月に願いを その後
季雪目線です。
私と千夜と拓磨が再び出会った後、私は千夜の家から近い高校に転入しました。その高校は拓磨が担任でした。拓磨は、無事試験に合格していたそうです。でもびっくりしました。拓磨が私の担任ですよ?元従兄弟の!おもわず、笑ってしまいました。それにたいして拓磨は、
「うるせーな。いいだろ、別に。俺は今でも都子、季雪が好きなんだから。これでも、嬉しいんだよ。」
私は顔を赤くしてしまいました。
この照れはありですか?にやけてしまいます。
「でも、私と拓磨は生徒と先生です。恋愛はできませんよ。」
「いーだろ。別に。10年待ったんだ。」
「それは、そうですが。恥ずかしいです。」
と言いながらも、付き合い始めました。
バレないように努力しないといけませんね。
今でも、拓磨は私に「拓磨せんせー!」と言われると顔は、ポーカーフェイスですが、耳は真っ赤です。可愛いです。
まあ、それは置いといて、次は千夜です。
私は今千夜の家から高校に通わせていただいています。毎日千夜と一緒なので嬉しいです。
それにたいして私の今の親は「好きにしなさい」ということです。
私を引き取っている千夜は、なぜか毎日抱きついては、なでなでしてくるのです。子供扱いでときどき私は千夜に元お姉ちゃんとして、注意します。
ですが、
「いいじゃん。季雪、私は季雪が大ー好きなんだから!わぁー!怒った顔も可愛い!」
その後はまぁ、聞かないでください。
私はこの前千夜の計らいで、元両親に会いに行ってきました。正確に言うと、元養父と養母ですが。私のためにその、お父さんとお母さんは、血も繋がってない私のために泣いてくれました。
お父さんとお母さんは「季雪は、私達の子供だよ。血は繋がってなくとも、家族だ。」と言ってくれました。
最初は生まれ変わりなんて信じないと思ってたのに。真っ直ぐに話を聞いて信じてくれました。とても、とても、嬉しかったです。
こんなふうに、私も千夜も拓磨も他の人達も元気です。
私…都子を殺した松山さんは、ちゃんと罪を償って、私のところに誤ってきてくれました。松山さんも、天?で今までのことをみていたそうです。松山さんが来た時は、千夜も拓磨も警戒してましたが、最後には松山さんに生け贄にしたこと謝っていました。前世の私はわずか7歳で亡くなり、12歳の時蘇り消えましたが、今私…「季雪」はもう16年生きています。千夜がいて、拓磨がいて、家族がいて。私はとても幸せです。