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74/302

74.神官にバレたーーー!!!

「おはよー、ノア」

「おはよー、ディア」


 朝起きて私の顔のすぐそばで寝ていたノアと挨拶する。ノアが可愛い。


「お嬢様、ノア様、おはようございます」


 私が目覚めたのを察知したのかすぐにダナがやってきた。ダナは何故かノアまで様付けだ。眷属様なので間違ってはいないんだろうけど。

 くわっとノアが体を伸びしながら欠伸をしているのが可愛くて、ほわわわってなってたらダナもなってた。

 うん。可愛いよね!

 着替えをしてもらって、髪を結ってもらって少ししたら食堂へ。


「エル、おはよー」

「おう、おはよう」


 ノアと一緒に声を揃えてエルに挨拶するとエルが返してくれる。ノアを私の隣の椅子に座らせて、でも食事の時はノアは小さすぎるのでテーブルの上に乗せちゃう。神様の眷属に床で食事とか無理だもん。

 今日はガレットをお願いしたのだ。そば粉、うちにもあったらしい。蕎麦団子作れるかなー? たれはどうしたらいいだろうね? 小豆ないし。大豆できなこって言ってもここのダイズは枝豆だし。あ、枝豆でずんだを作れるか? でも蕎麦団子にずんだは違うような気もするけど、小豆がないし、醤油がないからみたらしも出来ないし。ずんだにしてみようか。今日のおやつ決定かな!


 あとはソーセージのタネを試しに作ってみて、なんちゃってソーセージでスープとか? メインは……そういえば牛の魔獣をエルが狩ってきたって言ってたからステーキでもいっか!

 あれ? そういえば討伐料とかって払わなきゃないんじゃないのかな?


「エル、昨日狩ってきてくれた分って……」

「出来た料理をくれるならそれでいい」


 あー分かります! バッグに詰めたいもんね! 時間停止付きだしね! 是非活用してください!


「おはようございます。お嬢様。ダイズ農家と騎士隊服の打ち合わせですが、明日の午前でもよろしいでしょうか?」


 テオドルがすっと寄ってきて明日の予定を告げた。私は勿論頷く。大豆がないと醤油が作れないからね! 軍服のデザインも考えなくては! 夜に考えよっかなー。


 午前はエルや料理人と一緒に解体作業。

 そしてすっごいびっくりしたんだけど、魔獣デカかった! 羊も大きくて! ソーセージというかフランクフルトになるわ! あ、浄化滅菌箱に試しに入れてみたら綺麗になりました! よかった! 今日作れなくもないんだけど、一応燻製工房の主人が来るまで我慢かな。

 あとは牛も魔獣もね。大きかった……かなり。豚の魔獣も。三倍、四倍以上? いやもっとだな……とにかく大きかったんだけど、あれをエルが一人で狩ってくるってどうやって? すごい……。

 解体でも活躍してたよ! 剣でスパスパ切っていくんだもん。エルが有能すぎる……。


 午後は厨房へ。おやつに蕎麦団子を作って、ステーキとソーセージのタネで長細い形にして蒸してもどきのソーセージにしてシチューにしてみたよ。

 小麦粉とバターを炒めてとろりとしたスープになったのを見てデニスがまた固まってた。野菜もごろごろにしてもらっていい感じになったと思う。

 小麦粉とバターを炒めてシチュー作れるならグラタンもいけるし! そのレシピも教えてきたのでどこかで出してくれるはず。楽しみだね。

 あ、お昼はパンプディングでした。私的にはスイーツって感じなんだけどね。軽食だからいっかな! ダナはまた泣いて喜ぶだろうけどね!


 エルは色々料理をもらってせっせとバッグに溜め込んでいるらしい。まだだけど王都に行く用事もあるからね。……でもいなくなるのが本当に寂しいな……それでもノアが一緒にいてくれるようになったから少しはましかもしれないけど。

 

 そして今日もエルとノアも一緒に簡易神殿へ。ノアもやっぱり女神様にお供えしないとーって言っていた。ですよね! 仕方ない。今日も神官さんがいないといいなーと思ったんだけど、いたわー。


「こんにちは、初めまして、リーディア・ブラダエナ・ツィブルカです」

「こちらこそ初めまして。ツィブルカの神官をやっていますベンヤミーン・アダーミクと…………」


 ん? どうしたのかな? 神官さんが固まって動かなくなったんだけど? 料理を持ってくれているエルと顔を合わせた。はてな? と二人で首を傾げる。ノアは呑気に私の肩の上でくわーーーっと欠伸をしていました。

 すると突然神官さんががばっと膝をついた。


「まさかリーディア様が聖女様だったとは!」


 え? やっば! ちょ、エル! バレてるんですけども!!! 焦ってエルの顔を見上げるとエルが厳しい顔つきになった。


「ディア、これをヴェンドラ様に」


 え? いいの? と思いつつもエルから料理を手渡されて私は膝をつく神官さんの脇を通り祭壇に近づくと料理をそっと置いた。

 とたんに消える料理。ほんっと女神様……待ちきれないのか?


「あ、……」


 頭を上げた神官さんは料理が一瞬でなくなった所を見て唖然。


「リーディア様……記憶持ちで聖女で眷属の主で……って……」

「ちょっとぉおおお! なんで!? エルー! 全部バレてるーー!」

「落ち着け」


 無理だよーーー!

 神殿の中にはエルと二人だけで入ってきて、護衛騎士とダナは外で待っていたのだが私が騒いでいたのでどうしましたか!? と慌てて入ってきた。

 問題ない、外で待機だ! とエルが告げると出ていったのでちょっとほっとしたけれど。皆に聞かれたらまずいって!



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[一言] oh……そっこーばれた
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