どーも、戦闘介入です
前回のあらすじ
主人公 海龍に騙される
どーも、まんまと海龍に騙されたオッサンです。
王宮の方へ急がないとユリさんが危ない。戦闘音が聞こえているうちは生きているはずだけど。
キィィイン
近くで剣が交わる音が聞こえる。
「この辺りでの戦闘は、おそらく姫さまたちだな」
屋根の上に着地し、状況を確認する。どうやら公国の兵士と戦っているようだ。姫さまたちも俺に気づいたようで背の小さい戦鎚を持った女性が俺の元まで来る。
「ケンさん、おひさー!」
「モイラちゃん?久しぶりだね」
「うん!ケンさんに会えて良かった!って、違う違う。私たちから聞きたいことがあるからここにいるんだよね?」
「そう。商会にいる時ユリさんの援護を頼んだけど...チッ」
『水球』
ゴォオオ
俺はゴウケツを抜きで水球を斬り裂く。斬り裂いた際、水球が弾けたと同時に形状を変化させ再び俺に襲い掛かってくる。
『水針』
「なんで魔法から魔法になるんだ!訳わかねーよ!」
俺は咄嗟にモイラちゃんの腰を抱えて上空に飛ぶ。
「ぎゃあああ!やめて、トラウマが蘇る!!」
モイラちゃんの悲鳴が聞こえるが無視して、水針の威力を観察する。
「おいおい、水の針で家屋が倒壊するのかよ」
「ケンさん!それよりも落とさないでよね!」
「公国の魔術師は強いのか?」
「私の話を無視しないで!」
魔力障壁で足場を作り別の建物の屋根上に移り、モイラちゃんを下ろす。
「何がどうなっている?」
「もう!私の話を聞かないくせに自分は質問するとか最低!」
「非難なら後で聞く。それより説明してくれ」
確かに扱いが酷いが、戯れあっている場合ではない。姫さまたちが押され気味になっているし...
「もー、仕方ないなー。魔術師の一人を拘束してアルテに尋問してもらったの。そしたら、海龍様に強化されているって言ってた。この雨が影響しているらしいよ」
アルテさん、真理の目を持っていたな。尋問に最適な人物だ。
「なら、姫さまたちも水の魔法が強化されるんじゃないか?」
俺の言葉に首を振るモイラちゃん。
「ううん、公国の魔術師だけだよ。それに私たちの中に水魔法を使える人いないから防戦一方」
魔力障壁でなんとか戦線を保ってはいるが、MPが切れる可能性がある。姫さまたちにはプルトスさんと行動してもらうためには俺が対応しないといけないみたい。
「モイラちゃんたちは、プルトスさんと共に行動してもらいたいから俺がなんとかする。そういうわけでモイラちゃん...」
俺は再度モイラちゃんの腰を抱えて上空に飛び、モイラちゃんを魔術師の方へ投げ飛ばす。
「えっ、えっ?ぎゃあああ、またやりやがったああああああ!」
人間が飛んでくると思っていなかっただろう魔術師にモイラちゃんの戦鎚が頭に叩き込まれる。いいクッション代わりになったみたいで良かった。
「覚えていろよおおお!」
モイラちゃんの喚き声が聞こえるが無視。
魔術師の一人がやられたことにより姫さまたちが公国兵を斬り倒していく。水の魔法が強化されるだけで他の魔法に対しては問題なく対処出来ている姫さまたち。
「狙うは魔術師だな。あと二人くらいか?」
俺は、敵の魔術師の方へ移動しゴウケツで首を刎ねる。あと一人。その一人の魔術師から魔法が放たれる。
『水矢!!』
水の矢が高速で俺に向かってくる。出し惜しみしている場合じゃないな。
『魔力解放!!蒼炎!!』
俺の周囲が青黒い炎によって、建物が燃え、雨や水矢が蒸発する。
「やぁっ!!」
帝国の聖剣を持っているカーラさんに無防備になっている魔術師が斬り殺される。俺は、魔力解放を解除し姫さまたちの元へ移動する。
「お久しぶりです。ケン様。再び一緒に戦えて光栄です」
「姫さま、そういうのは後に。この場から速やかに撤退しプルトスさんと合流してくれ」
「かしこまりました。皆行きますよ!」
「モイラ、あんた...また漏らしていないだろうね?」
ケイラさんにからかわれるモイラちゃん。
「うっさい!漏らしてないもん!」
本当、仲良いよな…
それじゃあ、姫さまたちがこの場から離脱するために時間を稼ぐか。
「またな」
「ええ、また後で」
姫さまは俺の言葉に返事をし、公国兵から背を向けて撤退する。背を向けて撤退とか、危なくね?まあいい、ここらの兵は燃やすから。
『魔力解放、蒼炎!』
姫さまたちを追いかけようとする兵たちを蒼炎で焼き、俺にヘイトを向けさせる。俺も早くユリさんのもとへ行かないといけないんだ...
「おい、テメェら。道開けねーなら殺す」
魔力解放を強め、蒼炎の効果範囲を広げる。俺の脅しが効いたみたいで公国兵は、武器を下げ道を開ける。
待っていろ、海龍。俺とユリさんを騙した罪は重いぞ!
次回 海龍との戦闘




