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本日は二話更新となります。
こちらは一話目です。
「ふぅ、無事に倒せたな」
「ですねー」
結局オトガアングラーを倒すまでに受けた閃光攻撃は十回ちょっと。
その大半はネクタールを展開することによって防ぐ事が出来たが、何度かは受けることになり、その度にオトガナッツブレードが活躍することになった。
で、今回の戦闘の事を考えるとだ。
「ちょっと考えないとな……」
オトガナッツブレードのおかげで今回は難を逃れることになった。
が、今後の事を考えると、致命的な状態異常に関しては受けてから回復するのではなく、そもそも状態異常を受けないようにする方策を考えなければいけないかもしれない。
具体的に言えば、今回の状態異常:ブラインの他、パライズやバインドと言った状態異常だ。
これらは受ける状況を考えるまでもなく、受けただけで危険であり、治るまでの僅かな間でも致命的な隙になってしまう。
「とりあえず剥ぎ取りだな」
まあ、いずれにしてもそれらへの対策を考えるのはダンジョン脱出後の話。
今は 『防御する天空の農場』のクリアに関することを考えるべきだ。
と言うわけで、俺はオトガアングラーの死体を剥ぎ取り用ナイフで突く。
するとこんなアイテムが剥ぎ取れた。
△△△△△
オトガアングラーの疑似餌
レア度:3
種別:素材
耐久度:100/100
特性:オトガ(自動的に攻撃を防ぐ)
オトガアングラーの触覚の先に付いている発光器官。
流し込む魔力によって様々な種類の光を放つ事が可能であり、オトガアングラーは襲う獲物に合わせて光を調整、狩猟を行う。
▽▽▽▽▽
「ふうん……」
「光るんだったら、何かしらの照明器具に使えそうですね」
「そうだな。そう言う使い方も出来ると思う」
オトガアングラーの疑似餌。
確かにシアの言うとおり、何かしらの照明器具に使えそうである。
機会があるなら、長い間使えるような照明器具の素材に使いたくはあるな。
【ゾッタの戦闘レベルが27に上昇した。戦闘ステータスの中から上げたい項目を一つ選んでください】
「と、レベルアップもしたか」
レベルアップのインフォが流れ、俺はいつも通りに回復力を上昇させる。
少し話が戻るが、ステータスで状態異常を防御する場合にはどうすればいいんだろうな?
精神系の状態異常ならば精神力を上昇させることで防止することが出来る気がしなくともないが、肉体系の状態異常についてはよく分からない。
生命力、体幹力、あるいは防御力とかだろうか?
今夜辺り、掲示板で少し調べてみてもいいかもな。
△△△△△
ゾッタ レベル27/30
戦闘ステータス
肉体-生命力20・攻撃力10・防御力10・持久力9・瞬発力10・体幹力10
精神-魔法力10・撃魔力10・抗魔力7+6・回復力32+12・感知力10・精神力11
錬金ステータス
属性-火属性10・水属性10・風属性10・地属性10・光属性7・闇属性10
分類-武器類20・防具類15・装飾品15・助道具15・撃道具15・素材類15
▽▽▽▽▽
「前に上がったのは何時でしたっけ?」
「戦闘レベルについては……えーと、確か『呑気な多頭蛇の王』を倒した後だと思う。だから……たぶんだけど四日前だな」
「何だか随分とかかっている気がしますね」
「まあ、リュドミラの件とか、ほぼ移動だけで終わった日もあったからな。それを考えたら妥当な方だろ」
今の俺の回復力は素の数値が32で、装備込みで44、シアの補助魔法や特性:バーサークによって上昇している分も合わせれば、もしかしたら100に届いているかもしれないな。
そうなれば普通のプレイヤーの10倍のスピードで色々な物が回復していくことになる。
勿論、実際には色んな補正なりなんなりがかかるから、10倍のスピードで回復したりはしないだろうが……それでもこのレベルで回復するなら、今まで以上に色々と出来るかもしれないな。
「さて、剥ぎ取りは終わったし、HPとMPにも問題はないな」
「はい、大丈夫です」
「ーーーーー!」
剥ぎ取りも終わり、レベルアップの処理も完了、全員のHPバーMPバーに問題なしで、状態異常の類も残っていない。
うん、これなら探索を再開して大丈夫だろう。
「よし、行くぞ」
俺は最後に周囲に新たな敵影が無い事を確認すると、探索を再開した。
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【AIOライト 68日目 17:49 (1/6・晴れ) 『防御する天空の農場』】
「はぁー……やっと見つかったか……」
オトガアングラーとの戦闘からおおよそ半日。
昼食を挟みつつ探索を続けた俺たちは、何度かの戦闘をこなした後、日がもうすぐ暮れるこの時間になり、ようやく第四階層に繋がる階段を発見していた。
「本当にやっとという感じですよねぇ……」
「まあ、自動生成ダンジョンは色々な物がランダムだからな。ああいう事もあるってのは分かる」
「それでもアレは酷いと思いますけどね」
勿論、これほどまでに時間がかかったのには理由がある。
今俺たちが居るのは、小山に挟まれた小道を抜けた先にある農機具小屋である。
で、その小道なのだが……岩に擬態したオトガアングラーによって塞がれていたのである。
それも道幅全てを埋めるように。
おかげで無用な戦闘を避けるように行動していた俺たちは第三階層中を歩き回ることになり、後はもうこの先だけだという段階になって、討伐、ようやく階段を見つけたのだった。
「とりあえず今夜はあのオトガアングラーを鍋にします。まだ探索だけでも一階層残っているんですからね」
「そうだな。よろしく頼む」
ちなみにドロップ品はオトガアングラーの肝。
あんこう鍋にしてくださいと言っているようなアイテムだった。
そしてシア特製のあんこう鍋は、当然ながら美味だった。




