あれ、これ触覚も騙せるんだってさ! 魔力で
「まあまあ。宅配便早くに届けて来てくれたし、やってみようぜ。4人で。
ここらへんかな。暴れた拍子に魔導PCひっくり返すのだけは防がないと」
そう言って、ミハエルが部屋に魔導マットを敷く。
4人で暴れても互いにぶつからないくらい大きいマットだ。
「これ、つけるのね。これつけたらさ。五感がVRに持ってかれてこっちの元の世界で無防備になるって聞いたんだけれど…………」
足をもじもじさせつつ、東雲波澄が聞いてくる。
「あ~パンチラとか防御出来ないね。あと五感全てじゃなくて視覚聴覚だよ。視覚聴覚VRに持ってかれてるから確かにスカートの女の子がVRしてる時はスカートの中覗き放題だね」
といいつつ、アリウスもゴーグルをつける。
「覗かないでくださいね。ミハエル、フレッドにアリウスさん」
ゴーグルつけた東雲波澄が赤くして、お尻を抑えてそう訴えてくる。
「え~VR中はいくらスカートの中覗いても気づかれないんだから、じっくり様々な角度から覗きたいなぁ~」
「やぁ~だぁぁっ! やめてよ~!」
とミハエル。彼は東雲波澄の背後で四つん這いの姿勢になった。横には同じ姿勢のフレッドが。
「いいねぇ~それ。角度にこだわってのぞけるわけだ。波澄ちゃんみたいな美人の純白パンツ」
ミハエルとフレッドがゴーグルをつけた波澄の後ろに回ってあそこを見る。
ミハエルとフレッドはウシシシシ、と下品な笑いをした。
「ちょっと! 純白って! 今見た!? いくら知った仲だからって、許さないんだから! もう! やだ! 周りにいるんでしょう! ミハエルさん、フレッド!」
聴覚は現実のも聞き取れる状態で、視覚は完全に持ってかれてるから、東雲波澄は両手をスカートの周りにもってきてミハエルとフレッドをしっしっ! と追い払おうとする。
「アリウスくんかもしれないじゃーん」
「いや、僕はんな事しないって!」
アリウスが抗議する。
「いてて」
ミハエルが波澄に右手を踏まれた。タイトスカートの中身、パンツ覗くために全力でいやらしい姿勢してれば当たり前であるが。
「うわ! ほらいわんこっちゃない! 踏んじゃったじゃないですか! ミハエルさん大丈夫ですか」
「大丈夫じゃないからもっとパンツ見せて。おっぱいでもいいよ」
「バカ、アホ! 豆腐の角に頭ぶつけてしんじゃえ!」
「まぁ波澄の小細工なしの純白パンツなのにエロい姿も見られたし、そろそろキャラメイクしようぜ~」
ミハエルがフレッドに対してそういう。
「オッケオッケ。波澄ちゃんのまぁるいでっかいおケツと純白パンティもちょっと見飽きたしなぁ~」
「……最悪。いいぃ~~~~~~っだ! 何が人のパンツとお尻見飽きたよ。わたしアリウスさんと結婚した方がよかったなぁ~。ミハエルさんにフレッドは嫌だって言ってるのにパンツ覗いてくるもんなぁ~! はぁ~ぁあんっ!」
波澄がそのみずみずしい唇をトンガらせて抗議する。
「あはははは……」
アリウスが引き気味に笑う。
「これ空夢風音でもやってみたいな……あの子お尻大きいし見ごたえあるだろうな……。視覚封じられてるってことは、セーラー服を持ち上げておへそ丸出しになるほどでかい風音のおっぱい、セーラー服の下から見ても気つかれないって事だよな!」
と、ミハエルが欲望にまみれたことを言う。
「お、じゃあ誘う!? 風音ちゃん」
フレッドが乗ってくる。
「くっ! 本当最低! 風音ちゃんに伝えないといけないわね……。このアホ2人が、VRで、あなたのお尻とおっぱい思いっきり狙ってるって!」
波澄がこの2名のお尻&おっぱいハンターの存在を女に伝えることに使命感を持ちはじめている。
「あれ、これ触覚も騙せるんだってさ! 魔力で。あれー、僕が知らないっておかしいなー」
キャラメイクを終えたアリウスがゲーム内説明書を開き、そのことに気づいた。
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キャラメイク。VRでは手だけのモデルという形も多いが、今回はキャラメイクする方だ。
フレッド、アリウス、東雲波澄はリアルと変わらないキャラ造形にした。
ミハエルは――
「これさー、体ぬりかべでさー、顔100個あって、ち〇こ1億本あるキャラ造形にしたい。ち〇こは天狗の翼攻撃見たく自分の体から離れて全方位攻撃できる、で、役目終えたら体にガシャーンと再びくっつく、1億ち〇こで。すごくない? それって?」
「どんな化け物になりたいのよ! そんなキャラメイクできないわよ!」
たまらず東雲波澄が叫ぶ。
「ミハさん……そりゃあ無理だぜ……今の最先端技術よりミハさんの頭の方が未来に生きてるぜ…………」
フレッドが右手でGooDの手ぶりを作りミハエルに向ける。
「ち〇こ天狗の羽根みたいに飛ばしたい全方位攻撃をち〇こでしたいってとんでもない願いだねえ…………神様が聞いたらどんな顔するんだろ」
ドン引きの顔でアリウスが猫背になって腕をだらーんと前に倒してドン引きであることを主張する。
「むう――仕方ないな。ち〇こ1個までか、1個限定か」
結局、ミハエルもリアルと同じような3Dモデル造形にした。
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「あひゃひゃひゃひゃ! ち〇こ天狗の羽! おもしろ!」
男の天照、天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊《あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと》は、雲の上で下界の様子を見て、ミハエルの願いを聞いて大笑いしていた。
神の威厳も何もない笑い方だ。
「どうしたんですか……ホアカリどの。そんなとんでもない笑い方して」
「わが頭領、猿田彦さま。そんなに面白い事があったのですか?」
天照の妻、竜神 瀬織津姫が穏やかな声でそう尋ねてくる。
大天狗の富士山太郎坊も天照にたずねる。
「いやあ、瀬織津、富士山太郎坊聞いてくれよ、ラスト素戔嗚がさ面白いことを言い出して――」
天上界は、今日も平和です。




