◆ケース②:メリーさんの電話:パターンその1◆
引っ越しをきっかけに、
可愛い女の子の姿の古いお人形メリーを、
ゴミ捨て場へと捨てた私。
ある晩、静かな家の中に、電話の音が鳴り響いた――。
ジリリリリ…。
電話に出ると…
「私、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの。」
と、女の子の声。
私、電話の受話器を置いて電話を切り、
電話の線を抜き、電話のコンセントも抜いた。
しかし再び――。
ジリリリリ…。
勝手に鳴る電話。
今度は出ずに放っておくと…
「私、メリーさん。今、駅にいるの。」
電話口から勝手に聞こえ出す、女の子の声。
私「うるさいなぁ…もう。」
ノイズキャンセリング機能付き、オーバーヘッドホンを取り出し、
音楽プレーヤーにてお気に入りの音楽を聴き、
ノリノリになる。
私「ふふ~ん、ふ~ん♪」
ジリリリリ…。
それでも勝手に鳴る電話。
「私、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの。」
それでも勝手に聞こえ出す、女の子の声。
私「風~の~吹く~♪」
ジリリリリ…。
「私、メリーさん。今、あなたの家の玄関にいるの。」
私「Oh~Oh~遥かなる~♪」
ジリリリリ…。
「私、メリーさん。今、あなたの後ろににいるの。」
私「荒野のぉ~~はて~~にはぁ~~~♪」
メリーさん「聞いてる?!ねぇ、聞いてる?!
あなたのぉ!!後ろにぃ!!いるんだけどぉ~?!?!」
私「いるだろぉ~~おぉ~~~ぅ♪」
こぶし、ググっと入れてガッツポーズ。
メリーさん「微妙に被せてくるのもやめて?!
わざとなの?!ねぇ?!?!
というか、いい加減、気づいてぇ~~~!!!!」




