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64.ズルバッグを作ろう。前編

 今日の夜ご飯のメニューは唐揚げにパスタ、スープはお任せで。デザートはプリン。明日の朝はチーズトーストにあとはお任せ。お昼はペペロンチーノをお願いしたよ。夜はとんかつ。とんかつは作り方を教えてきたので、難しくないし大丈夫でしょう。

 プリンは作ってあったし早めに厨房を出たので、エルと一緒に簡易神殿に行ってみたら神官はいなくて、そっと持ってきたお供えの料理を女神様の像の前にある祭壇に置いたら一瞬でなくなったんだよね。

 エルが呆然としてたよ。神官いなくてマジでよかったわ。


 簡易神殿は館の東側の離れのような所にひっそりと建っていた。祭壇も小さいし本当に簡易神殿という感じ。神官は一人常駐で神殿と別にプレハブ小屋みたいな建物があってそこにいるらしい。

 領主館の敷地内にあるけど、所属は神殿なのでうちとはあまり行き来はしてないらしい。

 ……そんなものなんですかね?


 そんなわけでとりあえず女神様の要求を終えたので安心して館に戻り、エルとサロンに来た。

 私のポーチをズルポーチにするのだ! エルも新しく買ったバッグにもつけなきゃないしね。何つけようかなー!

 やっぱりアイテムボックスといったら無限収納、時間停止だよね! 絶対便利だし! あとエルがつけて欲しいと言ってたのは浄化。でも浄化ってなんか違うような? 浄化よりも清潔とかそういう方がいいような気がするんだけど、どうかな?


「ん? 何するの?」


 サロンに着いて椅子に座り、仕事を終えたダナが戻ってきたのでお茶を入れてくれたのだが、エルが魔法陣と魔石を取り出した。


「音の遮断結界を張る」

「え?」


 そんな便利なのあるんだ? というかなんで? と思ったらエルにじろりと睨まれた。


「またありえない事しそうだから一応予防で」


 ありえない事……。何がありえない事なのか私にはさっぱり分からないんだよね。なんて思っているうちにエルがぱっと魔法陣と魔石を放ると私とエルの二人分の頭の上で魔法陣が大きくなり光って消えた。


「これで会話は聞こえなくなる」

「すごいねぇ……」


 エルって自由自在に魔法? 魔法陣? 使ってるよね。


「さて」


 エルがまた真ん中に文字が書き込まれていない魔法陣を取り出したのだが、今までのよりも大きい。今までは手のひらサイズとか手を広げた位とかだったのに、その四倍位はある大きさの魔法陣だ。それを二枚。私の分とエルのバッグの分だね。

 インクと羽ペンも出して並べる。


「エルは浄化? を付けたいって言ってたけど浄化じゃなくて清潔とかじゃない?」

「ん? 何が違う?」

「んー……浄化というと呪いとか毒とか? そういうのを綺麗にするっていう感じで、清潔だとお洗濯後、みたいな感じ?」


 ふむ、とエルが考える。


「いや、やっぱり浄化も欲しい。毒を消せる効果があるならありがたい」


 うえっ……そんな毒とか日常的にあるの? 怖いわ……。


「了解。浄化と清潔ね」


 そういえば装備とか衣類とか破れたり壊れたりしないのかな? するよね? 自動修復とかあったらどうかなー? 自己再生? どっちがいいだろ? というかそういうの付けられるのだろうか? なんか自己再生だとなんとなく変な事起きそうな感じがするから自動修復かな。そしたら壊れた所を直すって事になるよね?


 無限収納、時間停止、浄化、清潔、自動修復、……で、定着っと。こんなものでいっかな?


「エルの今使ってるバッグの容量ってどれ位?」

「うーん……ここの屋敷の、庭を含めた範囲位か?」


 おおう……まぁうまくいけば今度は無限収納になるからもっと増えるね。しかしどこに仕舞ってあるんだろうね? 異次元か?


「あ、あと使う人の指定だ。魔石に魔力を込めた者しか使えないようにした方がいい」

「なるほど」


 使用者指定、でいいのかな? それにしても容量そんなに大きくて中身って把握できるの?


「何が入ってるとかって自分で分かるものなの?」

「…………忘れている物もある」


 ふいとエルが視線を外す。なるほど。忘れて放置されっぱなしの物もあるのか。それならアイテム一覧とかって付けられないかなー? でもどうやって見られるようになるかが分からないね。一応付けてみる? 付ける事が出来なかったら魔法陣が光らないんだよね? 無限収納だと絶対忘れちゃう事ありそうだもん。

 よし、とペンを持って文字を書き込んでいくが魔力がずずっと吸われていく。おおう……減ってくー。


「なっ! ディア! 魔力が大きく減っていってるぞ!」

「そうだねー。でも大丈夫だよー」


 まだ余裕はある。


「というか、範囲指定とかは!? どれ位の大きさでとか書き込まないと」

「書いてあるよ。大丈夫」

 

 もしかして無限収納って言ったらエルからまたお小言飛んできちゃう? でもエルならきっと頭を抱えながら許容してくれるはずだ。自分の物になるもんね!


「出来た。私の分も書いていい?」

「いいが……魔力もつか?」

「大丈夫」


 いや、書くのは大丈夫だけど魔石に込める分は大丈夫か? ま、いいや。

 自分の分にもエルのと同じ言葉を書いていく。そして同じように魔力が減っていく。大体半分位になったかなー?


 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 初めまして。毎日更新を楽しみに読ませて頂いております!! 最初からお話のテンポも良いので読みやすく、主人公が親しみ易いキャラなのも好感です◎ 途中ずっと高カロリーなご飯作りに嵌ってて大丈…
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