表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/15

交わりの地タナトシェル〜テリマヨの宴〜

 夜も更け、店じまいをした赤翼亭の扉を開けてなかに入ります。


 中では、ソフィアさんとアレンさんが仲睦まじく閉店の作業と美味しそうな料理を作っています。


 私の大好きな甘辛いタレや野菜の煮込まれた幸せな匂いが店内に充満しています。御二人の愛をひしひしと感じます。


 「あっ、アリス様お帰りなさい。お話聞きました…………私の為にあんな危険なことを…………でも、本当にありがとうございます。」


 ソフィアさんが私に気が付きお声をかけてくださいます。アレンさんも掃除をやめて声をかけてくださいます。


 「神官様本当にありがとうございます」


 私に駆け寄り手を取って椅子に座らせてくれます。一旦手を止めて私の近くにお座りになられたので私も御二人にお話をします。


 「お父様の昏睡はソフィアさんを狙うあの方の嫌がらせでしたので、先にあちらを解決しました」


 ソフィアさんは驚いていらっしゃいますが、アレンさんは理解されているようです。


 「これでお父様を癒す段階になりました。あなた方からの愛のこもったお料理を対価としていただいてよろしいですか」


 微笑みながらお伝えしますと、御二人は顔を見合わせた後、是非! と言うと厨房に入り調理をお始めになります。


 テキパキと協力してお作りになる姿は御二人の愛を感じます。昨夜、アレンさんをお帰しして本当に良かった。


 昨日の私では、甘えてしまって御二人の仲を割いてしまいかねませんでしたから。愛の神様

のお教えを守って良かったです。


 頬杖を付きながら、年上なのにまるで弟の様に懐いてきたアーリお得意の『盗賊七つ道具』の歌を口ずさみます。


 覚えやすいメロディーにのせてちょっと間の抜けた盗賊が七つ道具を使って盗みに入るというストーリー。


 「はりがねいれて♪カチャリのはずが〜ガッチャンコン♪」


 結局、全部失敗して俺には盗みは向かないなと言って冒険者になるという私お気に入りの歌です。


 「やっぱり〜オレは〜たびに〜でる〜♪」


 ちょうど終わる頃アレンさんがサラダを持ってきてくれます。


 「なんだか楽しい歌ですね。あっ、これお芋と豚肉のテリマヨサラダです」


 久しぶりに会えると思ったら歌っちゃいましたね。ちょっと恥ずかしいですが、それより目の前のサラダから目が離せません。


 みずみずしい緑鮮やかな葉野菜の上にお芋と豚肉にテリマヨソースを絡めたものがのっています。


 もう見ただけで優勝ですよ。アレンさんが置いてくださったのを確認してすぐにフォークを持ち、いただきますと挨拶してお口にお招きします。


 お口に入ったお芋さんはホクホク、豚肉は噛みしめると油がジュワ~、そしてシャキシャキの葉野菜。


 なんですか? このテリマヨの味わい深さが完璧にマッチしたサラダは、もう手が止まりませんわ〜。


 「ふわ~」


 空の皿の前で思わず声が出てしまいます。恐らくですが、わたくしの顔緩んでかなりだらしないと思います。自覚はしますがやめられません。


 「アリス様、次はお魚です。チーズがお熱いので気をつけて下さい」


 お皿には薄ピンクのお魚の切り身にマヨソースを絡めて軽く焦げ目がついている所にトロトロに溶かしたチーズがかけてあります。


 なっ、なんですか? 見ただけで美味しいのですけど。我慢できず熱々のお魚さんを切り分けて、ふーふーして口に運びます。


 なっ、ここは内陸ですので塩辛いお魚さんが多く、このお魚も塩辛いはずですが、テリマヨソースでまろやかさと旨味が跳ね上がっています。


 その上、コクがあるチーズの味…………無敵。敵無しの味にもう屈服です。


 流れから次はメインが来ますわよね…………ここまで私好みのテリマヨにダウン寸前です。


 次のお料理……………私どうなってしまうのかしら……………


 はぁ~、淫らなわたくしを愛の神様は許してくださいますわよね。



 


 


 


 


 


 

 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ