第百八十四話『うわごとにゃんよ』
第百八十四話『うわごとにゃんよ』
《ミーにゃんのは、『うわん』にゃんよ》
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「ミムカん!
しっかりするのわん!」
ユッサユッサ。
「——声をかけたしぃ、
身体もユさぶったのわん。
よぉし。ノルマ達成。
アタシにしては珍しく、
最善の善を尽くしたのわぁん——
ぶっちゃけ、アタシとしちゃあ、
これ以上は、
なぁんもするつもりがないから、
出番がいらないなら、
このまま起きなくてもいいのわん」
「あのにゃあ、ミーにゃん」
うっすら。
「——とミムカのお目目が、
なぜか開いたようなぁ。
……ということは、
『もうろう』と、ながらも、
意識が戻ったようなぁ。
……いや、
戻っていないようなぁ。
……ああでもぉ、
やぁっぱ戻っているようなぁ——
……うっ……うっ……ミーナさん」
「あっ。
こいつ、ホントのホントに、
目覚めやがったのわぁん!」
「あのにゃあ、ミムカにゃん」
《しょせん、どっちもどっち、にゃん》
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ぱちくり。
「はうっ!
——『つい、うっかり』的に、
完全に見開いたお目目でもって、
またもや、
『真実を映し出す鏡』のカガミを、
のぞいてしまいましたですがぁ——
これが……、
隠そうとしても、隠し切れない」
『美しさ』
「にございましたですか。
まさに、
『目からウロコ』でありますねぇ。
しかしながらぁ」
『ここまでに至らなくても十分』
「とお見受けしたくそうろう……、
——いけませんです。
さっきと同じで、
ミムカの美しさに当てられ、
頭が、くらくらっ、と——
……にございますです」
「ミムカん。
んれってどういう」
「ミーにゃん、よく見るのにゃん。
ミムカにゃんったら、
またしても」
『焦点が定まらにゃい、
異様にゃ目つき』
「に戻ってるのにゃん」
「ってことは」
「んにゃ。
単にゃる」
『うわごと』
「にゃんよ」
《と看破したのに、にゃあんでか笑い声……、つづくのにゃん》




