【個別ファイルコード:01-SAKI】
■サキ(Saki)
所属:対スポイラーハンター組織『PALETTE』彩流支部
(元警備部)特殊事案初動室 ハンター
Colorネーム:虚光幻色
Color能力:【減色中和】 【幽甫捕捉】 【位相同調】
■人物像
PALETTEにおいて、スポイラー工学応用展開・技術開発研究(通称:ロマ研)の面々から最高の素材調達屋として重宝される実力派ハンター。
食に目がなく暇さえあれば食道楽に走り、好き嫌いがない健康優良児の大喰らい。
お喋りでノリが軽く、一匹狼と呼ぶにお調子者でエネルギッシュな犬といった風情。
しかし、ひとたび戦場に立てば一転。
その戦闘スタイルはとにかく派手に尽き、持ち前の反射神経と本能的な直感で敵対象に牙を向く。
あまりの過激な戦いぶりに、彼女の相棒は心身どこかしらダメージを負うことから、『呪われた特等席』などと揶揄されている。
後先考えず躊躇がないため任務達成率は高いが、現場の損害報告書を見た関係各所を毎回激怒させている。
だが、彼女が持ち帰るスポイラーのサンプルは汚染が少なく、国の技術開発企業やPALLETの開発部に貢献。
上層部も既定のルールに従わない扱い切れなさを忌み嫌いながらも、最終的には彼女に足を向けきれないのが実情である。
■ 能力・兵装詳細
※本来は戦闘中に技名を叫ぶ必要はないが、フレンドリーファイアを避けるために口にすることを推奨されている。(※指差し確認のようなもの)
以下は全て当研究室がシステムログ及びデータベース登録用に、独断と偏見で命名・設定したネームである。
・幽甫捕捉
光で色に干渉する能力で、迷彩状態のスポイラーに彩色光を吸着・反射・屈折等をさせて正体を暴く。
・位相同調
他者のColorと波長を一致させ、出力を跳ね上げる。
・減色中和
全波長の白光で黒雨やCollar能力による汚染を薄める。
スポイラーを変質・汚染の少ない素体サンプルとして回収、及び人体の沈色硬化を軽減することが可能。
ただし、高レベルの染色には効果はいまひとつ。
通常ハンターは自分のCollarをスポイラーの核であるNibを用いて抽出したカートリッジで能力を運用するが、彼女は自身の彩色体だけで能力を発現できるNib非依存型のChlover。
しかし、攻撃手段には向かない為、一般兵装のインク銃であるインカーマンをサキ仕様に改造された【#000000】をメイン兵装に据えている。
局所的に純度の高い黒インク撃ち込むことでダメージを刻む高圧縮巨大黒弾『漆黒の女帝』は威力が通常兵装の比ではなく、弾道上にある一切を否定する。
それは、まさに戦場を統べる女帝の一撃。
* * *
【ロマ研楽屋裏トーク:ファイル登録と、破壊の女神の抗議】
モブ研究員「――監督、サキの姉御の個別ファイル、アップデートしておきました。
いやぁ、今回のプロフィールは我ながら良い具合のオタク構文に仕上がったと思いますよ」
監督「神は細部にこそ宿ると言うからな。
こういう細かな手間が後々のロマンのクオリティに影響する」
サキ「ちょっとちょっと、聞いてれば何がオタク構文よ!
こんな中二の黒歴史ノートに書き殴ったみたいなファイルのネタにされるこっちの身にもなってよ、使用料とるわよ!?」
モブ研究員「ですよね!?
現場を更地にするあの大技、脳汁ドバドバもんですよ。
『漆黒の女帝』という名前として言語化できた時は、一種の快感でしたね!
著作権だの使用料だのなんてケチ臭いこと言わないのでどんどん使ってください、むしろ使え」
サキ「私に対してライセンス料を払えっつってんのよ!!
誰も名前に感動してお布施させろなんて言ってないわよ!!
何が女帝よ、恥ずかしい!
私が戦場で『喰らえ、漆黒の女帝!』とか叫んでる姿を想像してみなさいよ、魔法少女じゃあるまいし」
監督「だが、誤爆防止の符牒としては悪くないと思ってるんだろ?
実際、Collar能力の使用時には他のハンター共に習って使っているみたいだしな。
……が、しかしだ」
モブ研究員「はい? 何か表記揺れでもありましたか……!?」
監督「いや、資料の出来は良い。
ただ……さっきからラボのドア前に、予算管理部門の連中が鬼のような形相で集結していやがってな。
サキが今回の作戦でぶっ壊した損害賠償、その桁が多すぎて彼女の素材換金ボーナスだけでは相殺しきれなかったらしい。
で、その原因となった違法寸前の魔改造インク銃を密造した犯人、つまりは鬼に金棒を渡した戦犯を血眼で探しているってわけだ」
モブ研究員「キャァァァァァ! (※ガタガタ震え出す)
避難って……ええぇええぇええええっ!?
サキさん!? 破壊神どこ行った!?」
監督「裏口から逃げたな。相変わらず犬並みの察しの良さだ」
モブ研究員「逃げ足、速っ!?
そもそも、あれはいちハンターの戦闘能力に引き出して身の安全と戦果を上げる為の正当な技術開発であって、断じて戦犯では――!」
監督「奴らにそんな正論を言ったところで通じる訳ねぇだろう?
自分達の仕事が増えるのを嫌がってるだけだ。
だが組織の規律なんぞロマンの前には二の次、結果でどうとでも帳尻を合わせてやるさ。
男は黙って門前払い。
ドアのロックを最高レベルに切り替えろ。
絶対に奴らを中に入れるんじゃねぇぞ」
モブ研究員「了解!
丁度防犯強化ウィークですからね、それに則ってドアは絶対開けません!
俺は真面目で規律正しい研究員ですから!」
監督「その意気だ。
予算が擦り切れようが、始末書がショーのラストを飾る紙吹雪のように散ろうが構わん。
あいつが最高の素材を調達し、俺達が最高の仕掛けを作る。
この永久機関がある限り、ロマ研は不滅だ。
さっそく、無粋な連中を追い払う図面を書くとするか。
開かずの扉を開けるとそこにはSF武装したエイリアンが……」
モブ研究員「監督、これ以上火に油を注ぐのはヤバいですって!
ここは低予算で比較的怪我人が少ない、悪戯系のギャク路線で攻めておきましょう」
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