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水の勇者の冒険は終わった・・・  作者: マサ
第2章 外からの声
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第47話 水の勇者サトル

VS勇者の回です。

・・・・・さて、どうしよう?


自問自答で復讐よりも帰還を選んだから勇者には関わりすらしたくない。


世界(クロスディア)の勇者は邪気浄化が本業。あのドロオオカミの始末は任せようか?


ついでに動けないオレに代わって中村さんも任せようか?

本来、”マサシ(オレ)“は他人を助ける余裕も無いし~。


そう考えていると水の勇者様はこちらに歩き寄って来る。おそらく、さっきの一撃でオレやドロオオカミ達を倒したと思い込んでいるようだ。警戒心ゼロで歩いている。


水の勇者と名乗った青年は年は十七~八の黒髪で顔は美形で黙っていても女たちが寄って来そうなハンサム。装備は魔道士風のローブの上に鉄の胸当て。高そうな腕輪を両手にしていた。


勇者には連れがいるみたいだ。

女性が二人。一方は狸耳の緑色長髪の重量装備した美女戦士。使い込まれた重厚な装備は歴戦をくぐり抜けた事を証明している。

もう一方は狐耳の白色の長髪で陰陽師風の格好をしており、何より特徴的なのは石の仮面をして存在感が稀薄な所だった。


まあ、戦いたくないメンバーと思った。このまま、死んだフリで乗り切ろう。


でも、“分析”で水の勇者様がLvがどのくらいあるか調べよう・・・それで終了だ。


“分析”発動!対象“水の勇者サトル”




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆





・・・・・何これ???

調べるんじゃなかったよ・・・

知りたくなかったよ。こんな真実・・・・・




さて、邪気モンスターを絶対(・・)倒せないヤツ(・・)に代わってオレがドロオオカミ達を倒そうか・・・


それじゃあ、根性入れる為に決め台詞を言おうか・・・


ー憑依体マサシ31は“高速思考”が限界が来たので強制解除されましたー


“高速思考”解除


31→中村通信担当32→ユキ[理不尽(ジゴク)へようこそ!同情だけはしてやる。]


オレは大ダメージを受けた身体を鞭打って無理矢理立ち上がった。


「なっ!?まだ生きていたのか!!!

次の僕のスペルで止めを刺してやる!!!」


ヤツは仲間二人と共に泡蟹に対して戦闘態勢を取った。


こんな小ガニに対して大人毛ないなぁ~・・・まあ、オレの(ターゲット)は別にいる。お前らは邪魔くさい。


ー勇者?サトルが現れたー

ー女戦士が現れたー

ー女陰陽師が現れたー


ー勇者?サトルは呪文を唱えたー

「聖なる水よ、我に悪鬼を射つ大砲を与えたまえ」

聖水砲(セイントウォーターキャノン)


ーミス!マサシ31は避けたー

オレは“魔力注入”によって強化された(“魔力注入”は強制的に強化するから後で例外なくボロボロになってしまうから使いたくなかったよ。)泡蟹の身体で横歩きで圧縮された水の塊を避けた。


ー女戦士の攻撃ー

水の塊を避けたオレにデカイハンマーを持った女戦士が襲いかかった。


ーミス!マサシ31は攻撃を避けたー

振りかぶったハンマーを紙一重で避けて女戦士の後ろに回ったオレは背中を踏み台にして高くジャンプした。


狙うは形状変化で小さくなって隠れているドロオオカミ!!!


ーマサシ31は泡真珠(バブルパール)ボムを使ったー

ワイズマン・アイテムボックスの曲線(カーブ)射出機能を使って、女陰陽師の後ろに隠れているドロオオカミの一匹に真珠を曲線を描きながら投げた。


[キーワード・ボム]


真珠は爆発し、物陰に隠れていたドロオオカミを吹っ飛ばした。

ードロオオカミBはダメージを受けたー

ードロオオカミBは倒されたー

ドロオオカミの一匹は白い粒子になって空に溶けた。


ー女陰陽師はダメージを受けたー

真後ろで爆発が起きたので顔面ダイブしたので、フルフルと痛みに耐えている。


ー女陰陽師は立ち上がろうとしたが身体を強く打った為、すぐに動けなかったー

起き上がった時、顔面ダイブのせいでダメージを受けたと思われる石の仮面がパカッと割れた!


その仮面の下は美少女の顔があった。

そして、その顔は“田中正(タナカ マサシ)”を石に変えた狐女“玉藻(たまも)”と瓜二つだった!!!!!!!








この女陰陽師は玉藻ではありません。

こいつの正体はしばらく謎にしておきます。

次回は8/15 12:00に更新します。

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