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『 絶望の森 』


 《エターナル・スフィア》には、【探知】という能力アビリティがあり、それを取得する事で修得できる技術スキルがあった。それを取得する事で、コンパスを兼ねる自分を中心とした球形の三次元レーダーがAR表示され、熟練度やスキルLvレベルを上げると精度や範囲など性能が上昇する。


 いくつか例を挙げると――


 有効範囲が広く、モンスターの存在を知らせる【敵感知】。

 他のプレイヤーの存在を知らせる【気配感知】。

 パーティメンバーとそれ以外を区別する【敵味方識別】

 有効範囲は狭いが、モンスターの【擬態】やプレイヤーの【隠蔽ハイディング】を無効化する【心眼】。

 

 ――など、これらを組み合わせると、それそれが色違いの光点でレーダーに表示されるようになる。


 ムサシは、能力【探知】を取得し、技術【心眼】を修得した。


 それは、ゲーム攻略のためではなく、ただ単純に憧れたから。剣道に限らず、武に携わる者で心眼の開眼を望まない者がいようか? ――いや、いないッ!! それに何より、《エターナル・スフィア》では脳力を鍛える事ができる。ひょとしてゲーム内で【心眼】を修得し使いこなせるようになったら現実世界でも……などと考えての事だったが、やはり現実はそんなに甘くはなかった。


 それ故に、【探知】の熟練度を100%に、【心眼】のスキルLvをⅩまで上げたのは、『修得してしまった以上、中途半端は気に入らない』というだけの理由だった。


 それが、転生かトリップかは定かでないが、この異世界のムサシは期せずしてその思惑通り、10代の身空で古の武の達人が長き修行の果てに至った境地に立っている。視界に三次元レーダーはAR表示されていない。だが、分かるのだ。


「サラダポダルサだ。迂回するぞ」


 ムサシは、スッ、と手を上げて後続の4人に危険を知らせ、小声で指示する。4人はこれまで通りそれを疑う事なく従った。


 現在は、ファティマの隠れ里を出発してから三日目の朝。一行は拍子抜けするほど順調に絶望の森の道なき道を進んでいる。それは、ムサシがいち早くモンスターの存在を感知して戦闘を回避するからであり、ムサシは言うに及ばず、元自警団員の4人も狩りで森歩きに慣れているからだ。


 それにもう一つ理由を挙げるとすれば、やはりムサシの存在が大きい。絶望の森には小型から大型まで多種多様なモンスターがひしめき合っていて一瞬の油断も許されない。しかし、生物としての格の違いを察するのか、野営していても襲撃はなく、進むには戦闘が避けられないという状況でムサシが〔名刀・ノサダ〕の柄に右手をかけると、中型以下のモンスターなら、ザザザザザザァ……、と潮が引くように逃げて行くのだ。


 そんな一行にとって唯一の脅威と言っても過言ではないのが、ファティマの隠れ里周辺では見かけなかったモンスター。《エターナル・スフィア》ではその名を冠する森に生息していた、樹皮に擬態し獲物が近付くまで絶対に動かない巨大百足――サラダポダルサだ。


 『サラダポダルサ』は、ダメージを受けると高確率で麻痺と毒に侵され、斬りつければ猛毒の体液が飛び散り、対策を講じずにドロップした素材アイテムを手にすれば疫病に感染するという厄介極まりない体長およそ2メートルのモンスター。樹木に張り付いて巧妙に擬態し、獲物が付近を通った瞬間、皮がめくれるように仰け反り頭上から襲い掛かってくる。


 《エターナル・スフィア》のサラダポダルサの森には、全ての木々に張り付いているのではないかと思えるほど大量に生息していた。だからこそ常に警戒していれば良いだけの話だったのだが、多種多様なモンスターが生息する絶望の森ではそれほど数は多くなく、他のモンスターに意識が向き忘れかけた頃になって出現するから性質たちが悪い。【心眼】によって周囲の状況を悟るムサシがいればこそ事なきを得ているが、常人の域を出ない4人だけだったなら、おそらく早々にサラダポダルサの餌食になっていた事だろう。


 今、目の前でオークに引きずられて行く冒険者らしき男のように。


「ムサシ、どう思う?」


 5人並んで倒木の陰に隠れ様子を窺っていると、左手で硬く鋭く細い木製の投槍を三本まとめて携えているノートンがそう訊いてきた。


「サラダポダルサのご相伴に預かろう、って事だろうな」


 引きずられている男は、武装から見て中堅どころの冒険者だろう。両手両足と胸に金属で補強された硬革鎧を装備している。腹部にあいた大きな穴は、サラダポダルサが麻痺して動けなくなった男の内臓を貪り食った跡だろう。


「そうじゃない。あのオークの装備だ」


 『オーク』とは、豚を醜く歪めたような頭部を持つ人型モンスター。体長は人間とほぼ同程度だが全体的に肉厚。基本的には知能が低いパワーファイターだが、単体だと臆病でも数が増すほど獰猛になり、統率するリーダーが存在する場合は、後衛や弱者から各個撃破を狙うなど戦術的な行動も見せる。


 話題のオークは、左手で男の死体の襟首を掴んで引きずり、右手には見事な装飾が施された長柄の斧槍ハルバードを携え、凶悪な牙を備えた醜悪な豚面のモンスターには不相応な見栄えのよい胸部鎧ブレストプレートを装備している。斧槍は今引きずっている男から奪ったのかもしれない。なら、あの胸部鎧は?


「後をつけてみようぜ」

「巣穴にあぁやって森で命を落とした冒険者達の持ち物を貯め込んでるかも」

「豚にはもったいない」


 弓使いのウェルズが言うと、槍使いのグラッツと弓使いのコーザも頷いた。


「予定通りなら、今日の昼過ぎには森を抜ける。それはつまり、人里が近いという事だ。やるやらないは別にしても、巣穴の場所は確かめておくべきだろう。上等な装備を揃えたオークの群れが存在するなら、しかるべき場所に報告する必用がある」


 ノートンの決断に異議を唱える者はなく、周囲に他のオークの姿がない事を確認し、一行は行動を開始する。元自警団員であると同時に優れた狩人である4人にとって、気付かれないよう獲物を追跡するのは御手の物だった。




 オークの巣は、5分ほど森の中を移動した先の窪地にあった。くっきりと地層が見て取れる壁面に口を開けた洞窟がそうで、見張のオークが2匹立っていたが、帰還したオークが死体を中へ運び込むと、ダラダラ涎を垂らしてついていってしまう。


 この機を逃さず一行は洞窟の出入口を見下ろせる位置に陣取り、グラッツとコーザが周囲を警戒し、ノートンとウェルズがいざという時に離脱を支援するため得物を構え、ムサシが窪地へ降りて洞窟の中を偵察した。


 その結果、確認できたオークの数は17体。群れとしてはかなり少ない。

 ムサシが皆の許へ戻って報告すると、オーク討伐を決行する事になった。


 作戦は単純。弓使いのウェルズとコーザが洞窟の出入口に陣取り、大声で呼び寄せ、出入口へ続く狭い通路に群がったオーク達を狙い撃って倒せるだけ倒し、ある程度の距離まで接近されたらその場を放棄して移動。洞窟の出入口を見下ろせる位置に陣取っているノートンとグラッツが、生き残りのオーク達が洞窟の外へ出てきたところを頭上から投槍で攻撃。ウェルズとコーザは二人と合流して矢の雨を降らせる。手筈通りに行けば、ムサシの出番はない。


 作戦は実行され、16体のオークはなす術もなく絶命した。だが、最後の1体、群れのリーダーらしい一回り大きな体躯を誇るオークは手強く、分厚い表皮と脂肪に阻まれて矢が刺さらず、ノートンとグラッツが投じた槍を長柄の戦斧で叩き落して見せた。


「出番なんてないならないに越した事はないと思ってたけど、あればあったで……」


 想定外の事態に備えて4人の背後で警戒していたムサシは、皆まで言わず口角を吊り上げ、助走なしに大跳躍。オーク・リーダーの遥か頭上を通過して後方およそ7メートルの位置に着地した。


 左手を鞘の鯉口付近に添え、左手の親指で鍔を押し上げて鯉口を切る。


 おそらく、戦意を漲らせたムサシのただならぬ気配を察知したのだろう。オーク・リーダーは勢いよく振り返り、長柄の戦斧を振り上げて威嚇する――その両腕の肘から先が刎ね飛んだ。


 7メートルの距離を一瞬で無にする高速の踏み込みから、抜く手も見せぬ居合一閃。

 その直後、踏み込みと等速で後退し瞬時に間合いを切った。


「人型を斬るのは久しぶりだったけど、スキルなしでもいけるな。じゃあ、次は……」


 事態を理解できていないらしいオーク・リーダーから目を離さず、左手は〔名刀・ノサダ〕の鞘に添え親指を鍔に掛けたまま、右手を右肩の上に持ち上げる。それに呼応して、ムサシの背後で付かず離れず浮遊していた〔太刀持鞘たちもちざや〕が宙を滑るように移動し、右掌の中に〔屠龍刀とりゅうとう必滅之法ひつめつのほう〕の柄が滑り込んできた。口許の笑みを強くし、屠龍刀の柄を握る。すると〔太刀持鞘〕がわずかに後退し、チンッ、と清澄な音を立てて鯉口が切られる。


 その直後、再度7メートルの距離が消失し、雷光を斬り裂く速度で放たれた袈裟斬りが全く反応できなかったオーク・リーダーを一刀両断。納刀の意志に反応した〔太刀持鞘〕が宙を滑るように移動し、肩越しに後ろを突くように繰られた屠龍刀の切先を自ら受け入れて納刀。踏み込みと等速で後退し、瞬時に間合いを切った。


 オーク・リーダーの上体が斜めに滑り落ち、下半身も音を立てて倒れる。その絶命を確認したムサシは残心を解き――〔屠龍刀・必滅之法〕を手にとって〔太刀持鞘〕を撫でた。


「お前、ちゃんと覚えてたんだなぁ~ッ! 本当にいい子だッ!」


 居合において鞘を持つ左手の操法は何よりも重要なのだが、まさに以心伝心。ゲームの時と変わらずこちらの意志を汲み、まるで3本目の腕で自ら操っているかのように動いてくれる。


 そんな〔太刀持鞘〕をまるで愛犬を可愛がるかのように撫でているムサシを見て、若干引き気味なノートン達が上から降りてきた。


「槍や弓の扱いも見事だったが……」

「剣はまた格別だな」


 驚愕を通り越して呆れたように言うノートン達。優れた狩人として並外れた視力を持つ彼らの目でも、二手目の軌跡を辛うじて捉えるのが精一杯で、一手目は全く視認できなかったとの事。それを聞いたムサシは、眉尻を下げた弱り顔で後頭部を掻き、


「そっかぁ~、見えたかぁ~。『スキルと遜色のないレベルの一刀を』となると、やっぱりもっと修行が必要だな」


 そんなムサシの言動に、ノートン達は絶句する。

 

 こうしてオーク討伐は幕を下ろしたのだった。




「おい、ムサシ。ノートンが呼んでるぜ」


 洞窟の入口で一人見張をしていると、早速手に入れた弓を携えたウェルズがやってきた。ムサシは促されるまま交代して洞窟の中へ。


 学校の廊下ほどの広さの横穴を5メートルほど進むと、およそ45度の角度で右に曲がって更に5メートルほど続き、その先に広い空間がある。そこから見て、右側には10や20ではすまない人骨が山と詰まれ、左側には被害者達の持ち物と思しき武器、防具、装身具、道具鞄、大型の背嚢などが山と積まれている。それが見えるのは、割れた天井の隙間からわずかに外の光が差し込んでいるからだ。


 ノートン、グラッツ、コーザは、山と積まれた装備品の前にいた。

 グラッツとコーザは武器や防具を物色しており、ノートンは厳しい表情でそれらの品々を見据えて何か考え事をしている。


「ムサシ、どう思う?」

「――臭いッ!!」


 ノートンが隣にきたムサシに問うと、ムサシは、洞窟内に充満する吐き気を催す臭気に顔を顰めて即答した。


「……確かに酷い臭いだがそうじゃない。これらの武装や道具類について、だ」


 そう言われて何気なくそれらを眺めてみると、


「ん? これは……」


 足元に落ちていた指環を手に取る。


 ナイフを意匠化した刃金のように輝く特徴的な銀の指環。これには見覚えがあった。指環に宿る神秘の力で無限にスローイングダガーを生成するナイフ使い垂涎のアイテム――〔フォースナイフ〕だ。


「それにこれは……。こっちも……」


 戦闘中に限り、防御する事で減殺したダメージを更に半減させ、通常攻撃をカウンターやクリティカルでヒットさせるごとに対象の全パラメーターを半減させていく、一揃いの甲拳と脚甲――〔オールディバイド〕。


 妖魅の鬼族が装備した場合、エクストラ効果で与えるダメージが上昇する他、相手が防御するほど威力が増す金棒――〔轟爆岩鉄砕ごうばくがんてつさい〕。


 法術スキルの発動準備時間が2分の1に短縮し、全ての効果を極大化する指揮杖タクト――〔魔導杖・エーテルフローズン〕


 他にも、様々な武防具、術者用の物理攻撃力はなく法術発動体であり増幅器である指揮杖、打撃武器としても使える短杖ワンド、能力【杖術】のスキルが使える長杖ロッド、機巧族のメカニカルな銃砲火器、剣、盾、各部動甲冑……などなど。


 不変であるが故に【不滅】である武防具は、プレイヤーがカスタマイズする事ができない。そのため、〔名刀・ノサダ〕を超える武器や、物理防御力なら〔戦極侍せんごくざむらい戦装束いくさしょうぞく〕を超える防具が幾つもある。


 その事に気付いてから改めて見てみると、どれもこれも、《エターナル・スフィア》で一度は目にした事があるものばかり……のような気がする。


「あのオーク達がこれらで武装した冒険者達を襲って奪ったとは考え難い。この森で命を落とした冒険者達の遺体から剥ぎ取ったものだと考えるのが妥当だろう。だとしたら、何故これほど多くの冒険者達がこの森に入った?」


「森林浴か?」

「……本気でそう思っているのか?」

「ん? 森でする事なんて、森林浴か、素材の調達か、修行ぐらいだろ?」

「後の二つだったら私もその可能性がある事を認められたんだが……」


 その後、ムサシ達はその窪地で野営する事に決め、血まみれでボロボロの革製防具や期限切れの薬品類、壊れた鞄などは廃棄し、残りのアイテムを全て外へ運び出した。それからオークの死骸を全て洞窟内に運び込む。そして、ムサシが、単一乾電池サイズの磁器に薬品を封入したナパーム弾のようなアイテム――〔葬送の火〕でオークごと大量の人骨を火葬し、洞窟の入口を崩して埋め、その前に建てた墓碑に男女の聖名『ジョン・ドゥ』『ジェーン・ドゥ』と刻んで冥福を祈る。


 ムサシは、流石に大雑把過ぎるのではないかと思ったが、ノートンはこれで良いのだと請け負った。


 そして、話は大量の宝の分配方法の事に。


 実力に見合わない強力な装備は成長の妨げとなる。

 それに頼った戦い方しかできなくなってしまう。

 盗賊や強盗の標的にされかねない。


 などの理由から、ムサシは全てを売却して得た金銭を山分けしようと提案したのだが、多数決で否決された。4人とも、せっかく手に入れた優秀な装備を手放したくないらしい。


 そんな訳で、金貨などの貨幣は5等分する事にして、公平にジャンケンで勝った者から順に好きなものを取り、4人が一つずつ取ったらまたジャンケン、というアイテム争奪ジャンケン大会が開催された。


 『4人が』というのは、ムサシが不参加だからで、これには理由がある。


 アイテムには『ランク』と『Lv』があり、それが高ければ高いほど強力であり特殊な効果を備えている。ゲームでは、不相応なアイテムを装備すると、ペナルティとしてステータスの低下や動作が緩慢になるだけだったが、この世界ではそのペナルティが、触れた瞬間に奔る静電気に似た痛みや体調の悪化として現れる。


 要するに、ノートン達では触れる事もできない強い力を帯びたアイテムが多々あったため、ムサシはその中から選び、不要な物は売却して山分けという事になったのだ。


 白熱するジャンケン大会を尻目に、一人蚊帳の外のムサシは、鼻歌など歌いつつ野営と食事の準備をして暇を潰す。


 ノートン達4人は、それぞれ主武装、副武装、防具、装身具、魔法鞄、予備その他手元に残しておきたいものを選び取り、後はムサシが同じ数だけ選び取った後、残りは売り払って山分けという事になった。


 ムサシはとりあえず、〔フォースナイフ〕を手に取る。これを選んだのは、能力【投擲】を取得しているからであり、投擲武器〔小柄こづか〕や〔苦無くない〕のように回収や買い足す必要がなくて便利だから。これを右手の人差し指に通すと、〝気〟を込める前に指環の機能でサイズが最適化されピタリと嵌まった。


 他は、まとめて預かる事になったムサシが一つ一つ手に取り、どんどん道具鞄〔道具使いの仕事道具〕に放り込んでいく。【異空間収納】が使えればマークして一度に収納できるのだが、ないものねだりをしても仕方がない。タヌキ呼ばわりされると激怒する青いロボットの四次元ポケットよろしく、大きさにかかわらず呑み込んでくれるだけでも大助かりだ。


「なんなんだろうな、これ」


 そして、最後に手に取りしげしげと眺めたのは、一辺がおよそ4センチの正三角形で構成された正四面体。それは、4つある面の内の1つの面にひびが入っているところまで長老から預かったジェーンの遺品と全く同じもので、それがなんと50以上もある。


 考えても分からないので、まぁいいか、の一言で頭を切り替え、魔法の鞄にあまりがいくつかあったので、ショルダーバッグ型の魔法鞄にまとめていれる。それでもやはり気になるので、ノートン達にお伺いを立ててみたところ、まとめて一つでいい、との事なのでありがたく頂戴する事にし、〔道具使いの仕事道具〕にしまった。


 その日の夜、ノートン達は新たな装備の手入れをして過ごし、ムサシは起きている4人に見張を任せてさっさと寝る。そして、夜明け前に起きると、4人は新装備を身に付けて具合を確かめていた。


 自分と同じか年上の4人が、新しいおもちゃをもらった子供のようにはしゃいでいる姿を見て、微笑ましく思うと同時に、これで良いんだろうか? とも思ったが、4人とも自分の面倒は自分で見られると判断されて里を出る許しを得たのだから気にしない事にする。


 そして、携帯保存食で適当に朝食を済ませ、今日こそ森を出るために出発した。


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