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水の勇者の冒険は終わった・・・  作者: マサ
第1章 地の底で
35/86

第29話 チーナ

今回は若干長いです。

シロリンに抱えられている泡蟹に宿っているマサシその③side

ーーーーーーーーーーーーーーーー

作者注意)

*その①は夜鬼眼フル稼働中&分裂体全員指示出し中*

*その②はルプとネークスと会話による時間稼ぎ*

*その④~⑧は秘密の作業中です*


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


シロリン・・・真珠契約(パールコネクト)によって、成長したらわずかばかり胸も膨らんだようだ。この調子なら近い将来巨乳も夢ではない・・・

ただ、言わせて貰えれば石化した本体や泡蟹に宿っている憑依体では五感が正常に作動しないからその感触を楽しめない・・・・・・・

ああ、神よ!何故オレにこんな仕打ちを為さるのですか?



っと、本音を交えた悪ふざけはここで終わりにしよう!

いくら精神安定の為とは言え、高速思考中に考える事ではないな・・・




さってと、思考を切り替えてシロリンを吸血貴族(・・・・)の城に誘導し無いと!


夜鬼眼で得た未来の情報は断片過ぎて、基本戦略の見直しが精々だったが、スミスと今から助ける吸血貴族のチーナは必ずオレの助けになるはずだから、今からやるとんでもない事に巻き込む前に二人に助けないと!


シロリンをスミスが通ったと思われる邪気の少ない通路を誘導していたら、行き止まりにぶつかった。


【シロリン!ここは行き止まりに見えて隠し扉になっている!

①の夜鬼眼の分析が終われば、仕掛けが分かるから少し待って!】


「・・・・・・待つ必要はありません!マスターは急いでいるのでここで時間を無駄にする必要があるのかしら?」


『土の精霊の子らよ、私に力を貸したまえ、土のつぶて

石弾(ストーンバレット)


シロリンから放たれる石の弾が壁を崩し、隠し通路のすがたをあらわにした。


「・・・・・シロリン、今回は良いとして次からはちゃんと指示に従ってくれ!

先を急ぐぞ!!」


シロリンは頷いた後、再び走り出した。




しばらくすると、石製の扉が現れた。


【ああ!?もうめんどくせえ!!シロリン!ぶち破れ!】


「イエッサーなのかしら!」


③が維持している明泡ライトバブルの光はぶち破った先の部屋を照らした。


そこは大量の棺が安置されていた部屋だった。


その中で一番上等な棺にシロリンと③は近づいた。


(ちなみに棺の部屋も邪気が充満していたが、シロリンの持つ清掃水晶の剣によって浄化された。)


「マスター・・・この棺だけが中に何かいると気配がするかしら。」


「ああ!それで正解だ・・①にも確認取れた。②の時間稼ぎもそろそろ限界に近いみたいだから、手早くしよう!

シロリン!スミスの封印スペルの力が宿る棺のふたを切り捨てろ!」


シロリンは頷くと素早く剣を振ったと思ったら、棺の蓋が真っ二つになった。


ー棺の中から大きなコウモリが現れたー


「マスター!?こいつを倒せばいいのかしら?」


【少し待て、様子がおかしい・・・】


ー大きなコウモリはこちらの様子を見た後、頭を下げたー


【出してくれてありがとう。さあ、速く私を殺して!】


テレパシーがシロリンと③の頭に届いた。


【いいや、お前を殺すとスミスがうるさいからしないよ・・・邪気浄化のために従魔契約をするがいいか?】


【え!?邪気を浄化できるの?・・・なんでもいいから早くお願いします。】


③は泡真珠バブルパールを取り出して、おおきなコウモリに渡した。


【名前・・・教えて貰ってもいいかな?】


【失礼しました。私はドラキ家現当主チーナ・ナイト・ドラキで御座いますわ。】


【それじゃあ、チーナさん、始めますよ!】


『我が名は《マサシ》。汝の名は《チーナ》。契約の名の元、共に在ることを誓おう。』


ーモンスターテイムLVBになりました。従魔契約数が15まで可能になりましたー


大きなコウモリが白い煙に包まれ、邪気も同時に浄化された。


煙が晴れた後、出てきたのは20歳位の黒髪で胸は平均よりもある。服装は貴族のお姫様みたいなドレスを着ていた。何より特徴的なのは髪型がコウモリの羽のような状態になっている所だ(一言で言えば、デビ〇マンみたいな頭)。


「・・・・・ありがとうございましたキー。こんな清々し気分は久しぶりだキー。

・・・・・・・・・何かおかしいキー!?何、この語尾はキー!?」


【あ~、多分、いや確実にオレのせいでそうなったが、とりあえず情勢が落ち着くまでそれで我慢してくれ!】


とりあえず、チーナ救出は成功ってスミスに連絡入れないと!!


【スミス!!聞こえるか?チーナの救出は成功!それでこっちに戻るなら霊樹の苗木をルプやじいさんに気付かれずに持ってきてくれないか?】


「こちらでよろしいでしょうか?はい。」


【ああ、これこれ、ありがとう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

って何で、スミスがここにいる!?】


「執事の勘でマサシ様が何かなさっているのが分かったので、多分必要になるだろうと思われる苗木をあの御二方に気付かれずに運び、ここに来た次第でございます。はい。

しかし、この苗木は凄いです。触れたとたん、わたくしめを蝕んでいた邪気が即座に浄化してしまうなんて。はい。

遅れましたが、お嬢様を助けていただいてありがとうございました。はい。」


【・・・・・スミス!能書きはいい。今からオレがやる事は分かっているのか?】


「はい、執事の勘がマサシ様は何かご所望と(ささや)いております。はい。」


【話が早くて助かる!率直に言う、オレが欲しいのは、この城の所有権とこの城の自壊方法だ!】


「なっ!?この城は私の「分かりました。はい。その代わり、ドラキ家の再興に協力してください。はい。」スミス キー!?」


「お嬢様・・・一族再興の為、ここはわたくしめの判断を信じてください。はい。」


「分かったわキー・・・スミスを信じるキー。」


【話は纏まったようだな!ドラキ家の再興はできる限り協力しょう!】


「この城はもう既にマサシ様の物になるように手続きは終了いたしました。自壊方法は、お嬢様が入っていた棺に隠しスイッチがありますので、それを城の所有者が押すと崩壊を始めます。はい。」


【ほう、ちょうどいい!チーナ保護の為の呪法の影響でその棺は竜脈の通り道になっているからこれからやる事で移動しなくてすむのは助かるよ!】


③はそう言うとその棺に魔力を注入した・・・















ありがとうございました。

次回はその②とルプ&ネークスとの対話に繋がります。

7/14 12:00に更新します。

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