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97.メイド服が出来上がった!?

 エルが王都に行ってから四日経ちました。エルは順調に王都でしなくてはいけない事を終え、明日王都を発つそうです! やったね!

 そしてメイド服を頼んでから二日。騎士服と同じようにもう出来上がったとの報告が来ました。早っ!

 午前中に連絡が来て、午後には謁見室にいます。

 急ぎじゃなければ急な面会はしないはずでは? ……ダナ曰く急ぎの要件だそうです。そうですか。薬草の勉強位しかやる事がなかったので別にいいんですけども。


 そして現れたクラール工房のご夫婦。やっぱり顔色が悪い。なのに奥さんはやりきった! という満足げな顔だ。そしてまたも増殖している衣装。ダナのを一着だけ試しに頼んだはずなのに何故増殖している!?


「ミルシュカから平均的な体型で衣装を作った事を聞きまして、作ってみました!」


 どうでしょう!? と奥さんの圧がすごい。おおう……やる気満々です。お試しでダナの分だけと思っていたから平均的なサイズで作ってとは言わなかったんだけど、ミルシュカとさらに情報共有したんだね。いちいち言わなくていいのは楽なので助かるけど。


「では、ダナ。ダナと同じような背恰好の侍女と着替えてきてちょうだい」

「かしこまりました」


 綺麗な笑顔でダナは衣装を受け取り見事な早歩きであっという間にいなくなりました。


「作ってみてどうでしたか?」

「はい、うちの工房の若い子達にも好評でした。同じデザインで自分のを作りたいという子もいて」

「女性が働いているんですか?」

「はい。どうしても暮らしていくのに私達は男衆の収入だけでは厳しいので」

「いいと思いますよ。生活の為というのもあるのかもしれませんが、働きたい! と思っているのであれば女性でもどんどん仕事をしていってほしいと私は思います」


 奥さんのベンテさん? は目を輝かせ、旦那さんのヤンさんは苦虫を潰したような顔をした。

 

「お嬢様……それじゃあますます女の方が強くなってい……いて!」


 ばし! とベンテさんが旦那の背中を叩いていた。ははは……やっぱ日常では女性の方が強いんだ?


「でも小さい子がいらっしゃるお母さんは働くのが難しいのでは?」

「そうなんですよね……どうしても子供に手がかかりますから」


 あ、醤油蔵とかソーセージ工場で保育園付きにしたら若いお母さん達に働いてもらえるかも!? いい事聞いちゃった! 絶対いいよね! 保育士さんを探さなきゃないけども。エルが帰ってきたらソーセージ工場と醤油蔵の建設の案を詰めないとね!


 そういえば徐々に騎士達の服がね、黒いの着ている騎士が増えてきているんですよ。何故か。おかしいな? どこか動きづらいとか直して欲しい所があったら改良って言っていたはずなのに、もう何人か着ているんだよね。どーゆーことでしょうね? いや、ホントにカッコいいんだけど。着ている人達も誇らしげにしているんだけど。


 黒への忌避感どこ行った? 行方不明になっちゃったんじゃない? 

 それに街の人達もノアを見てもなんか誰も突っ込んでこないんだけどどうして? アニタお婆さんも今いるクラール工房夫婦も何も言ってこない。なんで? というか皆微笑ましい目でノアの事は見てるけど。なんで!?


「お嬢様……」


 楚々とダナとお仲間侍女ズが着替えて登場してきた。


「か、かわっ…………」


 私の後ろに控えている護衛騎士が声を漏らして、はっと途中で止めた。うん。可愛いよね。分かる。

 こちらも四着作ってきたらしいけど、騎士服に対抗してだろうか? 別に対抗する必要はないのだが。


「お嬢様、いかがでしょうか?」


 ダナが裾を持ってひらりと一回転する。


「文句なし! 可愛い! 素敵!」

「ですよねー!」


 キャーー! と侍女達の黄色い声。

 そりゃねぇー、今までのババ臭い侍女服に比べたら雲泥の差ですよ! オバサンくさかったのが一気に垢ぬけた感じです。マジ可愛い。ちゃっかり髪型まで変えてきているのがあざといよね! さすが女子!


「皆着てみてどう?」

「素敵です! こんなに可愛らしい侍女のお仕着せを着させていただくなんて!」

「黒だけど?」

「あの、黒だと、その、……細く見えるんです」

「あ、そうね。黒は締まって見える色だから」


 さすが女性。やっぱそこ気になるよね! 白のエプロンのふりふりもいいよね。可愛いよ。


「お嬢様、リボンに変えてきますね」


 ダナがそう言って四人でまた出ていく。お着換えが楽しいんだね。四人の足取りがうっきうきだよ。確かに可愛い服着たらテンション上がるけど。

 そしてすぐにエプロンを外して胸元と腰にリボンを付けて四人が来た。色がそれぞれ違ったり、リボンが細いリボンだったり、ふわっとした生地のリボンだったりと個性がある。

 ……一体いつの間に希望を出していたんだろうね? 私知らないけども?


「うん。いいんじゃないかな?」

「はい!」


 四人が綺麗な笑顔を見せていた。笑顔で働けるのいいよね!


 私の護衛騎士四人が頭をくっつけてぼそぼそ何かを言っている。誰それが可愛いだの、いや、誰それの方が美人だの言ってるよ。はいはい。


 騎士と侍女で人気投票するか? ツィブルカ館人気投票騎士第一位と侍女第一位には景品何がいい?

 ……いや、しないけどな!


 

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