34 市場3
八百屋さんから調味料を扱っている店に訪れる
「いらっしゃいませ」と声が掛かる。対応してくれるのは若い女性店員
「なにをお求めでしょうか?」
「塩が欲しいんです1キロ程」「何か入れ物を持ってますか?」
「いや入れ物込みで頼む」
「塩1キロに対して金貨1枚壺1つ大銀貨1枚です」
「おいおい金貨ってそれも1キロだろ じゃましたな持ち合わせないし
他に探して見るわ 塩1キロで金貨はないだろ!『100萬ダゾ』」
「チッ 計算ができるようですね生意気です」何故か火花が散り
対応した店員がうずくまり頭にコブを作っていた
「お客様申し訳ありません塩1キロですね壺込みで銀貨2枚です」
「悪いけど塩は欲しいが信用できん」
「申し訳ありませんこの子入ったばかりでして·····」取り繕う別の店員
「だとしても金貨はないだろ」「本当に申し訳ありません」
「でいくらなんだ?」「塩1キロで大銅貨5枚 壺が大銅貨3枚です」
「お前も大概だな で本当所はどうなんだ」威圧込めて聞く
「アワワ大銅貨2枚と壺が大銅貨2枚です···シュン」
「本当だな?」「本当です」
「色々欲しい物があったが買う気を無くしたじゃあな」
「待って下さい 塩や香辛料は此処でしか買えませんよ」
「別にいいさ1ヶ月我慢すれば良いだけだし別にこの街に拘る必要はないし
付近の村回って直接交渉して手に入れれば良いだけだしな
俺は信用のおける商人と取引したいだけだ」
「お待ちくださいお客様今回は此方に非がありますこの店にあるもの
お好きなだけお選び下さい銀貨5枚でお譲りします「お姉ちゃん!」」
「『ほぉーそうきたか』面白い!じゃあこれ」銀貨5枚を手渡す
「確かに受けっとったな」 「ええ··」
「この店にあるものだよな!」 「ええ···」
「じゃあお前!」 「えっ!私は売り物ではありません!」
「『この店にあるもの』って言ったよな
『もの』商品とも物品とも言ってないよな」泣き出た姉妹
『パパどドSです』『そうだなスイッチ入ったかも···』
『でもドSのパパも良いかもw』
泣き出した二人を見て
「やりすぎたか····冗談だ客を侮るから少し虐めただけだ
塩1キロと胡椒1キロそして砂糖1キロ相場の値段でくれ」
「「えっ!」」一人女性が現れた
「申し訳ありません娘達がとんだご迷惑をお掛けしました」 頭を下げる女性
「ここの店主でございます常々まっとうな商いをするようにと
言い聞かせていましたがなかなか言うことを聞いてくれませんでした
この街で香辛料を扱っているのは私共の店だけ
それに胡座をかいていたようです本当に申し訳ありません」
「俺もやり過ぎたみたいだ悪いだがな塩を扱っているんだろ
ある意味命を扱っているのと同じだと俺は思ってる
半年ばかり塩の無い生活してたからそう思うのかも
しれんが···やり過ぎってのは認めるから許してくれお嬢ちゃん達
で、塩1キロ胡椒1キロ砂糖1キロ相場の価格で売ってくれるのかな?」
「はいそれはもちろんでございます
塩1キロ大銅貨5枚ではなく2枚 砂糖1キロ銀貨1枚
胡椒1キロ銀貨3枚です壺は迷惑料として頂きません如何でしょうか?」
「おいおい普段からやってそうだがヤッパ調味料は高いな
値段は信じる事にするよ」
「恐れ入ります これ!いつまで泣いているんですか!
お客様にお詫びしなさい!」
「「ごめんなさい!」」 「もういいさ」
「さっき銀貨5枚渡したよなそれでチャラにしないか?」
「それではお客様が損なのでは?」
「恩に着せる積もりないがまた買いに来たときちょっとだけ
店主がサービスしてくれたらいいさ
壺は『銀の小鹿亭』に配達してくれ良いだろそれくらい」
「はいもちろんです 有り難うございました」
「じゃあ!」
「おっと時間も押して来たからギルドに行くか」




