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水の勇者の冒険は終わった・・・  作者: マサ
第2章 外からの声
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第35話 田中さんからの事情説明

PV100,000突破ありがとうございます!

閃光が辺りを包む・・・・・







閃光が消えた後には静かな森があった。

ユキはガタガタブルブル震えながら、辺りを見回して小鬼の姿が無いのを確認してホッとした。



【おーい!そっちは大丈夫か?】


「・・・」


ユキは安心したとたん、眠気に襲われて倒れた。


【・・・・・言っておく!そのまま、気を失えば、お前は二度と目が覚めることもなく《死ぬ》】


ユキは《死ぬ》という言霊にビクッとなって、ハッと起き上がった。


「えっと・・・田中さんでしたっけ?それはどういうことでしょうか?」


【どうもこうもないよ!オレが送ったアイテムでは緊急の応急の処置しかできないだよ。】


「・・・じゃあ、あたしはまだ危険な状態であると・・・」


【ああ・・・理解が速くて助かるよ!

取り敢えず、復唱よろしく!『ワイズマンアイテムボックスオープン・水筒』!!】


「ええ、分かったわ!・・・ワイズマンアイテムボックスオープン・すいとう!!」


ユキの目の前に黒い穴が現れて竹の水筒が落ちて来た。


「これは?」


【取り敢えず、しばらくはそこは安全だから、まず水の確保からでしょう。

あっ!心配しなくてもいいぞ!その水はお前さんにとって安全だと調べがついている。】


「え!?」

ユキは困惑した。異世界の水が自分にとって、安全かどうかなんて分からないはずなのに!


【お前さんのことは体質や位置については調べがついている・・・この世界(クロスディア)の平均的な住人と変わらないから、側に流れている綺麗な川の水を飲んでも問題ないよ。ただ、飲み過ぎればお腹を壊すのは元の世界と一緒だから気をつけてね。】


「・・・・・なんで?・・・そんな事が分かるのですか?

田中さん!!あなたはいったい何者ですか!?」


【・・・・・その質問に答える前に確認だ・・・お前さんは地球出身の日本人だな?】


「ええ、そうですが、それがどうしたんですか?」


【そんじゃあ、遅れたれけど自己紹介だ。オレは田中。故有って名前は伏せさせてもらう。

オレは地球出身の日本人であるが、お前さんとは()()世界線の住人だ。】


「?・・・・・違う世界線?」


【お前さんからすれば、日本であって日本でない世界の人間・・・一言で言えば、パラレルワールドの人と認識してくれれば結構だ。】


「つまり、この世界・クロスディアだっけ・・・・・に対してあたしと田中さんは異郷の者であるが、あたしと田中さんは同郷の者ではないと言うことですか?」


【その通り!頭がいい奴は説明するのは楽で助かるよ!】


「・・・あたしと田中さんが異郷の者だと何か不都合なのですか?」


【・・・そこを察しろと言うのは酷かなぁ~・・・・・それはこれから説明するよ!

オレとお前さんはそれぞれの似て非なる世界から来た・・・・・そこまではいいかな?】


「あっ!・・・はい。」


【それゆえに似て非なる世界の常識をそれぞれ持っている。

それが全く一緒の情報(常識)を持っていると勘違いすると、後々に大きな齟齬(そご)となって帰って来て大きな問題になる可能性が高い。

だから、お前さんとってもオレは異世界人だと考えてくれればいいと言ってもピンと来ないと思うからオレの世界の事をいくつか教えよう!


・今年平成26年である。

・月に国連軍の基地がある。

・軌道エレベーターは建設中である。


これらに対して、お前さんの見解は?】


「!!・・・・・あたしの答えは


・今年は平成27年である。

・月にはまだ、開発の手は出ていない。

・軌道エレベーターは(うわさ)にもなっていない。


です。と言うことは、あたしと田中さんはかなり認識にズレがあるみたいですね。」


【理解して貰って何よりだ。

それで何でこんな説明をしたかと言うと、これから説明することはオレのゲーム知識(似て非なる情報)を元にしなければ、出来ないので事前に注意したと言う訳です。】


「それでは事前注意が終わったからこれから本格的な説明をしてくれるのですか?」


【ああ、そのつもりだ。お前さんも思い込みせずにきちんと情報を確認してくれ!】


ありがとうございます。

感想等、お待ちしています。

元の世界の月うんぬんは伏線ではありません。

次回も事情説明回になると思います。

8/2 12:00に更新します。

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