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80.ソーセージ作りです。前編

 やってきました、厨房です! エルとダナがついてくるのはいつもの事ですが、まだお仕事がないハヴェルも一緒です。厨房に行くんですか!? って目を白黒してたけど。


「いらっしゃいませ」


 厨房の料理人と一緒に燻製工房の店主もすでに来てました。


「今日はよろしくお願いしますね。……あ、お名前聞いてなかったでしたね。奥さんのゾラさんはお聞きしましたが」

「あ、ヴィート、と申します」


 おろおろしているのは落ち着かないのか。お貴族様のお屋敷にお呼ばれだもんね……うん。ごめんねー。でも遠慮はしない。


「では、さっそく作っていきましょうか。デニス、昨日少し作ったので分かりますよね? ヴィートにタネの作り方を教えてやってください。あ、ヴィート燻製チップは持ってきてくれました?」

「はい」


 デニスが肉を細かく切って、と説明しているがヴィートは目が点になっている。ひき肉という観念がなかったみたいだからねぇ……なんでこの国何百年も歴史があるみたいなのにこんなに料理が発展していないんだろうか? 謎すぎる。

 入れるスパイスもこれがいい、とかデニスが教えている。私はスパイスの名前も分からないし。最近はデニスは本当によく研究しているのでお任せです。プロに任せた方が間違いない。

 あ、そういえばベーコンも作りたいんだよねぇ……。


「ヴィート、ヴィート達が作っている燻製肉って塩に漬けたりしてから燻製して作っているんですよね?」

「はひ、……そうです」


 ふむ……臭いのは野性味あふれているからか? それならやっぱり臭み取りの過程を加えればどうにかなるのかなぁ?

 後で頼もうーっと。


 タネはある程度料理人達が作ってくれていたのでヴィートに教える分を終え、いざ! 私は浄化滅菌箱を出した。あとエルにもらったジャーバの袋! 袋の絞り口がなくて鍛冶屋さんに頼んで作ってもらいました。忘れてたので急遽! 無理言っちゃいましたけども。あ、泡だて器がもうそろそろ出来上がる、という事も聞きました。やったね! これで泡立てが楽になるね! 本当はハンドミキサーがあれば一番いいんだけどねー!


「こ、これは何です?」

「これはソーセージを作る為の箱です。こっちがジャーバの素材で作った絞り器です」


 浄化滅菌箱はやばいシロモノなので、エルが盗まれないようにしなきゃいけない、という事で箱に鍵を付けて、その鍵に盗難防止用の魔法陣をつけたという、一体いくらになるか分からない超高級な魔法具です。

 エルに言われたんだけど現状、浄化滅菌の付与は私しかつけられないみたいだし。そんな事言ったらヴィート多分気絶しちゃうよね!


「この箱の中に作ったタネ、それとオフツェの腸、絞り器を入れます。そして一〇数える位待ちます」


 本当は蓋を閉めただけでOKなんだけど、一応ね。


「見た目は何も変わりませんが、この作業は絶対に欠かさずやってください。厳命です。これをしないとお腹が痛くなったり、下したり病気になったりしますから。石鹸で手洗いを厳命するのと同じ事です。デニス分かりますよね? ヴィートに説明してください」


 デニスがこくり、と頷いた。

 そう、ハンバーグを作った時に料理人の綺麗な手で捏ねたタネと手を洗っていないダナが捏ねたタネの差が次の日顕著に現れたのですよ。ダナが捏ねた方はもう見るからにダメでしょって状態になっちゃったわけで。ダナは私は汚いんですかっ! って涙目になっちゃったんだけど。ダナにお願いしたのは間違ってたね! ホントごめん! 料理人達はその差が腹痛や吐き気、下痢の症状を引き起こす元になるのだ、と目で見て納得し、それからかなり綺麗好きになっているらしい。


 あ、ジャーバの素材で手袋作れるんじゃない? ……また余計な事考えちゃった。


 デニスの説明にヴィートは顔色を青くさせながらこくこくと頷いた。自分が作ったもので病気に罹ってほしくはないもんねぇ。徹底してください。


「そうしたらタネをオフツェの腸に入れていきます。絞り器にタネを入れて、にゅるっと入れていってください」


 と言ったものの悪戦苦闘! 腸が長いので! ジャーバの絞り器は二個用意してデニスとヴィートで詰め始めたんですがなかなかうまくいかず、皆でどうやったらスムーズに詰めることが出来るか悩んでました。私もそこまで知らぬのです。中途半端でごめんなさい。

 結局絞り器に腸をたごませながらはめていって、適当な長さで切り端を縛って詰めていきました。


 そして料理人達が交代しながら出来たんですが、腸は残っているけどタネがなくなったよ! 結構出来たとは思うんだけど、でもうちの人数分出来ているのか!? エルだけでも結構食べるのに! ま、いっか……なくなったらそれはそれで仕方がないもんね。


「では、途中途中でこう、食べやすい大きさの所で捻じってください。」


 捻るとソーセージになってきたー! あ、大きいからフランクフルトか? うわーすごいなー! あとはこれを燻製すればいいんだよね!?

 大丈夫かなー? 作り方詳しくなさそうだからこんなの作った事ないよね? 元の私。記憶が曖昧すぎるから不安があるよね……。


 

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