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帝国の栄光 忠実なる詐欺師

マイアの探知によると帝都にあった土の魔王の反応が変わったらしい。

魔王はたぶん二の姫で間違いないらしい。

土の魔王はどうやら分割されて封印されていたみたいで、その仲の一番大きいものが二の姫にあったようなのだが、ここへきてそれが急に集まってどうやら覚醒してしまったようだ。

らしいとかようだを続けるのは不本意なのだが、力が解放されたようには見えるがそれが何者かに繰られているようないびつな気を無駄に発しているだけらしいのだ。

この世界の魔法は火水木土の五行と光と闇の合計7つの属性に分かれていてその属性の魔力が凝り固まって意識を持ったもののうち最大のものを魔王と呼ぶ。


五行には次のような優劣がありこれはほとんど換えることが出来ない。

火は木を燃やし、金を熔かす。

水は火を消し、金を錆びさせる。

木は水を吸い上げ、土を縛り付ける。

金は木を切り倒し、土を穿つ。

土は火を覆い、水を濁しせき止める。

水のマイアが火のレオに圧勝したのはこの相克による。

だから、マイアとリアが束になっても土の魔王には勝てない。


五行は天界の星の動きによって支配され、土天は木天や金天との合によって封じられるがそれが起こるのは早くて7年後のことである。

ただマイアによれば彗星によって合が起きる可能性が少しはあるらしい。


彗星の合が起こるまであと7日、俺たちが帝都にもどって10日目、皇帝からの勅令が出た。

”各軍を率いる将軍は直ちに登城せよ”


城の広間に第七軍の姫を除く12名が並び、その後ろに各軍の幕僚達が並ぶ。

その後ろに軍規を正す憲兵の上層部、全員を取り巻いて皇帝直属の近衛兵たちが重武装で並ぶ。

壇上の舞台となった場所には、軍政部門の最高責任者である軍務卿、国家の政治の最高責任者である内務卿、外交の責任者である外務卿、教会からは大司教。

つまり帝国を動かしている全員が集まっていた。


俺の後ろにはマイアたちと入れ替えようと連れて来た、マイ、リアナそれとロンの3体のゴーレム。

そして、魔力と気配を絞ってゴーレムのふりをしているマイアとリア。

俺たちは会話しているのを悟られないように通常使っているのより高い周波数で念話を使用している。

特定の相手と長距離を結ぶことも出来る念話、俺はこれを無線のようなもので周波数をお互いに合わせて会話しているものと考えた。

ならば周波数を思いっきりずらせば極秘の念話ができるんじゃないのか。

そしてそれは初めての夜、リアがあげた高域帯の思念の爆発をマイアが捉えたことによって、実用化が可能となった。


マイは金を、リアナは木を使える。

いざとなれば3体のゴーレムに特攻させてその隙に逃げる。

そのためにつれてきたのだが、意外な役に立った。


強い気配が近づき、式典を司る式部卿が声を張り上げた。

「皇帝陛下のおな~り~。」

不敬にあたるので間違っても皇族の名を呼ぶことは無い。


頭を下げた俺の視界に皇帝の印である金の縁取りのマントが通り過ぎ玉座に座った。

肯定独特の威厳のある念話がほとばしる。


『皆の者大儀である。面をあげよ。』


次の瞬間、舞台の下にいたものたちは凍りついた。


二の姫が、皇帝の衣装を着て、皇帝のように足を組み肘をついて玉座に座っていた。

ただ顔は人形のように表情が無く硬い。


『朕は不治といわれる病に取り付かれていたが、姫の体を使うことで全快した。皆の者、これからも忠誠を尽くすように。』


俺たちは再び頭を下げる。


『第七軍の幕僚どもは姫が呪われているなどと、朕をたばかったゆえに処刑した。第七軍は湾岸攻略のためタロにあたえる。』

「タロ前へ。」

式部卿の声に従って前へ出た俺に叙任の式が始まる。

俺は意識の表層で必死に演技を行う。


うわぁぁぁやったぜぃ。陛下のおかげで・・・・


うまく行ったと思う。

そして俺は陛下の注目が移らないうちにいつもの仕事に取り掛かった。

喜びに、浮かべた疑問を混ぜ込んでいく。


不治の病の病が・・・神のおかげだ・・・

・・しかしなぜ、姫なのだ、皇太子殿下のほうが良いのでは・・・・

もしかしたら拒絶反応?それならば分かる移植か・・

・・・もしかしたら、何代か体を変えると不老長寿が・・

いやそれだと、劣性遺伝が・・・

・・・【3代くらいしか体が持たないぞ!】大変だ陛下のおんために何とかせねば・・・

・一時的に安定しても【もしかしたら明日にも体が崩壊するかも】・・


直接皇帝の強い視線が膝を突く俺の上から落ちてきた。

よっしゃ、食いついた。


・・いやまてよ、もしかしたら【おれなら不老長寿ができる】かも・・・

・いゃそれには陛下に使用された技術をすべて教えてもらわなくてはならん。・。・

・・・・だから、新参の俺には無理だろう。陛下をお救いするには功績を挙げるしかないのか。・・

・・陛下の御ためにがんばらねば!・・・いやしかし、【間に合わない】かもしれない。


痛いほどの皇帝の視線を浴びつつ式典は終わった。


『タロよ第七軍をも率いるにあたって訓示してやりたいことがある。控の間で待っておれ。後のものは下がってよい』


俺は陛下に直々に訓示を受けるという名誉に”喜びを爆発させた”。

””だけほんと。

日頃の訓練が実った。

役者だぜ、!俺。

姫さん、助けてやるからな。



・・














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