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どーも、反逆のオッサンです  作者: わか
サツキ公国編
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どーも、勘違いです

前回のあらすじ


主人公 初心にかえる


どーも、この世界に転移した時の事を思い出したオッサンです。

ネイレスさんの爛々とした目が怖いんだけど。言ったのは俺だけど、なんでそんなに興奮しているんですか?一応、確認だけはしておくか。


「二人とも体調はどう?」


「私は大丈夫よ」


「私もです!」


「そう...なら良いけど。俺はプルトスさんを連れてくるから、二人は先行して王宮に向かってくれ」


二人が頷くを確認した後、俺は支度を整え隠れ家から出る。空を見上げ雲の流れを確認する。こりゃー、雨、止む気配がないな。仮面を装着し、隠密スキルを発動させプルトスさんの商会まで路地及び街路を駆け抜ける。


「なんか久しぶりだな。この疾走感」


走ること20分。プルトスさんの商会にたどり着く。



ガチャ



「お待ちしておりました、ケン様」


商会の正面玄関の扉が開き、プルトスさんが顔を出す。


「なぜ?」


なぜ俺だと分かった?なぜ俺が来ることが分かった?なぜ...そういう意味も踏まえてプルトスさんに問う。


「商人の勘でしょうな」


「なるほど、今はそういう事にしてやる。時間がない、すぐ王宮に向かうぞ。公国にゆかりある品かどうか俺には分からないから、アンタに任せる」


「ほ、ほ、ほ、ほ。かしこまりました。数名同行させますがよろしいですか?」


「うん?戦場になるかもしれないところだぞ、アンタなら大丈夫だと思うが...」


「私と契約しております傭兵が7名。死線をくぐり抜けてきた猛者たちです。ご安心を」


「そうか、なら良いけど。死んでも責任取らんからな」


「ええ、構いません。この者達は、ケン様の信者ですから。死んでも構わないと言っておりました」


プルトスさんの背後から傭兵の姿が見えてくる。俺の信者?誰だよ、そいつら。身に覚えないぞ。


「は?おいおいマジかよ。こいつは、強力な戦力になる!指揮権は、俺で良いのか?」


「もちろん、この者達もそれを望んでいます」


俺と同じ仮面を装着している7名に俺は指示を出し王宮に向かってもらう。指示を受けた7名は、即座に作戦を開始し俺の前から消える。


「じゃあ、行こうかプルトスさん」


「ええ。私はケン様の後ろをついて行きますので...」


商会の正面玄関にいたプルトスさんが消えた。まぁ、隠密スキルより高位のスキルだろうな。全く分からん。チラッと左目の布をめくり神龍眼で確認しても姿が見えない。神龍眼で捉えられないなんて、どんなスキルだよ。



ドォォオン



王宮の方向から大きな音がし、黒煙が立ちのぼっている。俺の周囲の街路を歩く住民たちも王宮の方へ顔を向ける。


「始まったな...黒煙ってことはユリさんかな」


騒ぎ出す住民の合間を通っていくとタイムロスになる。俺は、身体能力向上スキルを発動させ商会の屋根に飛び乗る。プルトスさんにスマホの存在を知られるわけにはいかないから右目で王宮の方を見る。


「建物が邪魔でなにも見えないじゃねーか。はぁ、仕方ない」


魔力障壁を足場にし空中を駆ける。プルトスさんなら何とかしてついてくるだろう、たぶん。



ドォォオン



2発目?


「戦闘でも起きているのか?それはおかしい」


王宮に軍はいないはず。海龍が海を荒らし、その対応に追われる手筈になっている...チッ、雨が鬱陶しいな。俺は、一度地上に降り立ちプルトスさんに声をかける。もちろん周囲に人がいないことは確認済みだ。


「プルトスさん、海が荒れているという情報知らないか?」


スッと陰から姿を表すプルトスさんが俺の問いに答える。


「いえ、まだ聞いておりません。それよりケン様、この雨おかしくありませんか?」


「雨?」


俺は雨除けのネックレスをしていたから濡れておらず気づいていなかった。


「しょっぱい?」


「さようでございます。これは海の水だと思われます」


「嘘だろ?そんなこと出来る奴なんて...まさか」


「はい、ケン様の考えている人物もしくは海龍の仕業でしょう」



ドォォオン、ドォォオン



戦闘が激化しているのが音で分かる。ネイレスさんが裏切った?いや海龍か?シャロン!どうなっている!コッケンを抜き魔力を込めると頭の中に神龍の声が響く。


『ようやくお主と繋がったわ。お主、勘違いしているぞ。いや、騙されたな。カイリは我の女でも何もない。我をしつこく追う敵だ。何度も警告してやったのに、お主がカイリの言葉を信じてしまったから間違った解釈した。マヌケで滑稽だな、豪剣使い』


左目の激痛は、警告の意味だったのか!


「くそっ!やられた!」


なんでシャロンの声が聞こえなかったんだよ!


『カイリの魔力でお主と我との繋がりを邪魔しておったわ』


俺はシャロンとの会話をやめ、プルトスさんに言う。


「海龍が裏切った」


「それは誠ですか?」


「ああ、悪いが俺も戦闘に参加する。王宮の宝物は後だ」


「かしこまりました。こちらは隙をみて王宮に突入させてもらいますが構いませんか?」


「それでいい。付き添いは傭兵になった姫さま達に頼め」


「ええ、彼女たちを回収させてもらいます。それではご武運を...」


陰に潜り姿を消すプルトスさん。

姫さまたちに悪いことしちまったな。姫さまたちでは海龍の相手は厳しい。


「くそっ、くそっ!」


俺は再び上空に魔力障壁を展開しながら、空中を駆けていく。今まで、演技だったのかよ。海龍!!



次回 戦闘介入

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