第百八十六話『化粧品で美しくにゃん』
第百八十六話『化粧品で美しくにゃん』
《ウチはどうにゃん?》
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「ふぅぅむ……。
やぁっぱ、やめとくのにゃん」
「へっ?
なぁんで、なのわん?」
「にゃって」
『素顔が美しい』
「のにゃもん。
自他ともに認める、
この『美』で勝負しにゃくって、
どうすんのにゃん?
んれににゃ。
無理矢理、お化粧したって」
『飾らない君がいい』
「にゃあんて、
いわれるのがオチにゃん。
宝の持ちぐされが関の山にゃん。
にゃもんで、
このままでいいのにゃん」
『んなアホなぁ!』
「ミアンもやると思って、
せっせ、と、
お化粧に励んだのにぃっ!」
「ワタシも、なのよぉ!」
「あのにゃあ」
くるりっ。
「——と、
おふたりを見てみようにゃん——
ミーにゃん、イオラにゃん……。
にゃあんで」
『白いのっぺらぼうにゃ、
お顔の妖怪』
「とにゃったのにゃん?」
《過信は禁物にゃんよ、と、お話の続きを始めるのにゃん》
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「ふふふっ。
はははははっ。
あっはははははっ。
まぁ一口に」
『美しくなる』
「と申しましてもぉ、
ピンからキリまで、
いろいろと方法が、
ありましてですねぇ」
『お手軽なもんがいい』
「というなら」
『お化粧品』
「なるもんはどうでありますかぁ?
これって、
なかなかもってユニークな代物、
にございましてですねぇ」
『遠くから見る』
『白い光に照らされる』
『時間制限アリ』
「などなどなどの、
さまざまな条件つきで」
『美しく見せる』
「モノでありまして。
そういう材料を、
ほんの少し混ぜて、
でもって、
効能高らか、といった、
ありがたき口上を語るだけで、
売れに売れて。
でもって」
『お金』
「なるもんが、
がぁっぽがぁっぽ。
まさに」
『人間さま、ばんざぁい!』
「にございますですよぉっ!
うわあっはっはっはっ……」
ばたりっ!
つんつん。
「前足でつついても応答にゃし。
んにゃにコウフンしにゃくたって」
《今度こそ完璧に、ぶっ倒れたもんで、つづくのにゃん》




