78 勇者
「セイ様先ほどの勇者の件ですが実は冒険者ギルドでも情報は届いています
この国の国民に不安を与えない様にとの判断で箝口令が牽かれました
此処からは本音で話しますし出来たらセイ様の知り得た情報を
開示して頂きたく思います」
「良いよ、但し、個人の特定はしないでくれそれが条件だ」「解りました。」
「俺の知った情報は半年程前ガルシア帝国が勇者召喚を行い5人を召喚した
年齢は詳しくは聞かなかったが若いと思う職業は
勇者・魔導師・拳聖・バーサーカーあとヒーラーと言っていた。
あとはガルシア帝国は勇者に魔王討伐のために戦って欲しいと言ったそうだ
録に調べもせず即答で勇者とやらは了承したそうだよ、笑うだろ他の者も
同調して魔王を討伐してこの世界を救うんだそうだ。この情報から推察すると
勇者は能力だけはあるんだろうが若いそして良い意味では純粋、悪い意味では
単純、精神は幼い、それに同調する者達も選ばれた者とでも思って
いるんだろうな。そうそう隷属の腕輪を嵌められたとも言ってた。
ガルシア帝国が勇者をどの戦場で使うのか、魔王討伐に向かわせるのかは
知らない。今の勇者なら其ほど脅威でもないよ正面からぶつからなければ
良いだけで対応策はいくらでもあるさ、この国の為政者が無能でなければね
これが俺の知った情報の全てだよ」
「ありがとうございます 私達の情報より詳しい内容でした
ガルシア帝国に勇者が現れ、勇者がガルシア帝国に付いたとしか
伝わって無いもので非常に有用な情報です」
「一つ聞きたいんだけど魔王っているの?」
「はいいますよ」「その魔王って街や都市を襲うテロリストの事かな?」
「いいえ違いますよ、魔王は魔属の王ですね、もとは人です魔力が多い土地に
に住み付いて世代を重ねて進化した人達です。少し乱暴なところもありますが
大半は優しい種族ですよ」
「と言うことは勇者達は完全に騙された挙げ句、兵器として利用されているのか
憐れだなぁ同情するよ」「ですよねぇ~」
「ありがとうございました。しかし、勇者と振れ周り喧伝している現状
この国の国民は勇者=正義と思う人が多のいです。勇者の話しは控えて
くれませんか?」
「解った。これで話しは終わりかな?この情報のソースはこれ以上
何も知らない勘繰るのは止めてやってくれ。じゃこれで」
◇◆◆◆◇
「ハルカ、勇者召喚の事、冒険者ギルドに話した魔王の事もあるからな
詮索はするなと言っておいたがどのみちばれると思うから
変な自重はするなよやりたいことがあれば言ってくれ戦争奴隷だと
奴隷から解放するの難しいから奴隷の身分のままで悪いが我慢してくれ」
「解ったよ 衣服のデザインで頑張って店持つよ」「頑張って稼げ」
「えっ エンジェルさんになってくれるんでしょ」
「エンジェルさんてなんだ?才能を見せろそして磨けそしたら考える」
「うん!ガンバる♪」
「みんな待たせた次は武器を買うぞカリーナ以外」「そんな~」「冗談だ」
◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇
「おっちゃんこの4人の武器を欲しいだけど宜しく」
「おう坊主じゃねぇか またすげえの連れてんな」
「さすが!おっちゃんある意味この4人は特別だ腕にあった武器が欲しい」
「豪気だね」
「因みに防具が要るのはハルカとミリアで頼む」
「了解だ! まず、あんちゃんは短刀とナイフってとこだな
この嬢ちゃんはも短刀みたいだな左右歪みが無いし筋肉のバランス
も良さそうだ双剣ってとこか どうだ間違ってるか」
「いえ、その通りです メインウエポンは短刀です」「私も双剣です」
「今日はあまり時間ないからこの2人は今ある物くれまた今度、注文させてもらうよ」
「あいよ、そこらにある物選んでくれあんちゃん」
「この2人は間に合わせではない物が欲しい」
「黒髪の嬢ちゃんこれ振って見てくんな」金属の杖を持たせてハルカに振らせる
「こりゃ筋力たらな過ぎだなどこかのお嬢様かい?筋力付けな」
「坊主この嬢ちゃんには良い武器もったいないからその辺ある杖持たせな
あとナイフだな防具も確か坊主持ってたなそれ与えてやれ
下手な防具着けると動けなくなるぞローブだけ選んでやる
坊主と色違いでいいか?」「それで頼む」
「さて、最後はこの婆さんか「ちょっと婆さんってなによ!まだ200歳よ!」立派な
婆さんじゃねぇか「人間で言えば20歳よ!」解った解った坊主この弓はどうだ
この弓は魔法具でな弓としても使えるが魔力を込めれば魔力の矢が出る普通の魔力
しかない者は魔力が直ぐに枯渇するがこのbコホンエルフなら使いこなせるだろう」
「値段は?」「おお負けに負けて大金貨1枚でどうよ」「う~ん高いな」
「これの在庫ってある?」「おいおいこんな弓そうそうあってたまるか」
「たまたま貴族が売りに出した物を俺が買い取ったんだ」
「ねぇこの弓、買ってご主人様 お願いご主人様」
「解った買おう」「キャーありがとう ご主人様」
「剣はどうする?」「そうねそこにある剣と防具もあれが良いわ」
「おいおい勝手に決めるなって剣はともかく防具は少し大きいんじゃねぇか」
「いいの♪これから少し太るから。で、この2つで大金貨1枚でどうよ
傷もあるし良いでしょおじさん」
「ああ、さっき仕入れたばかりでレストアしようと思ってたんだが
それで売ってやる」「ありがとw おじさん♪」
「みんな決めたか」「はい決めした」「私も」
「うん決めたけど杖2本でもいいかな?」
「良いぞサブもいるだろし、ナイフホルダー5本くれ」
「おっちゃんいくらだ」
「エルフの装備が大金貨2枚 短刀が3本で大銀貨9枚
ナイフが10本で大銀貨2枚 ローブが大銀貨5枚で
ナイフホルダー5本で大銀貨1枚
大金貨2枚と金貨1枚、大銀貨6だ。嬢ちゃんの杖はサービスしてやるよ」
「ありがと、おっちゃん そうだ俺、引っ越したんだ屋敷手に入れたから
それと防具のデザイン書いたこんな感じローブもこんな感じで頼む」
「こりゃ変わってるな良いぞ作ってやる嬢ちゃんもローブはこれでいいのか?」
「はい 色は草色で」「草色って緑を暗くした感じで良いのか?」「はい」
「じゃ引っ越した先は20年空き家だった広い屋敷だから装備品出来たら
知らせて、じゃ、また来るよ」
「おう、解った 毎度あり」
◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇
「キャー私の装備が戻った~♪」
「ハルカ鑑定使ったろ」「うん」「で、結果は」
『マジックロッド+3』
魔法使いの為の杖魔力を少し底上げする
『回復の杖+2』
杖に『回復』がエンチャントされた杖
誰でもMPを消費してヒールが使える
「サービスサービスww」
「酒屋に行ってエールとワイン買って屋敷に帰るぞ!
あとカリーナは俺の靴を取りに行く時一緒に靴屋に行く事その時に
お前の靴を買うからそれまで待て」
カリーナの表情が緩んだのは言うまでも無い
「ハロルド、ドランクの仕事に薪と炭が必要だ倉庫の備蓄管理頼む」
「承知しました」
 




