◆ケース③:人面犬◆
人間の顔を持つ犬が、
夜道や高速道路を異常な速度で走っている…
という噂を耳にした。
そんなある日の真夜中――。
車で高速道路をいつものように走行していると、
車のすぐ横に何かが並走してきた。
私「…犬?」
話しかけると、それはこっちを向いて
人面犬「ほっといてくれ」
と言った。
しかし、可愛い茶色の中型犬のようなその体についていたその顔は、
まるで、人間のおじさんのような顔だった。
私(体はワンちゃん、顔だけおじさん?!しかも喋れる?!
…え。激レア案件きたぁーーーーー!!!)
私、ワクワクしながら…
私「犬の見た目なのにおじさん顔って、ギャップがまた可愛いね♪
ほら、ブサカワな子とかいるよね。そんな感じだ~♪」
人面犬「ほっといてくれ」
私「家、どこ?まっすぐ走ってるし、やっぱこの先?」
人面犬「ほっといてくれ」
私「ねぇねぇ、何歳?
あ、でもこの場合って、犬年齢でなのかな?人の年齢でなのかな?」
人面犬「ほっといてくれ」
私「好きな食べ物ってなに?
ドックフード?それとも…顔的には人間の食べ物系?」
人面犬「ほっといてくれ」
私「顔は人間でも、やっぱり砂浜見ると走りたくなる?」
人面犬「ほっといてくれ」
私「それにしても足速いね~。
何キロ?ここ高速道路だし…100キロくらい出てるかな?
これならどのワンちゃんにも勝てるよ~♪ すごい!!!」
人面犬「ほっとい…
…おい、少しはまともに怖がれよ、人間…」




