25話
ルルは、生徒会棟にある自室で電子端末に向き合っていた。あの後、リリアンと生徒会棟まで来た二人は玄関で分かれてルルは自室に来て作業を行っていた。すると部屋のインターホンが鳴った。そこには、がたいが良い男性が立っていた。そしてルルが先ほどまで操作していた電子端末の3画面のうち中央の画面の右上に生徒情報が記載されておりそこには例の先輩が表示されていた。
「入室を許可します」
そう言って手元の操作盤で入り口のカギを開けると入ってくる音が聞こえた。
「入ります。ウラニク・リストクリ下級軍曹です」
「はい、用事は何ですか」
「はい、拳銃の銃弾を頂戴したく」
「何ミリ口径ですか」
「9ミリ口径の実弾を12発と同口径の非殺傷弾を同発お願いします」
「了解です」
そう言うとルルは、デスクの引き出しを開けた。そこには、初等学校で使用されている各種拳銃の経口が用意されていた。その銃弾は、事前にリリアンから来ることを聞いていたのでルルが、倉庫から出してきたものであった。それを、デスクの上に銃弾をケースに入れて置いた。
「これでよ良いですか」
「確認させていただきます」
そう言ってウラニクはその弾丸の裏を確認しだした。
「大丈夫です」
「わかりました」
「退出の許可を」
「どうぞ」
「失礼します」
そう言ってウラニクは退出していった。ルルはその後も仕事を続けていたのだが段々と暗くなっていきすると窓の方から閃光が部屋中に走った。
「落雷か」
ルルが外を確認するとルルが気がつかなかっただけで外は暗くなっており既に雨もだいぶん強く降っていた。
「さすがに帰るか」
ルルが帰り支度をしていると部屋のインターホンがなった。
「どうぞ」
すると、部屋に生徒会長であるウオルクであった。
「会長どうしましたか」
「ルルさん、天気の方が崩れてきて飛行機の離着陸に制限が入ったようです」
ルルはそう言われ、デスクの端末で確認すると確かに機体の種類によって制限が入っており既に学生の大半が使用している小型機には離着陸が禁止されていた。そこには、ルルの機体は含まれていなかったがルルと同じ機体を使用している学生は少なく学内にも10機もないほどであった。そして生徒会長の機体は既に制限されていた。
「会長はどうされるのですか」
「そうですね。一旦ヒシ駅に向ってからリニアで帰ります」
「そうですか」
「気をつけてください」
「はい」
すると生徒会長は、部屋から出て行った。
生徒会長が言っていたリニアは都市間交通システムとは、異なり電気により高速で移動できるものでボルムス州と王都の一部でしか使用されていない技術であった。ボルムス州では半分実証段階に入っており一部の人物には使用が可能になっており天候に左右されないようにすべて地下構造なっている。しかし、このリニアは運用費の都市間交通システムの倍以上掛かっておりそうなってくるとただでも高い運用費の都市間交通システムは、安い金額で運行されていることもあり毎年赤字の事業になっている。そこにリニアを含めると交通システムが立ち行かなくなってしまうため未だに消費電力の低減を目指して研究がされてはいるが、高額ではあるがある程度の金額を払うことで乗車は可能であった。
ルルは、荷物をまとめて玄関に向った。




