2話 迷惑な客
開店から1か月。
お馴染みさんも増えていつも週末に、
フルーツサンドを購入してくれる人。
会社で大量に注文してくれる人。
毎日お饅頭を1個購入してくれる
おじいちゃん。
近くの高齢者施設では 毎月
お誕生会があってケーキの注文があります。
悠斗は毎日朝早くから 開店前までに
和菓子や洋菓子を作っているので大変だけど
楽しそうです。
フルーツサンドとクレープは
華穂の母が手伝いに来てくれる土曜日と
日曜日限定です。
華穂の母は土日以外にも手伝ってくれています。
順調でした。
今の家を購入する前に住んでいたマンションの
お隣にいた みどりさんが偶然来店しました。
毎日のように ケーキや和菓子 サンド等
購入してくれるようになった。
ある日 悠斗が材料仕入れのため外出している時
華穂が店頭に出ていると みどりさんが来店。
「あらっ 今日は奥さんなのね」と意味深な言い方。
「又 来ます」と、すぐに帰りました。
「なぁに今のは・・・感じ悪」と
華穂はつい、つぶやいてしまう。
帰ってきた悠斗に話すと
「実は ちょっと困ってるんだ」と悠斗。
「えっ 何があったの?」と
悠斗に聞きました。
「購入してくれるのはいいんだけど店内に
お客さんがいるのに 色々と話しかけてきて
なかなか帰らないんだ」
「え~っ そうなんだ」とびっくりしましたが
華穂はあまり気にしていなかった。
華穂は某病院で看護師として勤務しています。
シフト勤務なので 日勤だったり夜勤だったり
休日も 平日だったり土曜だったり
不規則な勤務なので 時間があるときに
お店に出て手伝っています。
時には 友人が訪ねてきてサンルームで
楽しい時間を過ごしています。友人の
瑞希は甘いものが大好きなのでケーキが
売れ残っていると 大喜び。
「喜んじゃいけないよね」と言いながら
コーヒーを入れてぺろりと食べてしまいます。
悠斗や城島たちは 軽くビール飲みながら
ゴルフの話で盛り上がっています。
お店は無休で毎日開店していますが
「そろそろ落ちついてきたことだし
週に一度でも お休みにしないと
身体が大変よ」と華穂が言うと
悠斗も「そうだね」と同じく考えていたとの事。
翌日 大変なことが起こるとは夢にも思わず
夫婦でコーヒー飲みながら
「今日は楽しかったね」と話しながら
いつの間にか二人ともウトウトしていました。




