表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 火鳥 らひす
1章;柚
19/45

18、もしかして、これって恋ですか?

ジルとユズが遠ざかっていくシルエットから、ロージアはいつまでも目を離すことが出来なくて、その姿を捕えることができなくなくなっても、しばらくそこから離れることが出来なかった。



「くそっ、ぜんぜん仕事が手に付かない。」

仕事進めないといけないから付いてこれないだろう? 確かにそうだった。そうだと思ったから付いて行かなかったのだ。

なのに、こんなに2人が気になって仕事が手に付かないんだったら……、付いて行ったら良かった。

今更思っても、今更追いかけるわけにはいかないのに。


「くそっ!!」

ロージアはそう、ひとりごちると頭を掻き毟った。

気になってしょうがない。

「あー、もう、……どうして手を握ったままなんだよ。どうしてユズは手を離さなかったんだよ。 ……はあ。

そもそもさあ、なんでジルんとこ、ユズが行くの許しちゃったんだ? オレ。」

そもそもそんな事が気になるなんて……。

気づいたらロージアの中で、柚の存在がこんなにも大切になっていたなんて。

初めは、なんでこんなにも、ジルにいらいらするのかが分からなかった。


こんなに短期間で、人を好きになったりなんてするのかな?

ロージア自信、自身のそんな気持ちが、良く分からない。

けれど、気になり始めると、何もかもがロージアをマイナス思考へ働かす。

脳裏には2人が手を繋いで去っていく後ろ姿が思い出されていた。


背が高くてスタイルの良いジル。その紙の美しさは、王都の女性も羨むほどだ。

もちろん男のロージアから見ても、ジルは良い男なのだ。

それに比べて、ロージアは癖っ毛だし、身長に関しては、ジルより10cmは低い。

なによりジルは結構気気配りができる。察して行動ができるから、王都でも女性に人気なのだ。


そんなジルとユズを2人にしてしまったのはロージアの最大の失態だった。

「もおダメだ。 ぜんぜん仕事、手に付かない。 ……ユズ。戻って来るよな?」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ