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水の勇者の冒険は終わった・・・  作者: マサ
第1章 地の底で
34/86

幕間3 ある吸血貴族の娘

PV70,000突破ありがとうございます。

???side


いったい、どれだけの時が過ぎたのでございましょうか?


10年?20年?それ以上?もう時間の感覚が曖昧あいまいになって来ましたね。


なぜ、この状態になったのでしょうか?

今一度、思い出して見ましょう。


あれは満月の夜、吸血貴族だった父と母が没落した我が一族の再起を誓うパーティーを行っている時でございましょうか?


美しい月夜が急に曇り始め、嫌な空気が私達の城をおおい始めました。


その様子を見た父は執事であるスミスに命じて、私を城の中でもっとも強固な棺の間に連れて行った。


私が棺の間に着くと同時に地震が発生し、嫌な空気も一段とひどくなった。


スミスは地震で揺れる中、私の手を引いて一番強固な父の棺に着く。


私は言葉を発するヒマもなく、その棺に押し込まれた。その棺に鍵をかけられたと同時に大きな地震が起きて、私は気を失ってしまう。


私が次に気がついたのは、やはり棺の中でした。

私はおそおそる棺のふたをノックした。


「・・・お嬢様、御無事でしょうか?はい。」


「スミス!?貴方の方が大丈夫なの!?」


「わたくしめは大丈夫です。はい。」


「ほっ・・・それはよかった・・・スミス、ここから私を出して。」


「・・・お嬢様、それは出来ません。はい。

その棺の中だけが今、城の中で唯一安全なのです。はい。」


「・・・・・・何があったの?スミス。」


「わたくしめが調べた結果、近頃噂になっている異世界の勇者の一人がこの領地で邪気封印をした模様です。はい。

その結果、この城は地下に沈み、封印ダンジョンの一部にされてしまいました。はい。」


「・・・スミス、話をそらそうとしないで正直に答えて・・・・・・父と母は無事?」


「・・・・・・・・・・お嬢様「分かったわ・・・無事なのは私とスミスだけなのね。」・・・はい、おっしゃる通りでございます。はい。」


「私がこの棺から出れない理由を聞いてもいい?」


「その棺の外は邪気で(あふ)れかえっております。わたくしめはそれに耐える術はございますが、お嬢様はこの邪気に触れたら邪気モンスターになってしまいます。はい。」


「・・・邪気って、先日スミスが封印捕縛した金槌を装備したゴブリンが放っていた嫌な感じがする物?」


「はい、その邪気が充満しておりますので、お嬢様はこの棺の中で眠りについて欲しいのです。はい。

その間にわたくしめが何とか致しますのではい。」


「スミス・・・・・・信じていいの?」


「はい、勿論でございます。はい。」


「では、私は仮死状態になって、スミスの吉報を待ちます。」


「・・・・・はい、必ずや良い報告を致しますので、安心してお眠りください。はい。」


「スミス・・・おやすみなさい。」


「はい、おやすみなさいでございます。はい。」


そして、私は眠りに着いた・・・

不思議な事に夢で棺の外の事が分かった。

しかし、それはスミスの努力が全て無駄という悪夢に他ならなかった。


そして、邪気は父の棺にまで侵食してきて、私を少しずつ邪気モンスターに変えていく・・・


スミスも私の邪気侵食化は時間稼ぎしか出来なかった。


私の精神もそろそろ限界に近づいてきたのが自分でも分かった・・・・・


私はスミスに頼んで邪気モンスターになる前に殺してとテレパシーで頼むが、スミスは首を縦にふってくれない。


自分で自殺しようにも仮死状態をスミスの封印スペルのせいで解除出来ない。


八方塞がりで、ただ時間だけが過ぎてゆく・・・


まどろみの中、スミスが私に言った。

「上の階で何かあったようです。はい。

わたくしめが確認して参ります。はい。」


そう言ってスミスは秘密の通路を通り、上の階に向かった。


私は再び、眠りに付こうとしたが、何故か胸が高まって眠れなかった。


まだ、何か期待している自分をしばらく笑ってもいると秘密の通路の扉が吹っ飛んだ!


そこから現れたのは・・・・・






ありがとうございました。

この幕間の続きは次回の本編に繋がります。

次回は7/13 12:00に更新します。

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