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水の勇者の冒険は終わった・・・  作者: マサ
第1章 地の底で
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第31話 闇玄武

マサシ達が着地した後、すぐに目の前の瓦礫(ガレキ)が吹き飛び、巨大な黒い亀が出現した。


マサシのいる空洞は縦200m、横300mの空間だったが、その亀は全長100m級だった。


大きな黒い亀『闇玄武』は大きく咆哮(ほうこう)を上げる。


「グギャーン!!!!!」


大気が震えた!


ー闇玄武が現れたー


「マサシさん、これを見てもまだ、自分は助かる道は有ると思えるなのです?」


【って、シロリン何やっているの!?】


「???・・・シロリン!?

マサシさん、何を言っているなのです?」


その時、(あわ)い光を放つ不思議岩に囲まれた空間である空洞に縦一文字の白い一閃が走り、闇玄武を()()らせた!


それは降下スピードを利用した斬撃をしたシロリンだった!!!


ーシロリンの攻撃、会心の一撃!!!ー

ー闇玄武は痛みに苦しみ、もがいているー


【シロリン!!危ないから下がっていろと③から言われなかった?】


「すみません、マスターが危ないと思ったら、いつの間にかこうしていました。」


【・・・・・まあ、過ぎた事はいいや。

こんな高さから直に落ちて体の方は大丈夫か?】


「はい、マスター。私の体はスライムなので自身にかかる落下エネルギーは流体の体を使って逃しました。

それでは、マスター!あの鈍亀(ドンガメ)を始末してきます。」


「って、ちょっと!?神獣を雑魚扱いにしていない!?なのです、シロリン!!」


「・・・・・あの程度のモンスター、マスターの手を(わず)わせる訳にもいかないでしょう。私が倒して何の問題があるのかしら?」


「『神獣を倒す』ですぞ!?冗談も休み休みに言えですぞ!!!」




【あ~、シロリン、悪いがお前が倒すのはオレ的に大問題だから止めてくれ。

つーか、もう終わるからそこで見ていろ。】


「分かりました。マスター。」


シロリンはお辞儀をしてマサシの後ろに控えた。


「・・・マサシさん、神獣相手に正気を失うのはしょうがないですが、もう少し敬意を払った方がよろしいなのです。」


【・・・は~・・・状況が把握出来ない奴は滑稽(こっけい)だな~。


オレが何者なのか、まだ分かっていないようだ。】


ー闇玄武の右側に柱が上から現れたー


【オレがここに来た時点でもう目的を遂げた。

オレは戦争をしたことは無いが、テレビゲームは飽きる程している。】


ー闇玄武の左側に柱が上から現れたー

ー二つの柱から網が大量に放出され、闇玄武の動きを阻害するー


【ゆえに反則(チート)は結構見てきた・・・

即死トラップってえげつないよね・・・

ブラウンやってくれ!】


ガン!ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「マサシさん?何を言いたいなのです?」


ゴーーーーーーーーーーーーーーーーー

【あ~、とどのつまり・・・オレは反則者(外道プレイヤー)だよ・・・・・オレに常識(良識)を期待するな。】



ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ー二つの柱に沿って巨大なギロチンが落ちてきたー


闇玄武は網によって動けない!


巨大なギロチンは闇玄武の首を切り飛ばした。


『『『泡の精霊達よ、我に力を与えたまえ、理から外れて変換する黄金色の泡』』』

《《《中級(ツーメガ)霊導炉金色泡(スピリッツハース・ゴールデンバブル)》》》


巨大な金色の泡が切り飛ばした闇玄武の首を包む。


【ワイズボックス「銅の剣」射出!!】


銅の剣が金色の泡につき刺さった。


【ワイズボックス「プチエーテル」大量使用!】


マサシはMPが全回復した。


「愚かな!!あの程度、闇玄武はすぐに自己再生で復活する!どこからあんな巨大なギロチンを用意したのか分からないが、無駄だったですぞ!」




【ああ!そのくらいしてもらわないと、こっちが困る!!!】


金色の泡に包まれた闇玄武の頭は泡を食い破ろうと足掻いている。


首から下の闇玄武はギロチンを取り込んで再生を始めた。


【さて、これで終わりだ。】

『『『泡の精霊達よ、我に力を与えたまえ、泡よ、浄化せよ』』』

《《《中級(ツーメガ)浄泡(クリーンバブル)》》》

付与発動!!!


闇玄武の頭は形を変え、『玄武浄刀』になった。

『玄武浄刀』

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

邪気を浄化変換して、WPに変換する神刀。浄化された神の獣・北の守護者『玄武』の意思と力を宿した神器。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー



首から下の闇玄武はピクピクと体が震え始めた。


【何でもかんでも口にする悪食でも、落ちている物は警戒して食べるべきだったね。


例えば、浄泡が宿った大量の泡真珠を仕込んでいたギロチンを取りこんでしまう邪気モンスターになった神獣とかは(あわ)れ以外にないね。


ああ!そうだ!!!オレも抜けていたよ!


シロリン!清掃水晶の剣をギロチンに突き刺せ!】


「仰せのままに・・・マイマスター!」


シロリンは清掃水晶の剣を投げ、ギロチンに突き刺した。

するとギロチンから樹木が急成長した。


【やれやれ、オレも抜けていたな。ギロチンに霊樹の苗木と清掃水晶の剣をセットしないと邪気充満の闇玄武にぶつけても邪気→MP→霊樹成長の養分のコンボが成立しなかった・・・】


【さて、闇玄武の無力化は終了!】


ー闇玄武は玄武浄刀と水霊樹木になったー

ー闇玄武戦は終了したー


ありがとうございました。

次回は7/16 12:00に更新します。

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