表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

にっ!

ヒロインにことごとく敗れてしまう悪女ライバル達を俺のハーレム要員とする。


…それには、マリアナ海溝より深い理由とエベレストより高い志があるのだ。



まずひとつめに、彼女ライバル達はもともとは心優しい少女、女性達であったということ。


大変性格が凶悪な美鶴みつるに騙されてしまい、乙女川桃華ヒロインへの虐めや嫌がらせに加担してしまっていたのだ。


ふたつめに彼女ライバル達のストーリー後が悲惨だということ。


本当に乙女ゲームなのか疑うレベルなのだ。


家族を、友人を、信頼を、名誉を、財産を失い。

多くの男に弄ばれた挙げ句、最期には殺害される。



そんな人生、あんまりだろう。



そしてなにより……



彼女ライバル達は可愛い。大変可愛い。ぶっちゃけると、それこそがいちばんの理由となる。


真面目な三つ編み眼鏡ちゃん、爽やかなスポーツ少女、愛らしいヤンデレ妹系、ツンデレギャルにクールな先輩、とどめは異国のプリンセス。もちろん全員がかなりの美少女。

これだけの様々な属性を互いを殺さず、むしろ高めあっている彼女ライバル達をハーレムにせずにいろというのか。いや、無理だ。


だから俺は彼女ライバル達がゲーム通りの未来へ行き着かないようにしたい。そのためには彼女ライバル達が攻略対象キャラに目が向かないようにするために、俺のハーレムとするのだ。

前世の平々凡々だった俺と違い、容姿端麗才色兼備文武両道、容姿も頭脳も資産も含めた全ての要素を持っている美鶴みつるなら悪女ライバル百合ハーレムに持ち込めるに違いない。


そう、可愛いは正義なのだ。


☆★☆


「おはようございます。おとうさま、おかあさま、おにいさま。」


「おはよう、美鶴みつる。元気そうでなによりだ。」


「今日もとっても可愛いわ!おはよう、美鶴みつる。」


「おはよう、今日からは美鶴みつるも俺と同じ初等科生だな、頑張れよ!」


朝食を取るためにダイニングへと続く豪奢な装飾の施されたドアを開けると、既に着席している父親と母親、

そしてみつるの兄、白夜はくや


『恋おつ』での美鶴みつるの家族設定では両親は不仲で共に愛人を囲っており、それに引き摺られるように兄妹仲も最悪。常に屋敷内では罵声が飛び交う、外面ばかり取り繕う一家だった。笑顔を浮かべ、家族揃って一緒に食事を取るなんて考えられないような一家だったのだ。そしてこの設定は美鶴みつるの性格形成原因のひとつだとされていた。

それを俺は最初の原因である父親の不倫をそれとなく回避させ、家族に言動と行動で愛情を示し、それはそれはたっぷりと甘えた。理由はもちろん、美鶴みつる的バットエンドにならないため。


その結果、社交界でも有名な鴛鴦夫婦と仲良し兄妹の美形一家と呼ばれるまでになったのだ。俺偉い。


美鶴みつる白夜はくやと同じように『天照会てんしょうかい』のメンバーに選ばれたんだろう?流石、僕達の子だ。」


「優秀な息子と娘を持って、私達はなんて幸せな夫婦なんでしょう!」


天照会てんしょうかい


それは天照学園に通う生徒の中でもトップクラスの家柄と成績を持つ者のみが入ることを許される伝統的な組織。初等科、中等科、高等科で構成されており、実力主義の生徒会とは別に、生徒達を正しい道へ導く役割を持っている。

天照会てんしょうかいに入るということは将来を約束されたも当然で、全天照学園生徒の畏怖と憧憬の対象でもあるのだ。天照会てんしょうかいに入る方法はただひとつ、天照学園初等科の合格試験で優秀な成績をだし、尚且つ学園へ多額の寄付を出すこと。

審査では、家柄や血筋、資産なども厳しくチェックを受けるのだが、元華族の上、現在は西園寺グループとして多くの大手有名企業を傘下とする西園寺家は学園でもトップクラスの血筋、家柄を誇っているのだ。成績さえ優秀ならば西園寺家の子供は天照会てんしょうかいメンバーとして相応しいといえる。俺も、美鶴みつるの兄である白夜はくやと同じく、無事に天照会てんしょうかい初等科メンバーとして入学を果たした。

初等科の合格試験は小学一年生が受けるとは思えないほど難易度が高いものだったが、ゲームの美鶴みつるはもちろん、前世の俺はなかなか優秀だったようで(優秀というか、所詮は小学生の受ける試験なので)、初等科の合格試験では二番・・という素晴らしい成績を出したのだ。


えっ?なんで一番じゃないのかって??前世の記憶あるのにって??


…そっ、それは言わないで!!!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ