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旧友との出会い

お兄ちゃんへ

学校にいるんだけどこわいからむかえにきてくれる? 」


自室で勉強している時に妹の美優からメールが届いた。時刻は21時。夜遅かったが妹の頼みということで俺は仕方なく着替え自転車に跨った。服装は今通っている高校の制服にするか私服にするか悩んだが私服にした。


「神山、久しぶりだな、何してるんだ」


途中、中学の友達を見かけ話しかけた。名前は神山祐樹。見た目通りいつもおどおどして心配になる。また優しすぎる奴で怒ったところを見たことない。


「あ、えーと、ひ、久しぶりに中学校に行こうかなと思って」


中学校の時と全然変わっておらずおどおどしている。こんな奴が夜に中学校に行くのは不審に感じたため理由を訊いた。


「あ、え、ちょっと気になって」


「もしかして俺の妹の美優のことか」


それを聞いた瞬間、神山は目を大きく開き黙ってしまった。図星だったようだ。


「そうか……実は俺も美優からメールが来たから中学校に行こうかと」


そう言い自転車から降り神山に美優から届いたメールを見せた。神山はまた驚いた表情を見せ俺に一通のメールを見せた。


「祐樹さんへ

学校から出られなくなったから来てくれませんか? 」


神山にも美優からのメールが届いていた。きっと神山はこのメールを見て助けなきゃなきゃと思ったんだろう。


その後俺たちは近況報告をしながら学校に向かった。神山は今、私立の有名高校に通っていて来年の大学受験に向けて勉強中だというから驚きだ。対して俺は近くの公立校でのんびり過ごしている。


「あ、美優のお兄さんの佐々木 海斗さんですか? 」


学校の校門に着くと妹の友だちがいた。名前をフルネームで覚えてくれていたが俺のほうは数回しか会った記憶がなかったため下の名前が真奈香とかわいい女の子としか覚えてなかった。そのかわいさは暗くてもわかるほどだ。オーラというものが違うのだ。


「そうだよ、覚えていてくれてありがとう、真奈香だよね」


「はい、南 真奈香です、そちらの隣の方は? 」


真奈香が神山を見て尋ねてきたので俺は神山のことを紹介した。


「ところで美優からメールが届いた?」


「じゃあ、お兄さん達も?」


久しぶりにお兄さんと呼ばれくすぐったい感じがした。


「そうなんだ」


美優から届いたメールを見せながら答える。


「と、とりあえず中、入らない? 」


ここにいても何も起こらないと思った神山が提案する。少し考え俺は門を乗り越えた。


「あ、あのぉ」


真奈香は俺が乗り越えたのを見てあたふたする。神山も驚いたのか固まっている。俺はそんな二人のために大きな音を立てないように慎重に門を開ける。それでも多少錆び付いた金属が擦れ不安な音を暗闇に響かせる。


「ありがとうございます」


「ありがと」


礼を言いながら二人が恐る恐る入ってくる。


門の侵入は出来たが校舎内への侵入が出来るか不安だった。しかし昇降口の扉には鍵が掛かっておらずどうぞ入ってくださいと言っているようだった。


「入って大丈夫かな」


神山が心配がるが、入るしか先に進む道がない。俺が率先して中に入ると真奈香も神山もついてきた。



校舎内は暗く非常口の場所を知らせる薄緑色の光だけが俺たちを照らしている。これだけだとやはり心細く俺はスマホを取り出しライトをつけた。そのおかげでかなり明るくなったため足元がよく見える。


「美優のクラスって何組だっけ? 」


静かに話したが長い廊下の闇まで俺の声が響き薄気味悪い。


「3組です」


真奈香も小声だったが響く。上履きがなかったため俺たちは靴下だったため足音が響くことがないのが幸いだった。しかし神山はそれでも怖いらしくビクビクして何も発しない。

高校生にもなってと呆れていたがそんな神山がおもしろいとも感じた。


「2年3組」


スマホのライトで照らし間違っていないか確認する。どうやら間違っていないようだ。俺は隣にいる真奈香と少し距離をとっている神山も見て開けるぞ、とアイコンタクトする。

それに気づいた二人がゆっくり頷いた。

そして俺は扉に手をかけ恐る恐る右にスライドした。ガラガラと扉が開く音が廊下に響く。

そこには……


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