30話
ルルとジークフリートは、ルルの邸宅がある半島の対岸の港にある建物の一室に来ていた。この港には潜水艦が数多く停泊しているのだがこの潜水艦は、特殊な潜水艦でありボルムス家の軍事関連ではトップクラスで厳しくその厳しさはここの港に出入りする潜水艦の乗組員とボルムス家海軍のトップとその周囲の数名とボルムス家の人物と限られている。
「ルル、あの光だが。リップル州のイヨ県に攻撃だ」
「どこの攻撃ですか?」
「ニニ家だ」
「ということは、シコチオ県を争ってですか」
「恐らくだな実際、シコチオ県も攻撃を受けているみたいだ」
「そうなってくると」
「元々この攻撃は計画されていたのだろうな」
「今日は、雨が降ってしっかりと認識されないから行ったということでしょうか」
「だろうな」
「それにしてもなぜここに呼びだしたのですか」
「この戦闘は、まだ広まっていないそしてこの危機に乗じて我々はオオ島を奪取することにした」
「それは」
オオ島は、イマバリ県の東に位置している島で209.45km²ほどの面積があり対岸のイマバリ県まで海峡を挟んで10kmほどしかなく危険ない位置でもある。
「なぜ、今行うのですか」
「しばらくシ地方は荒れるように思える」
「そうでしょうか」
「私は、そう考えているのだが」
「私は、案外すんなり相打ちで終わると思います」
「理由は」
「勘です。しかし、それ以上に今攻めるのは危険の様に思います」
「そうか、確かに私も心のどこかですぐ終わるのではないかと思ってしまう」
「確かにそうですね。それに攻めるのであればルノー家ではないでしょうか」
「確かに、あそこは今は攻めやすそうだな」
ジークフリートは、ルルの考えに賛同した。しかし、ルルはジークフリートが本気で言っているとは考えていなかった。本来あのサイズの島を責めることを計画するなら入念な準備が必要となるそうなってくるといきなりは行わないだろうと考えていた。
「父上、それ以上に気になることがあるのですが」
「なんだ」
「この情報は、どうやって手に入れてのですか」
ジークフリートは、あまりにもルルの質問が鋭く驚いてしまったが、あきらめて新しい情報を伝えることにした。
「軍の幹部でもごく一部しか知らないのだが3年ほど前に新型偵察機が導入された。詳しいことは言えんがその偵察機で今回偵察を行った」
「なるほどそうなってくると」
「それ以上言うな」
「はい」
「戻っても良いぞ」
「はい、失礼します」
ルルが、屋敷に戻ろうと部屋を出ようとするとジークフリートが声を掛けてきた。
「ルル、カガリアの機嫌は取っておけよ、おそらくだがクリームヒルト辺りから言われるぞ」
「先ほど姉上から同じ警告を頂きました」
「そうか」
そう言ってジークフリートは盛大に笑い出してしまった。




