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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
フロント編
97/315

97  朝の一幕


 セイの朝は早い、いつも日の出とともに起きる


「ボルド、ロルフさんまだ屋敷に居るのか?「はい」そうか、

 ギル爺さんの屋敷知っているか?」


「知ってはいますが、貴族街でして許可書が要ります」


「薬師ギルドに行ってアーニャさんに伝言頼んで手紙書くから」


◆◇◆◇


「この手紙ギルドが開く時間に合わせて届けてあと3日程、留守にすると

 言ったけどアルフさんの手術上手く行ったから屋敷内で必要な事するよ。

 昨日言った通り荷馬車と布地あと各自カードへの振り込み頼む。

 それとボンドさんの件どうなった?」


「報告遅れてすいやせん。

 ボンドの爺さん今日、午後から伺うと言ってやした」


「了解、ボンドさん来たら教えて俺も立ち会うからそれと、エリナさんは

 どうなった?昨日かなり飲んでたけど・・」


「旦那は途中で消えましたもんね。俺も抜け出しやしたがミーナやドランクと

 夜通し飲んでたみたいですぜ。今日も此処で仕事だからって

 泊まったんじゃないですか?」


「エリナさん酔ったら人、変わったからな。酒乱だったんだ」


「ええ、エリナの奴、仕事は出来るんですが、

 酒が欠点で酔うと豹変するんでさぁ」


「かなり凄かったな、だいぶストレス貯まっていたなあれ」


「大部分は旦那のせいかと・・・ストレス」


「かもな・・でも大部分は俺も巻き込まれたんだけどな」


「否定はしやせん。元々旦那は普通にやってましたからね、税金にしても

 クエスト報酬にしても無知な人間を食い物にしてた奴等が悪いんですがね。

 旦那が言ってた無知は罪って言葉なるほどと思いやした」


「此処は封建社会だから教育を受けれる人間は限られる庶民は知らなくて当たり前

 教えられない、知らないから疑問にも思わない上に立つ者が良い人物ならまだ

 ましだが腐った人物なら地獄だよ庶民は。

 おっと喋り過ぎたな、俺は下に行って様子を見てくる伝言頼んだ」「へい」


◇◇◆◆◆◇◇


「ジュディ、昨日はお疲れ様、美味かったよ。朝食4人分頼む。「はい」それと

 留守にすると言ってたが中止になった。あと作りおき出来る物はしておいた方が

 楽だぞ。あと、クリス、発酵具合だいたい覚えただろう?

 パン作りは毎日の作業になるから、ジュディ以外にも教えてやってくれると

 助かる。朝飯が出来たら二階の客間に3人分運んでくれそろそろ

 起きるだろうから。それと、人手が足りないのなら助手雇うから言ってくれ

 俺はロックの所に行ってくる」


「解りましたw ご主人様」


◇◇◆◆◆◇◇◇


「ミーシャ体調はどうだ?一昨日は迷惑かけた」


「いえいえとんでもない奴隷の身分であんな料理食べさせてもらって恐縮です

 体調はとても良いです」


「そこに小屋作ったろあれ氷室と言って地下に食料を貯蔵する部屋だ

 俺かシータが氷を作れるからドアが出来たら稼働させるから使ってくれ」


「はい解りました。あの~一つお願いがあるのですが・・・恐れ多いと思い・・」


「おい!お前」「なんだ?言ってくれ」


「思い切って言いますパンを焼く窯が欲しいです。

 そしてあのパンの作りを教えて下さい。本当に恐れ多いことですみません」


「パン窯作った事無いから形を地面に画を書いて欲しい」「こんな形です」


「窯の設置場所は何処が良い」「それなら小屋横にあれば・・・・」


「解った。ミーシャ小屋の横に立って土台の高さミーシャに合わせるから」

『アースウォール』ミーシャの腰より少し低い位置で土台を作り、

「ミーシャもう離れて」その土台の上に厚み20cmの壁を4方に囲み

 水平の天井天井の厚みは10cm『アースウォール』その上に更にドームの

 イメージ『アースウォール』大きさこれぐらい良いかな?あとは薪の投入口を

 開けて、水平板に隙間を少し開けて終わりかな?『硬化』」

 パン窯はほぼ時間を掛けず窯は完成した


「ミーシャ、ドランク呼んで来て」「はい、ドランクさん~」

 暫くしてミーシャがドランクを連れて来た「どうした旦那」


「パン窯を作ってみたこれで良いのかと思ってな、形なんかはどうとでもなるから

 ドランクの意見聞こう思って呼んだ」


「パンを焼く分なら十分じゃただ窯だけは火を入れて見ないとわからん

 温度が問題だからのぉ」


「だったら焼くしかないか、ドランクこの小屋の地下に酒樽置ける様にしたから

 ワインとエール一樽づつ置いて置く報酬の酒だ。酒のことで聴くが此処には

 エールとワインの2種類しかないのか?」「火酒があるがワシは作れん」


「そっかそっかだったら今は諦めよう。仕事を中断させて悪かった

 ミーシャ、薪はあるか?この窯が使えるか実験しよう薪を持って来て

 火を入れよう。温度が上がらないと話にないからね その間俺はロックと

 話をするよ」


「ロック、今日は荷馬車と驢馬か馬を買って来てくれ予算は金貨20枚

 ボルド達に帝国金貨で渡してあるからどこかで両替するか冒険者ギルドで

 預金してすぐおろすとかすると必要あるけどね。

 ところでロックは冒険者になったことはない?「3年前までDランクの

 冒険者でした」だったら再発行してもらって欲しいんだけどダメかなぁ。

 もちろん手数料の金貨1枚はこちらがもつし、冒険者として得た報酬は

 ロックのものだ。ただ、帝国金貨20枚渡すからロックの口座に

 帝国金貨20枚振り込んで欲しい。その金は俺がいない時、非常時に

 使うお金だ。帝国金貨はこの国ではそのままじゃ使えないから、俺がただ

 持ってるだけで使え無いのでは意味がない。ダメかなぁ」


「解りました。良いですよ。あの~提案ですがミーシャも一緒に再発行しても

 良いですか?「良いけど、どうして?」ミーシャとパーティー組んでいました

 ミーシャが病気になって子供たちの事あって冒険者辞めたのですが、お話を

 聴く限りでは2000萬クローネですよね、そんな大金、正直持っていたく

 ありません。ですからミーシャと2人で分けてお預かりさせて下さい」


「解った。こちらとしても助かるよ。じゃあ金貨2枚と帝国金貨30枚渡すね

 それと武器と防具、此処に出すから選んでくれ盗賊からの戦利品で悪いが

 当座ということで使ってくれ。」「いえ、そんな、これで十分です」

 武器と防具を出し2人に選んでもらい、金貨2枚と帝国金貨30枚を渡した


「帝国金貨はロック20枚とミーシャ10枚をカードに振り込んでおいてくれ

 クエストは無理するなよ、その辺のところはボルド達に相談してくれ」


「パン窯作ったから、今以上に薪がいるはず。だから、1日どれくらいの薪を

 使っているか記録しといて欲しい。これだけの人数だ、それにドランクの

 仕事でも薪や炭は使う、薪が足らなくなって直ぐに手に入れば問題無いけど

 手に入らず慌てたく無いんだ。冬の準備の為にも必要だから」「解りました」


「ミーシャどうだ窯の温度上がりそうかい?」「温度は問題なさそうです」


「クリスからパン種を10人分もらっておいで窯見てるから」

 鉄のインゴットからパンの型をイメージ『成形』

 パンの形箱を10個作り5個出す 「もらって来ましたw」


「これにバター塗ってパン種をこの金型の半分位の分量を入れて焼いて見て」


◆◇


「きれいに焼き上がりそうです」


「窯が使えそうで良かったよ。パンの作り方だけど詳しくはクリスに聞いて

 このパンは最初にエールで練り込み発酵させてパン生地が膨らんだら

 バターと塩を加え練り込み1日おくただそれだけだよ。生地が完成するまで

 2日かかる。今、焼いてるパンは金型に入れて焼いただけ、そのパンを

 金型から外して好みの厚さに切ってバターや蜂蜜なんか塗って食べるのも

 良いね。色々、試行錯誤してご覧。金型はドランクに作って貰うか、道具屋に

 発注すれば良い、料理で必要な道具なら必要経費だ予算に上限は有るけど

 試すと良いそれが皆の為にもなるから頑張って」「はい解りましたw」

 

 パン焼き窯を中心に小屋を作った後、地下に降りて氷室の対面に5m四方の

 部屋を作り50キロ入りの小麦2袋、ワイン2樽とエール2樽を置きその事を

 ミーシャに伝え母家に向かった


◇◇◆◆


「ロルフさん、アルフさんの容態はどうですか?」

 

「今までかなり無理をしてたのでしょう気持ち良さそうに眠って居ます」


「お仕事の方は大丈夫なのですか?一応、薬師ギルドに使いを出して

 アーニャさんに伝言をして貰うように手配しました」


「御気遣いありがとうございます。主人より今日は1日休みを頂いております」


「そうだったんですね。何も考えないで手術したもんでご迷惑をおかけしました」


「いえいえ、兄の命を救って頂いて感謝しております。」


「僕は出来る事をしただけです。感謝して戴けるのなら神様に捧げて下さい

 アルフさんは神様に愛されているのでしょう。

 意識が目覚めたらお知らせ下さい」


◆◆◇


「ジュディ俺の分の朝飯頼む!」



「は~い♪すぐにお持ちしますw」





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