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96.薬師のお婆さんが来てくれました。

感想お返事とか書けてなくてすみません。

ちょっと時間が取れなくて(>_<)

とりあえず投稿は予約してあるので続けられますが、

その他については時間に余裕がある時になると思います。

申し訳ございません。

いつもありがとうございます(*´ω`*)

 午後から来る予定の薬師さんは謁見室ではなくサロンで会いたいと私が駄々こねまして。騎士達もダナも付くのでいいでしょう、とテオドルから許可が出ました。

 だって! 本とか持ってきて! って頼んだのに謁見室じゃ! 教えてもらうとか無理だもん!

 薬師の方が来てくれたら案内しますので、と昼食を食べた後サロンで待機。

 わくわくするよね! 本当は薬師の家に行きたかった……。魔女の家みたいな怪しい感じの家なのかな? 薬草とかいっぱいぶら下がっていたりするのかな? ちょっと憧れる。


 そんな事を妄想していたら窓から外を見ていたダナがいらっしゃったようです、と伝えてくれたので背筋を伸ばしてしゃんとしときます。

 現れたのはお婆ちゃんでした。皺皺でマジで魔女って感じっぽいよ! でも着ている服は黒じゃなかったけどね。そこは黒を着て欲しかった。残念。


「無理を言って来ていただいてありがとうございます」

「いえ……あの、お嬢様が薬師のお勉強をなさりたいと聞いたのですが……?」

「はい!」


 かなり不審そうな顔をしている。あー……考えてみれば私子供だったわー。最近子供扱いされてなかったからちょっと忘れてたけど。


「こちらにどうぞおかけになって」

「……じゃあ失礼してかけさせていただきます。それと薬草の本が読みたいとお聞きしたので一応持って参りましたが」

「ありがとうございます!!!」


 お婆さんがダナに本を渡して、ダナから受け取る。こういう所が貴族めんどいなーと思うけれど仕方がない。


「その本はどうぞお嬢様に差し上げますので」

「え?」


 ぱらぱらと本を眺めていたらお婆さんが苦笑しながらそう言った。


「薬師というのは弟子入りして師匠の薬草の知識を受け継いでいくものです。私は旦那と二人で薬師をしておりましたが、すでに旦那は亡くなり、弟子もおらずこのまま朽ち果てるばかりでしたので」


「ええーーー! そんな……誰かお弟子さんになりたい人いなかったんですか!?」

「旦那が偏屈ジジイだったものでね。何人か弟子入りしてきたがいつの間にかいなくなっていたね」


 あらら……。でもそうしたらツィブルカ領都の薬師がいなくなっちゃうんじゃない? いいのか? ダメじゃない? 私が教わったとしても薬師として働く予定はないしな……。なにしろ領主代行な事をしなきゃいけなくなるだろうし。うーん……。孤児院の子で誰かお勉強したい子いないかな? ま、いいやそれは後で。


「あ、挨拶もしてませんでした! リーディア・ブラダエナ・ツィブルカです。リーディアと呼んでください」

「わざわざどうも。私はアニタ・シャンドル。アニタばーさんとでも呼んどくれ」


 アニタお婆さんはそう言ってくすりと笑った。優しそうな笑顔にいい人そうでよかったと安堵した。偏屈お爺さんの方だったら女なのに勉強だなんて何言ってやがる、とかなっちゃったかもね。

 

「お薬はどんなお薬がありますか? どうやって作りますか? 回復薬とか魔力回復薬って何故あんなに、毒みたいな味なんですか!?」


 もう、聞きたい事がいっぱいなんですよ!


「え、ちょ……あの、お嬢様が、本当に薬師の勉強をしたいんで?」

「勿論です! 私がしたいのは回復薬の味を改良する事ですから!」


 ふんすと鼻息を荒くするとアニタお婆さんが笑いだした。え? 笑われる事?


「いや、冷やかしかと思っていたもので。失礼致しました。薬は腹痛に効く薬や喉が痛い時、頭が痛い時、などの薬がよく売れます。どうやって、はそれぞれ方法があります。煮だして作る時もあれば、擂り潰したりもします。混ぜる時間によって味が変わったり効能が弱くなったりと気を張る作業です。回復薬と魔力回復薬は……」


 くくくとお婆さんが笑った。


「リーディア様は飲んだ事があるんですね?」

「はい。死にそうなくらいの大怪我をしていたので。飲ませてもらった時毒を飲ませられたのかと思いました。魔力回復薬は回復薬よりも少しだけましでしたが。それでも苦すぎでした!」


「回復薬や魔力回復薬は魔力を込めながら混ぜるんです。するとどうしても苦くなるんですよ。何故か」

「えー……改良出来ないんですか?」

「改良? 誰も改良しようと思わなかったんじゃないかねぇ? 私もそういうモノだと思っていたから。まさか改良したいなんて……」


 何が楽しいのかくっくと笑っている。いや、なんで改良しようと思わないのか、その方が私的には不思議なのだが?


「道具とかは何が必要ですか? 私自由に外にちょっと出歩けない状態なので」

「私が通いで教えに来ましょう」

 

 やったー! お師匠様ですね! 魔法の師匠はエルで、薬師のお師匠はアニタお婆さんです!


「それで!? お師匠様、道具は何がいりますか? どこで買えますか!?」


 魔女鍋でぐーるぐーるとか、すり鉢でごーりごーりとかしたいよね!


「お、お師匠様!?」

「え? だって私の薬師のお師匠様ですよね?」

「いや、その呼び方はちょっと、……アニタばーさんでいいですから」


 えー……そう? 

 とりあえずお師匠様曰く、まずは薬草を覚える事が一番だそうで。今日貰った本を見て覚えるようにと言われて今日は終了でした。

 


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