9話
アキ初等学校の正門から歩いて30分ほどのところに無償の初等学校も存在するが規模が異なり無償の初等学校は、3km²であったのだがアキ初等学校は、20km²で約6.7倍であったが連邦王国では最も最小の学校であった。また、初等学校の北側には、有額中等学校、東側に有額高等学校が存在している。
「広いですね」
「ええ、学校の面積は約20km²で、空港が約5km²あるから結局26km²はあるわよ」
「そう考えると自動車などが必要ですね」
「ええ、初等ではないけど中等の3年からは自動車の運転が許可されわよ」
「そうなのですか。中等3年となると23ですね」
「そうね。義務養育の高等学校まで卒業すると30だからね」
「大学校は8年ですよね」
「ええ、大学校は8年でそのあと私たちは、連邦州領軍事学校の入学が事実上の義務だから就学期間が終わるころには46歳ね」
連邦は、義務教育が法律で定められているため連邦国民の識字率は非常に高くなっている。しかし連邦はほとんど崩壊状態であるが他州の産業が発展しているためそれに追いつくための人員を育てるために就学が必要となり自然と義務教育期間がしっかりと守られるようになったのだがこれは初代連邦王国国王が狙ったもでいずれこの連邦はなくなると考えており各州が国として独立できるように考えてあった。
「ホントに広いですね」
「なれるわよ」
初等学校の校内は、教員以外の自動車など自身の足以外での移動が入学式など式典が行われる際は禁止されておりそのため空港から初等学校校舎までの1.5kmほどを二人は歩いていた。因みに式典がない日でな基本校舎間の移動には、学生、教員ともに馬が使用されている。馬に騎乗できないものは馬車のになるのだがここはどちらも金持ち出身が集まることもあり基本馬を自身で操って移動している。
「明日からは、馬での移動になるから大丈夫よ」
「それだと良いのですが」
「入学式の会場はどこであるのですか」
「校内のホールであるわ」
「そうですか。それで今は校舎に向っているのですよね」
「先の教室に集まってそのあとホールに集まるのその紙に書いてあるわ」
ルルの手には先ほど入り口で受け取った紙があった。その紙はルルたちが飛行機から降り空港の出入り口に受付がありそこで紙が渡されたのだ。ルルが紙を渡されている横でクリームヒルトはカードを機械に差し込んでいた。そのカードは、学生書でありこのカードが校内の教室の鍵の役目をはたしている。さらに自動販売機や売店などで商品を購入する際のクレジットカードの役割も果たしているのだがこのカードは、毎日空港の窓口で専用の機械に差し込むことでこの機能が使用できるようになっており同時に出席の確認を行っている。