闘を祈るわ≫
言うとすぐに霧島マネージャーは、モードを切り替えた。
≪指示に移るわ。今すぐ臣と合流して、敵機の追跡をアシストして≫
「了解」
マネージャーとの通信を終えるとオレは、相楽臣の機体にアクセスし、回線を結合させる要請をした。承諾されるとデータリンクとは別に、グループ間閉域網で回線が繋がる。ディスプレイには互いの位置情報が表示され、相手が敵機を個体識別印章すると自分のディスプレイにも敵機の位置情報が表示され、同時追跡も可能だ。
電子音が鳴り、文字と機械の音声でメッセージが流れる。
“IT was accepted
(受け入れられました)
UNION start?”
(結合しますか?)
オレは『Yes』の文字を指でタップした。音声認識機能も付いているが、オレはいつも手動で操作している。他にも目の動きでカーソル移動、瞬きの回数で[YES」「NO」を判別する操作法もあるが、誤認や誤操作が多いらしく、操縦のさまたげにもなりそうなので使ったことはない。
ディスプレイには、自分の機体の位置を示すシンボルマークとは別に、同じ形で色違いのシンボルマークが表示された。
「こちら遠山。敵機の追跡をアシストします」
結合したことがわかったので、さっそくオレは相楽臣に話しかけた。顔を見て会話する機能もあるが、別に見たいとも思わないのでそれもOFFにしている。相手もオレのぶっきらぼうな顔をわざわざ見たくはないだろう。
≪ありがとう、遠山響≫
オレとは反対にいつもの明るいトーンの声で、相楽臣は応答した。慣れか? どうしたらそんな風になれるのか……
いや、なりたくなんかない!
オレは――闘うことに慣れることは、人の心を失うのと同じだ。オレはそんな闘うことになんの抵抗も感じない人間になんかなりたくない! こんな人と人が殺し合いをする闘いを、受け入れたりなんかしない。オレはこんな争いを、闘いを終わらせるために闘うんだ――――――……!
オレは相楽臣の機体のシンボルマークを個体識別印章して目的地に設定すると、自動運転で相楽臣のもとへ向かった。
彼の機体はまた塗装の色を変え、赤と銀灰色の“愛機”になっていた。
≪もしかして零号士になって、今日が初参戦?≫
「はい」
≪そっか。で、覚悟はできてる?≫
「はい」
≪オッケー、じゃあ行こっか≫
相変わらず軽いな。オレは密かに溜息を吐くと、相楽臣の機体に続いて自機を発進させた。
≪さっきさぁ、一機見付けてスタンプしたんだけど≫
飛行中、相楽臣が言った。
≪そこにいきなり仲間のやつらが割り込んできて……≫
「どうなったんですか」
≪それがさぁ、あいつらチームワークがすごいだろ? 仲間のやつらに視界を遮られているうちにタイムオーバー。そうやって撒かれちゃった時に丁度、君から結合の要請が来たんだ≫
「すみません、邪魔して……」
≪ハハハっ、別にいいけど。それよりオレたちも一応チームメイトだし、こっちもチームプレイで反撃してやろうぜ≫
「……」
軽はずみな相楽臣の口調に嫌悪した。これは仮想現実じゃない。撃墜られたほうは死ぬのだ。
≪遠山響≫
「はい」
≪まだ怖い?≫
「え」
相楽臣の「クスッ」というという忍び笑いが聴こえてきて、オレの眉間に皺が寄る。また馬鹿にしやがって! こんな時にまで不愉快な奴だ、と胸裡で罵っていると
≪大丈夫。君を“死なせたりはしないから”≫
涼しげな声で相楽臣は言った。
「……?」
思いもよらない言葉を言われ、オレは憤りを忘れる。
「あ、待ってください!?」
急発進した相楽臣の機体に、慌てて付いていく。
≪一機発見した。二手に別れよう。君は9時の方向に進め。敵機を見付けたら躊躇わずにスタンプしろ。すぐにオレがそっちへ向かう≫
「了解!」
オレは、そこから西の方角に向って機体を飛ばした。途中、ボディ全体や一部に彩色を施した機体が次々と飛び立っていくのが見えた。その中に青色のものが見えて一瞬ドキッとしたが、柄のようなものが見えて“青い機体”ではないとわかると、深い安堵の息が漏れた。それから深呼吸しようとして口を閉じると唇がぶれ、自分が震えていることに気付く。落ち着け、落ち着け! と念じながら頭上を仰ぎ、瞼を伏せて深い呼吸を数回繰り返す。そして――――
行くぞ!
再び機体を飛ばした。
≪よし、とりあえずそこで待機しろ≫
途中で相楽臣から指示され、オレは機体をその位置に空中停機させた。相楽臣の声が入る。
≪さっき統首を襲撃した奴らも、仮設地区出身の零号士かもしれないな≫
「……なんでそう思ったんですか?」
≪奴らは襲撃に、“MADD”を使った≫
「マッド?」
耳慣れないその言葉にオレは首を傾げた。相楽臣が説明する。
≪MADDはステルス性のレーザー装置で『シールド破り』とも呼ばれている。シールド破りは、本体がセンサーに探知されず、シールドを張った相手にも攻撃を与えることができるからそう呼ばれている。名前の“MADD”は、英語で狂うを意味する『MAD』と破壊を意味する『DESTRUCTION』の頭文字を取ってできた言葉だ≫
「だから統首はシールドを張っていたのに攻撃を受けてしまったのか」
オレはそう独語した。
≪だが装置は、政府がテロなどに悪用されることを懸念して技術を封印し、製造できなくなったはずだ≫
「なんでそんなに詳しいんですか?」
その質問に相楽臣が笑声を漏らす。
≪これは一部の人間しか知らない裏情報だから≫
「”裏情報”……?」
はぐらかされて、オレは怪訝そうに目を細めた。またあの奇しい経歴を持つ父親が関わってたりするのだろうかと訝る。相楽臣はさらに見解を述べた。
≪“装置”を持ってるってことは、組織的な犯罪の可能性が高い≫
「組織的?」
≪あの装置を作るには、技術やそれなりの設備が必要だ。それをさっきの奴らだけで用意できたとは思えない。奴ら以外にあの犯行に加担した奴がいるはずだ。MADDの技術を盗み出す、もしくはその製造を手伝った、闇組織と繋がっている人間が内部にいることも窺える。そいつらが共謀して統首襲撃計画を実行した。そう考えるのが妥当だ≫
「もしかして前に言っていた、スラム街の闇組織が……」
≪その可能性はあるな≫
その頃ディスプレイには、まだ敵機のシンボルマークは表示されていなかった。周辺から爆発音も聴こえてこない。まだ撃ち合いにもなってはいないようだ。しかし相手はたったの七機だというのに、何故捕まらないのか。上空の監視を任されているのは高ランクのパイロットだったはずなのに。だがその中にも、青い機体たちの同志が混ざっていたとしたら……
「ッ!?」
不意に視界をひらりと何かが横切った。その物体にオレの意識は縫い留められ、双眸が激しく瞠目する。目に映ったその一瞬は、まるでスローモーションのようだった。全身青色に染まった金属の塊。陽光を浴びて反射したボディの輪郭が、蒼穹にぼんやりと浮かび上がる。双翼を持つ金属の――青い機体が。
躊躇うな!
強張る手に命令する。心も体も拒んでいることをしなくてはならなかった。
「!」
自分の操作が敵機を捕らえてスタンプした。画面が切り替わり、8秒間、敵機を円形の的が追いかける。機体に内蔵されたカメラが自動で被写体を追いかけて動画を撮影し、敵機の動きがディスプレイに表示される。はずだったが……
「?」
おかしなことに画面上には、敵機を示すシンボルマークが表示されなかった。まるで透明人間を追いかけるように、スタンプの的だけがうろうろ動いている。どういうことだ? スタンプの有効時間は12秒。……10秒、9秒、時間が削られていく。スタンプは的の中が空の場合、制御装置が働いてミサイルが発射できないシステムになっている。これでは攻撃できない。どうすればいんだ!?
相楽臣の機体はまだ――
≪ゴースト・エフェクトだ≫
――到着した。
「ゴースト・エフェクト?」
≪スタンプした標的が画面に映らない現象をゴースト・エフェクトっていうんだ。奴らはおそらくプロテクトをかけて受信制限している。だからレーダーに映らないんだろう。画面を実像モードに切り替えろ≫
相楽臣の指示に少し戸惑いながら画面を切り替えると、画面上に敵機影が映し出された。
レーダーが探知できないなら、クラウドシューティングは使えないということか。
だとしたら敵機を仕留めるのは、完全にパイロットの腕次第。
スタンプは、敵機の位置をレーダーで探知する電波モードとレーダーを使用せず、機体に内蔵したカメラで映像を捕らえる実像モードに使い分けができるようになっている。
実像モードはレーダーを使用しないので、相手側に警報が鳴らず、不意打ちが狙える。相楽臣がロックオンしなかったのは、その戦法を使用したから――
というか、自分の腕に自信があるからだろう。そう思ったが
≪ロックオンすると奴らは仲間と連携して撃ってくる≫
そういうことか。予想が外れたオレはフッと笑声を漏らす。とその途端
「?」
スタンプが点滅して時間切れを報せるビープ音が鳴り出した。実像モードの動画を見ながら標的を追跡する。画面上のそれはまるでゲームのような感覚だった。スタンプの個体識別機能を使ってロックオン(※レーダー不使用)を狙うが、蛇行、回転、急降下など予測不能で動きが捕らえられない。完全に遊ばれていた。
「!?」
突然敵機が急停止して、慌ててこちらも機体を急停止させる。
次の瞬間、敵機が急旋回してこちらに向かって突っ込んできた。と見せかけて、オレの機体の周りを蠅のようにぐるぐると回り始めた。まずい! 逆に自分のほうが捕まってしまった。敵機が描く螺旋から抜け出そうとするが、タイミングが見付からない。この距離では近すぎてミサイルも撃てない。
仕方ない。威力はだいぶ劣るが、一か八かCLG(Capsule laser gun(※カプセル状の砲弾で、標的に接触すると爆発してレーザーを放出する。レーザーガンのように気候に左右されることもない利点がある)で撃ってみるか。当たらなくても相手の動きが乱れて、その隙に逃げ出すチャンスが見付かるかもしれない。よし……
オレはCLGを撃つことにした。疑似体験装置ではできたじゃないか。あの時の感覚を思い出せ! 次だ。次にまた正面を通過する瞬間に撃つぞ。左手はスロットルレバー、右手は操縦桿の発射スイッチに伸ばした指先に、全神経が集中する。次だ、来るぞ……
マニュアルは事前に警報が鳴らないので不意を突くことができる。自機の機首と前方を通過しようとする敵機の機首が対面した。
よし、今だ!
発射した。
と同じタイミングで自機を急速にバックさせ、後方に抜ける。敵機を見据えるCLGの砲弾の背中を刹那に見届けると、急旋回し逆方向に向かって空を駆った。
離脱成功か。オレは少し乱れた呼吸で強張った口角を上げ、会心の笑みを浮かべるが――
嘘だろ!?
背後に残した、敵機が映るディスプレイの画像を見て目を瞠った。ミサイルの弾道が大きく左に逸れたのだ。目標物を失ったカプセルが勢いを余して遠方に飛び去り、爆発音が後に炸裂する。オレがショックのあまり放心状態に陥っていると、連続的にビープ音が鳴り出した。
「っ……あ」
自分がロックオンされてしまった。直後にミサイルが自分のいる方向に向かって飛んでくる。オレは咄嗟に機体を旋回、急発進、急降下などするが、最新鋭の誘導式ミサイルを回避する術はない。チャフもフレアも通用しない。それは100%敵に命中させるために作られた。逆に狙われたら必ず当たる。じゃあ、さっきあいつはどうやったんだ。さっきはマニュアルで撃ったが、それでもミサイルの弾道を変えるなんて……
できないだろ――――――――ッッ!?
オレは発狂したように叫びながら乱れ飛行んだ。背後で爆発音が轟く。
≪よくがんばったね≫
相楽……臣?
思考が宙を彷徨った。
≪遅くなってごめん。でも間に合ってよかった≫
“間に合った”?
下を向いて確認すると、オレの体は無事だった。今、相楽臣の声が天の声のように聴こえてしまったが、どうやらオレはまだ死んではいないようだ。
「あ……りがとうございます」
恐怖をまだ引きずっているのか、身体が小さく震えていた。
「どうなったんですか、今?」
≪君を狙ったミサイルをレーザーガンで撃ち落としてやった≫
「しかも、“マニュアル”でだぜ。すごいだろ?」と得意げに相楽臣は言った。
「すごい、です……」
そう言わざるを得ない。ランクBの称号は、どうやら“伊達”ではないようだ。
「ついでにスタンプもしといたから」となんでもないことのように付け足す相楽臣。
≪奴はまたミサイルの弾道を曲げるかもしれない。だが二か所から同時に手動で撃てば当たるはずだ。オレは背後から、君はそのまま前方から、一気に撃つぞ≫
「了解!」
相楽機のシンボルマークが移動を開始した。それに続きオレは機首を翻し、敵機影を前方に捕らえて接近する。CLGは1基しか積んでいなかったので、次はレーザーガンで撃つことにした。
カウントが鳴り、それに合わせてディスプレイに数字が浮かび上がる。……4、3、2、1……
0になった瞬間、一機の機影の前方と後方に向かって、二ヶ所から同時に一直線の光が迸った。
次話は100%【後編】完結です!