陸
「チッ! 」「またか」「……ウザいのぅ」「……始めてみたときは俺もびびった」
"呪術師"は"私"を打った手を"私"の肩に優しく乗せる。
「すまなかった」
……いえ、助かった。です。
『ターゲットはこの世界の"神"「創造神」だ』
"呪術師"が真剣に状況を説明する。
機械の世界で魔法使いなど不思議な存在だが、この世界はそれ以上に不可解だ。
機械の『神』が住民を生み、直接統治している。
『塔』としか思えぬ『ビル』に人々はひしめき合い、機械を作り、機械に奉仕して一生を終える。
「市民。君は幸せだ」"呪術師"は皮肉気に嗤った。
「我らが創造神は、パラノイア・コンプレックスを患っていらっしゃるからな」
……。
「市民、幸福は義務です。」「あなたは幸福ですか?」
……なんとなく、この『世界』の危険性を理解した気がする。
「報酬は? 」
"神"と闘うなんてとんでもない話だ。ましてや殺すなど。
"彼"がそういうのは無理もない。というか。
「……殺すつもり。……殺せるのか? 」
"私"が驚愕していると、"組長"が愉しそうにニンマリと笑い、
"委員長"も「ククク」と微笑んだ。
「この世界の金などほとんど意味がないだろう?
私を好きなだけ慰み者にして良い。と言うのはどうだ? 」
"呪術師"は愉しそうに笑った。




