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この世にいるものいらないもの  作者: セキセキヤ
6/10

Restart


仕方ない。安楽がいなくても僕は一人で何とかしてみせる。


紙は見たが最初のやつと相違なかった。とても端正な字でさらさらと書かれていた。



その1 解答はこの下にある欄に名前を記入すること。


その2 解答の不正解、または無解答は死を意味する


その3 制限時間は1時間とする


その4 暴力行為は、死を意味する


その5 解答の書き直しはできない。自分以外の人が自分の解答を書くことは、死を意味する


ヒント:犯人は男


解答欄


---------




そのためにはまずこの問題を解かなければいけない。

答えはわかるが、できるなら他の人たちを落として行ったほうが得策なのかもしれない。


でも感情とは裏腹に行動は意外にも早く出た。


「生き残りたい人は聞いてください。今回の答えは自分自身だ。だから紙には自分の名前を書いてください。細かい理由は言えない。だけどこの教室入るときの記憶はない?」


みんなの視線を感じながら続けて言った。


「そう、みんな忘れ物があったんだ。僕にもあった。けど、みんなはその忘れ物を忘れちゃった。

けどね、大丈夫。ここから抜け出せればわかるんだ。

だから今は僕に従ってくれないか?」


不思議な視線で見られたが誰も僕の意見に異論を唱える者はいなかった。


ただ皆は黙ったまま従って、自分の紙に記入し始めた。顔は無表情で本当に操られてるようだ。


そして、あの声が聞こえた。何度聞いても聞き慣れない声。僕は嫌いだ、この声は。


『えー校内放送、校内放送、ただいま1時間を経過しました。今回の問題の正解者は16名でしたーっハハハハハ 』


そして約半分の生徒が消えた。僕の言うことを聞いてくれたのが半分と捉えるのが正しい考えなのかもしれない。


けど、もし消えた人が仮にNPCだったのなら、人数調整のために消されたのではないか。と不覚にも考えてしまった。


教室内を見回す。そこには柏木もいて僕はなんだか少しだけホッとした。そして僕は勇気を出して柏木に話しかけてみることにした。


「あのさ柏木、さっき取り乱してみたいだったけど大丈夫?」


「うん。少し驚いちゃちゃだけだから、気にしないで。」


普通だった。本当に柏木と喋っているとしか思えなかった。


それよりも疑っていた自分の方が実は間違っていたのではないか、とさえ思った。


「柏木はこの教室に来るのは何回目なの?僕は、多分前にもこの状況になった覚えがあるんだ。」


「んー私はないかなぁ。だってこんな強烈な出来事一度あったら忘れないよ。

それに、こんな積極的な赤松くんを見たの初めてだよ。」


そう言って柏木は僕に微笑んだ。純粋に喜ぶべきだろう、これが本当の柏木の心の声だったのなら。


そして倒れていた山川が起き上がり、第2問目を出した。


「では落ち着いたところで次の問題行きますよ。今からあなたたち16名にしてもらうことは簡単です。まず2人1組のペアを作ってください。」


僕は柏木と目を合わせ互いにうなづきあった。


「そしてそのペアでの片方の人には

ある規則を設け、ペアの人に話しかけてください。問題はもう片方の人がその規則に気付くかどうかです。

自分の机に紙が入っている人が規則を受ける対象です。あとはその紙を参照してください。」


そう言って山川また倒れた。僕は自分の机に向かい、確認したところ新しい紙が入っていた。


その内容の字はやはり端正だった。




その1 赤松雄大の規則は天邪鬼になること。


注意と補足


1、規則を伝える行為はそのペアの死を意味する。(規則を言う。うなづくなどの行為)


2、制限時間は30分、その間何度外しても構わないが最初に当てたペア以外は死を意味する。


3 この紙は読み終わりの数秒後消えます。



僕は読み終わると紙を置き、心配にそうに僕を見つめている柏木の方へ急いだ。


最近読みたいラノベが多くて困ります。最後まで読んでくれてありがとうございました。レビューや評価、コメントも待ってます。

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